SSブログ
洋画(サ行) ブログトップ
前の10件 | 次の10件

『戦争の犬たち』 [洋画(サ行)]

「戦争の犬たち」(1980)★★★☆65点
原題: THE DOGS OF WAR
監督: ジョン・アーヴィン
製作: ラリー・ドヴェイ
製作総指揮: ノーマン・ジュイソン、パトリック・パーマー
原作: フレデリック・フォーサイス
脚本: ゲイリー・ディヴォア、ジョージ・マルコ
撮影: ジャック・カーディフ
音楽: ジェフリー・バーゴン
出演:
 クリストファー・ウォーケン(ジェイミー・シャノン)
 トム・ベレンジャー(ドゥルー)
 コリン・ブレイクリー(ノース)
 ヒュー・ミリアス(エンディーン)
 ポール・フリーマン(デレク)
 ジョベス・ウィリアムズ(ジェシー)
 ジャン=フランソワ・ステヴナン(ミシェル)
 ウィンストン・ヌショナ(オコーヤ医師)
 ジョージ・W・ハリス(ボビー大佐)
 イラリオ・ビジ=ペドロ(キンバ)
 マギー・スコット(ガブリエル)
 テレンス・リグビイ(ハケット)
 ジャン=ピエール・カルフォン(ベニー・ランバート)
 トーマス・バプティスト(デクスター)
 ペドロ・アルメンダリス・Jr
 シェーン・リマー
 ヴィクトリア・テナント
 ジム・ブロードベント
製作・ジャンル: 米国/戦争・アクション/119分

戦争の犬たち [DVD]








中央アフリカの某国のクーデタに巻き込まれる傭兵たちの物語。

原作にある準備過程をかなり省略されているらしいが
F・フォーサイスの小説をベースにしているだけあって
かなり重厚感のある物語ではあるのだが…。

C・ウォーケンに、T・ベレンジャー
80年代、戦争物の常連だった2人の名前を見て
戦争アクション大作だという先入観を持つのは当然。

戦闘シーンはラストの20分くらいに集約されている。
戦争アクションの好きな人には
稚拙で物足りないものに映るのは明らかだが
闇の中で進行する軍事作戦の緊迫感は
アクション物素人の私にはなかなか。
これが唯一この作品で良かった点。

ただ、あんな一個小隊程度で
軍事政権を転覆するには、あまりに真っ向勝負すぎる気がする。

女性を助けて撃たれるドゥルー。
対して、ジェイミーがかつて知り合ったガブリエルを助けて
戦闘シーン終了。
妻とのエピソードもそうだが
ガブリエルとの関係もまったく描かれていないから
彼女を撃たない意味合いがまったく活きてこない。

主役のジェイミーの人格を形作る上で
重要な人間関係の描写がことごとくおろそかにされている。
ウォーケン自身が持っている人間的な魅力以外に
ジェイミーの色が見えない。
これこそ、脚本と演出の無策。

詰まるところ、アクション主体でなく
傭兵の悲しき性を描いた作品であるはずなのに
肝心のドラマがない。

記者ノースはとても興味深いポジションを占め
演じるC・ブレイクリーも存在感たっぷりなのに
ストーリーへの絡みも薄ければ
ジェイミーの人物形成にも貢献していない。

医師オコーヤの大統領就任を手助けしての結末。
これに関しては、
監房でのワンポイントが逆に利いてくるかもしれない。

原作小説は1974年、この映画は1980年
それから30年以上経っても
いや、アフリカ諸国が自国の利権に目覚め
中国をはじめ経済新興国のターゲットとなっている今こそ
現実味を増す作品である。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『JAWS/ジョーズ』 [洋画(サ行)]

「JAWS/ジョーズ」(1975)★★★★☆80点
原題: JAWS
監督: スティーヴン・スピルバーグ
製作: リチャード・D・ザナック、デヴィッド・ブラウン
原作・脚本: ピーター・ベンチリー
脚本: カール・ゴットリーブ
撮影: ビル・バトラー
美術: ジョセフ・アルヴス・Jr
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演:
 ロイ・シャイダー(マーティン・ブロディ署長)
 ロバート・ショウ(クイント)
 リチャード・ドレイファス(マット・フーパー、海洋協会の海洋学者)
 ロレイン・ゲイリー(エレン・ブロディ、ブロディ夫人)
 カール・ゴットリーブ(メドウズ)
 マーレイ・ハミルトン(ボーン市長)
 ジェフリー・クレイマー(ヘンドリックス)
 スーザン・バックリーニ(クリシー)
 ジョナサン・フィレイ(キャシディ)
 クリス・レベロ(マイケル・ブロディ)
 ジェイ・メロ(ショーン・ブロディ)
 テッド・グロスマン(入江のボートの男)
 ピーター・ベンチリー(TVレポーター)
受賞:
 アカデミー賞
  ■作曲賞 ジョン・ウィリアムズ
  ■音響賞 Earl Madery、John Carter、Robert L. Hoyt、Roger Heman
  ■編集賞 ヴァーナ・フィールズ
 ゴールデン・グローブ
  ■音楽賞 ジョン・ウィリアムズ
 英国アカデミー賞
  ■作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞) ジョン・ウィリアムズ
 アメリカ国立フィルム登録簿
  ■新規登録作品
製作・ジャンル: 米国/サスペンス・パニック/124分

JAWS/ジョーズ 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]








パニック映画の原点ともなった作品。
「激突!」に続くこのヒット作で
スピルバーグの名は映画界に不動の地位を築いた。
「激突!」は何度となく観ているが、この映画は初鑑賞。
パニック映画ということで
海水浴客が襲われるシーン満載なのかなと思っていたが
大半はオルカ号に乗り込んだ主役3名の船上でのサメとの死闘。

冒頭、海面上に見える娘の姿だけを映し
実体の見えない恐怖を音楽でたたみ込んで煽る。

"姿の見えない恐怖の元" という点では
スピルバーグの出発点となった「激突!」と共通している。
途中からその恐ろしい姿を現す点が「激突!」と決定的な違い。

襲われたボートを捜索するフーパー。
戦隊に開いた穴から死人の顔が突然現れるのにはドッキリ。
突然顔を出すのはサメだけだろうと油断していて不意を衝かれた。

海中を泳ぐサメはおそらくほとんど本物を撮影しているだろう。
海面上に現すのは作り物だろうから
さぞ萎えるだろうなあと思っていたが
人間たちの奮闘ぶりと相まってほとんど気にならなかった。

船上がほとんどの舞台だが
俯瞰あり、船室からの外景、海からの船、海面からの船なめ
などなど、多種のシュートアングルに飽きが来ない。

クイントが乗り組んでいたというインディアナポリス号の惨劇は実話。
とはいえ、
サメの犠牲となった乗員数やその惨劇は誇張されているようだ。
「地獄の漂流4日間 インディアナポリス号の最期」という
ドキュメンタリーフィルムも出ている。

ほとんどの出演作で敵役を担うR・ショウが
ここでもしっかり食われてしまうのはお約束。
船上でグロテスクに襲われるシーンは
臨場感を出す上で必至の演出か。

毒薬を装てんした銛が活躍の場を失ったままというのが勿体ない。

樽を使った即席の浮きで帰還するところは
バックショットにオフ台詞、というのが安堵感を際立たせている。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『知りすぎていた男』 [洋画(サ行)]

「知りすぎていた男」(1956)★★★★★100点
原題: THE MAN WHO KNEW TOO MUCH
監督・製作: アルフレッド・ヒッチコック
原案: チャールズ・ベネット、D・B・ウィンダム=リュイス
脚本: ジョン・マイケル・ヘイズ、アンガス・マクファイル
撮影: ロバート・バークス
美術: ヘンリー・バムステッド
作詞・作曲: レイ・エヴァンス、ジェイ・リヴィングストーン
音楽: バーナード・ハーマン
出演:
 ジェームズ・スチュワート(ベンジャミン・マッケナ、"ベン")
 ドリス・デイ(ジョセフィーヌ・コーンウェイ・マッケナ、"ジョー")
 クリス・オルセン(ヘンリー・マッケナ、"ハンク")
 ダニエル・ジェラン(ルイ・ベルナール)
 ラルフ・トルーマン(ブキャナン警視、公安部長)
 ブレンダ・デ・バンジー(ルーシー・ドレイトン)
 バーナード・マイルズ(エドワード・ドレイトン)
 レジー・ナルダー(レイン、暗殺者)
 モーゲンス・ウィート(某国大使)
 アレクスィ・ボーブリンスキー(某国首相)
 ノエル・ウィルマン(ウォーバーン)
 キャロリン・ジョーンズ(シンディ・フォンテイン)
受賞:
 アカデミー賞
  ■歌曲賞 ジェイ・リヴィングストーン、レイ・エヴァンス
       (『ケ・セラ・セラ (Whatever Will Be, Will Be (Que Sera, Sera)』に対して)
製作・ジャンル: 米国/サスペンス/120分

知りすぎていた男 [DVD]








この映画を観るのは5、6回目。
サスペンスものだけに、
2度目以降は筋を知っているから、
最初に観たようなドキドキ感や
次の展開に対する期待・欲求といったものはない。
それでも、面白いのだ。

マラケシュというエキゾチックな土地から始まるストーリー。
一度観たら忘れられない、レジー・ナルダーの不気味な顔。
ロンドンらしく古めかしい教会。
プロットだけでなく、外観的な要素もサスペンスを盛り上げる。

マラケシュの警察で、息子の安否を電話で尋ねてもらっているとき
落ち着かずに電話帳を繰るベンの手元。
細かい心理描写が見事だ。

アンブローズ・チャペル。
Chappell(人名)とchapel(教会の礼拝堂)の取り違い。
人名としての馴染みがない日本人がチャペルと聞けば、
ふつう礼拝堂しか思い浮かべない。
その点、サスペンスを一つ味わい損ねてしまうのが勿体ない。

私はこの映画でドリス・デイを知り
しばらくの間、彼女の歌を聴きあさったものだ。
あれ以来、
"What will be will be
(なるようになるさ、明日は明日の風が吹く)" は
私を支える明るい言葉の一つになっている。

待ちくたびれた友人たちの元へ戻るラストも粋。

『暗殺者の家』のセルフリメイクらしいが
オリジナル映画は未鑑賞。
是非観てみたいもの。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『シービスケット』 [洋画(サ行)]

「シービスケット」(2003)★★★★85点
原題: SEABISCUIT
監督・製作・脚本: ゲイリー・ロス
製作: キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、ジェーン・シンデル
製作総指揮: ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンバウム、ロビン・ビセル、トビー・マグワイア、アリソン・トーマス
原作: ローラ・ヒレンブランド『シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説』
撮影: ジョン・シュワルツマン
音楽: ランディ・ニューマン
出演:
 トビー・マグワイア(ジョニー・"レッド"・ポラード)
 ジェフ・ブリッジス(チャールズ・スチュワート・ハワード)
 クリス・クーパー(ロバート・トーマス "トム" ・スミス)
 エリザベス・バンクス(マーセラ・ハワード)
 ウィリアム・H・メイシー(ティック・トック・マクグローリン)
 ゲイリー・スティーヴンス(ジョージ・"アイスマン"・ウルフ)
 キングストン・デュクール(現カール・マティス・クレイグ)(サム)
 クリス・マッキャロン(チャールズ・カートシンガー)
 ヴァレリー・マハフェイ(アニー・ハワード)
 ディラン・クリストファー(フランキー・ハワード)
 マイケル・オニール("レッド" の父)
 アニー・コーレイ("レッド" の母)
 マイケル・アンガラノ(幼少期の "レッド")
 ポール・ヴィンセント・オコナー(自転車会社主任)
 マイケル・エンサイン(蒸気自動車オーナー)
 ジェームズ・キーン(自動車購入客)
 ロイス・D・アップルゲイト
 エディ・ジョーンズ
 エド・ローター
 デヴィッド・マックロー(ナレーション)
製作・ジャンル: 米国/ドラマ/141分

シービスケット プレミアム・エディション [DVD]








実在した名馬シービスケットと関係者の人生を描いた小説が原作。

体の小さな名馬といえば
最近の日本競馬界を盛り上げたディープインパクトを思う。

だがシービスケットは、ハワードがオーナーとなるまで
通算48戦して9勝(全て下級条件戦ばかり)がやっとという成績。
無敗の三冠馬で14戦12勝、GI7勝という輝かしい記録を残した
Dインパクトとは比べようのない凡庸な存在だった。

そのオーナーとなったハワードは
中古車ディーラーから一大実業家にまで上り詰めた。
そして迎える1929年のウォール街・株大暴落と、
それに始まる世界大恐慌。
ポラード一家やハワードらもその渦に巻き込まれていく姿が
ドキュメンタリー映像と相俟って映し出される。
大恐慌に伴う西部への大移動の映像は
まさに、スタインベックが『怒りの葡萄』に描いた時代。

レースシーンで疾走する馬たちの蹄が地面を叩く音。
ごく普通のテレビで観ても迫力が十分伝わってくる。
映画館や音響システムを整えた環境で鑑賞すれば
実際の競馬場にいるがごとく、
たっぷり臨場感を味わえること請け合い。

複数の荒くれ者にケンカを売られ囲まれている "レッド" と
大人数の厩務員を向こうに大暴れしているシービスケット。
似たもの同士を対比させるカットは、あざといと言えばあざといが
このコンビを引き合わすキーポイントであり、的確な演出だ。

この映画は、
ウォーアドミラル側が対決を避け逃げ回ったように描いているが
史実としては、
何度もあった対戦機会をことある毎に回避していたのは
シービスケット側だったようだ。

余談だが
ハワードは、そのサラブレッドオーナーとしてのキャリアの中で、
史上初めて米三冠馬を2頭も破った馬・ヌールも所有していた。

ラストはポラードとシービスケットの再起緒戦。
並走する友・ウルフが、ダッシュをかける "レッド" に投げかける
"楽しんでこい!(Have a nice ride!)" はカッコイイ洒落た台詞。
ウォーアドミラル戦で、相手騎手・カートシンガーに対し
"レッド" が放つ "あばよ、チャーリー!(So long, Charlie!)" も
同様にちょっとイカしたクライマックスへの搭乗案内。

そして、ラストカット。
優勝を想起させる馬上からのゴールシーンでフェイドアウト。
"ゴールは未来にある(The finish line is the future.)"
劇中ハワードが何度も口にする言葉。
一つのレースのゴールを駆け抜けるとき
シービスケットと彼を取巻く者たちは希望を胸に次のゴールへ…

T・マグワイアは実際に、撮影でどれくらい騎乗したかは不明だが
かなりの減量として臨んだらしい。
やせて精悍さを増した彼は、騎乗技術に加え、
俳優の本分である感情表出の面でも成功、
主役の抱える苦悩と成長を見事に演じている。

馬を見守るトム。
"レッド" を見守るハワード。
そして、一歩退いて皆を気遣うマーセラ。
シービスケットを囲んで優しさがあふれている。

登場人物の心のひだを存分に味わえるとても美しい仕上り。

感動に水を差すようだが
実際の復帰戦は3着入線という結果に終わっている。

本作では、ウルフの心模様はあまり描かれていない。
それでも
"レッド" との友情を十分に感じさせるウルフの笑顔は印象的。
演じたスティーヴンスは当時、現役のトップジョッキーであり、
のちに殿堂入りを果たしている。
そんな一騎手が紡ぎ出す絆は
多分にスティーヴンス本人の魅力によるところが大きい。
ちなみに彼は、ジャパンカップで来日。
ゴールデンフェザントに騎乗して見事優勝に導いている。
また、カートシンガー騎手を演じるC・マッキャロンも殿堂入り騎手。
同じくジャパンカップで優勝経験あり。

興味のある方に、参考になりそうな関連サイトを紹介しておく。

映画と実物の画像比較
(シービスケット、"レッド"・ポラード、"アイスマン"・ウルフ)
http://www.chasingthefrog.com/reelfaces/seabiscuit.php

Web上で観られるシービスケットのドキュメンタリー映画
http://www.pbs.org/wgbh/americanexperience/seabiscuit/

4000万人が実況を見聴きしたという シービスケット vs. ウォーアドミラルのマッチレース映像
http://botw.org/buzz/sports/great-moments-horse-racing-history/

私はこの映画がアメリカで公開された当初
サンフランシスコに滞在中で、
映画を鑑賞して、SFに一番近いベイ・メドウ競馬場へ出かけた。
ベイ・メドウは2008年に閉鎖、現在全面改修中。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『仕立て屋の恋』 [洋画(サ行)]

「仕立て屋の恋」(1989)★★★☆70点
原題: MONSIEUR HIRE
監督・脚本: パトリス・ルコント
製作: フィリップ・カルカソンヌ、ルネ・クライトマン
原作: ジョルジュ・シムノン
脚本: パトリック・ドゥヴォルフ
撮影: ドニ・ルノワール
美術: イヴァン・モシオン
衣装: エリザベト・タヴェルニエ
音楽: マイケル・ナイマン
出演:
 ミシェル・ブラン(イール)
 サンドリーヌ・ボネール(アリス)
 リュック・テュイリエ(エミール)
 アンドレ・ウィルム(刑事)
 フィリップ・ドルモワ
 マシュー・ゲイデュ
 ミシェル・モラノ
 マリエル・ベルトン
 アンドレ・ボーダン
受賞:
 セザール賞
  ■音響賞 Pierre Lenoir、Dominique Hennequin
製作・ジャンル: 仏国/ドラマ/80分

仕立て屋の恋 [DVD]








人との接点を持つことを嫌うイール。
安易にストーカー行為で訴えられる行為。
訴えなかったアリスの胸のうちにあったものは…。

アリスは
結局、イールを愛してはいなかった。

孤独な人生の1ページで見つけた恋は、詰まるところ独りよがり。
想い届かず、死への道に追い詰められたイール。
最期の瞬間に視界に入ってきたアリスの立ち姿は
どう映っただろうか?

秘めた静かな愛の形は日本人気質に合ったもので
それゆえルコント作品が日本人に人気なのだろう。

無音で流れるエンドクレジットもルコントらしい。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『ショウタイム』 [洋画(サ行)]

「ショウタイム」(2002)★★☆☆50点
原題: SHOWTIME
監督: トム・デイ
製作: ジェーン・ローゼンタール、ジョーグ・サラレグイ
製作総指揮: ブルース・バーマン、ジェームズ・ラシター、エリック・マクレオド、ウィル・スミス
原案: ジョーグ・サラレグイ
脚本: キース・シャロン、アルフレッド・ガフ、マイルズ・ミラー
撮影: トーマス・クロス
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演:
 ロバート・デ・ニーロ(ミッチ・プレストン)
 エディ・マーフィ(トレイ・セラーズ)
 レネ・ルッソ(チェイス・レンジー)
 ペドロ・ダミアン(シーザー・バーガス)
 フランキー・フェイソン(ウィンシップ警部)
 ウィリアム・シャトナー(ウィリアム・シャトナー)
 ケン・ハドソン・キャンベル
 ネストール・セラノ(レイ)
 ドレナ・デ・ニーロ(アニー、チェイスのアシスタント)
 モス・デフ
 リンダ・ハート
 T・J・クロス
 ジュダ・フリードランダー
 カディーム・ハーディソン
製作・ジャンル: 米国/アクション・コメディ/95分

ショウタイム 特別版 [DVD]








コンビ物にはちょっと飽きているところもある。

反発しながらも互いが惹かれていくコンビ物の定番。
ただ、演技的な交流がなく
友情が育まれる過程に引き込まれることがない。
コンビネーションがいいといいより
芸達者2人がたまたまパートナー同士という設定だっただけで
それぞれが勝手に演技してる印象。

成功のパターンみたいなものばかりを詰め込んで
ストーリー・メイクしたものの、
ノッキング起こして失敗。

エディ扮するトレイのことを大根役者と評したり
自分の相棒はウェズリー・スナイプスじゃなきゃって言わせたり。
昔はスターだったと語る本人役のシャトナーに至っては
ぶざまなアクションをさせたり、
女の子に対して "中年は嫌か" と言わせたり。
とにかく、自虐ネタが一杯。
製作にウィル・スミスがかんでいることも関係あるのかな。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『ショーシャンクの空に』 [洋画(サ行)]

「ショーシャンクの空に」(1994)(再)★★★★85点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: THE SHAWSHANK REDEMPTION
監督: フランク・ダラボン
製作: ニキ・マーヴィン
製作総指揮: デヴィッド・レスター、リズ・グロッツァー
原作: スティーヴン・キング
脚本: フランク・ダラボン
撮影: ロジャー・ディーキンス
美術: テレンス・マーシュ
音楽: トーマス・ニューマン
出演:
 ティム・ロビンス(アンディ・デュフレーン)
 モーガン・フリーマン(エリス・ボイド・レディング、"レッド")
 ウィリアム・サドラー(ヘイウッド)
 ボブ・ガントン(サミュエル・ノートン、刑務所長)
 ジェームズ・ホイットモア(ブルックス・ヘイトレン)
 クランシー・ブラウン(バイロン・ハドリー、刑務官)
 ギル・ベローズ(トミー・ウィリアムズ)
 マーク・ロルストン(ボッグス・ダイアモンド)
 ラリー・ブランデンバーグ(スキート)
 ニール・ジュントーリ(ジガー)
 ブライアン・リビー(フロイド)
 デヴィッド・プローヴァル(スヌーズ)
 ジョセフ・ラグノ(アーニー)
 ジェフリー・デマン
 ジュード・チコレッラ
 ポール・マクレーン
製作・ジャンル: ドイツ/ドラマ/63分

ショーシャンクの空に [DVD]








モーガン・フリーマンを知ったのはこの作品だった。

無実で30年も刑務所暮らしを強いられた残酷な話ではあるが
モーガン演じるレッドはじめ囚人たちとの友情や
S・キングの原作にはなかったラストシーンによって
さわやかなカタルシスを感じさせてくれる作品。

「さよならゲーム」で注目したT・ロビンスに関しては
「ボブ・ロバーツ」や「プレイヤー」
といった作品での役どころのほうが好きだが。

NYにいたころ、彼の出演する芝居を見に行った。
髪の毛も白くなって歳をとってはいるが、
あの子供っぽい顔からすると想像しがたいほど、とにかく背が高い。
ただ、私のリスニング力では舞台のストーリーに付いていけず。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『ジャイアンツ』 [洋画(サ行)]

「ジャイアンツ」(1956)(再)★★★★☆90点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: GIANT
監督・製作: ジョージ・スティーヴンス
製作: ヘンリー・ジンスバーグ
原作: エドナ・ファーバー
脚本: フレッド・ジュイオル、アイヴァン・モファット
撮影: ウィリアム・C・メラー、エドウィン・デュパー
音楽: ディミトリ・ティオムキン、レイ・ハインドーフ
出演:
 エリザベス・テイラー(レズリー・ベネディクト)
 ロック・ハドソン(ジョーダン・ベネディクト、"ビック")
 ジェームズ・ディーン(ジェット・リンク)
 マーセデス・マッケンブリッジ(ラズ・ベネディクト)
 サル・ミネオ(エンジェル)
 ロッド・テイラー(ロバート・カーフリー)
 キャロル・ベイカーラズ・ベネディクトII
 デニス・ホッパー(ジョーダン・ベネディクト3世)
 バーバラ・バリー
受賞:
 アカデミー賞
  ■監督賞 ジョージ・スティーヴンス
製作・ジャンル: 米国/ドラマ/201分

ジャイアンツ [DVD]








どうしても、リズやJ・ディーンばかりが取り上げられる作品だが
基本的に、R・ハドソン率いるベネディクト一家の変移を描いた
3時間半近い大河ドラマ。

一度ならず観ているはずなのだが
正直、そのことをほとんど覚えてないくらい記憶があいまいだった。

リズやハドソンは歳いってからのメイクも
さほど気にならないほど自然に老いている。

ディーンはああいうキャラだから、老いが見えないのは仕方ないが
リズ演じるレズリーに対する恋慕に縛られている、
可愛そうなジェットの心理を見事に演じて見せている。

改めて思う、若きリズの美しさは格別。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

『シェルブールの雨傘』 [洋画(サ行)]

「シェルブールの雨傘」(1963)★★★★★95点
原題: LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
監督: ジャック・ドゥミ
製作: マグ・ボダール
脚本: ジャック・ドゥミ
撮影: ジャン・ラビエ
作詞: ノーマン・ギンベル
音楽: ミシェル・ルグラン
出演:
 カトリーヌ・ドヌーヴ(ジュヌヴィエーヴ)
 ニーノ・カステルヌオーヴォ(ギイ)
 マルク・ミシェル(ローラン・カサール)
 エレン・ファルナー(マドレーヌ)
 アンヌ・ヴェルノン(エムリー夫人、ジュヌヴィエーヴの母)
 ミレイユ・ペレエ(エリーズ、ギイの伯母)
 アンドレ・ウォルフ
受賞:
 カンヌ国際映画祭
  ■パルム・ドール ジャック・ドゥミ
  ■国際カトリック映画事務局賞 ジャック・ドゥミ
  ■フランス映画高等技術委員会賞 ジャック・ドゥミ
製作・ジャンル: 仏国/ミュージカル・ロマンス/91分

シェルブールの雨傘








語り台詞の一切ない悲恋のミュージカル映画。
すべての台詞がメロディに載せてやりとりされる。
あくまで、語りが歌になっているのであって、
通例のミュージカルにあるような登場人物の持ち歌形式ではない。

地上波でも何度も放映されているので
雨に濡れる傘屋前の通りや、ラストの雪景色は記憶にあるのだが
しっかり観たのは初めて。

カメラを真下に向け、定点俯瞰で映し出す傘の色に始まり
原色がふんだんに用いられ、
音楽と相俟って、作品を鮮やかに彩っている。

徴兵の知らせを聞いたジュヌヴィエーヴが
ギイへの熱い想いを訴える時に初めて語り歌うメロディは
その後も、想いを口にするたびに繰り返される。
あの有名なメロディラインはこの作品に起源していたのか。
自分の勉強不足を恥じた。

出征前に、自転車で軽快に自動車修理工場を飛び出してくるギイ。
打って変わって帰国後には、自暴自棄になって工場を辞職し
負傷した足を引きずりながら歩いて出てくる。
どちらの工場内のシーンも、アップテンポな曲で構成されているが
ギイが退社する姿の違いで、その境遇や心理のギャップが際立つ。

それぞれの結婚をする2人。
ギイの息子はフランソワ
そして、ジュヌヴィエーヴが生んだ娘はフランソワーズ。
かつて、2人で付けようと話していた名前を
そのまま、おのおのの子供に授けていた。

互いに幸せだと告げるラストシーン。
わずか1年半離れていただけで、壊れてしまった熱い想い。
完全には忘れることは出来ない。

ガソリンスタンドと言えば "Esso(エッソ)" の看板。
そんな光景も今は昔。
Esso 傘下のギイのガソリンスタンドに降る雪。
恋の始まりに降っていた雨は、形を変えて固まった。
哀切の極みに感じた。

ドヌーヴの美貌さながら、美しすぎる悲恋の物語。

『シンシナティ・キッド』 [洋画(サ行)]

「シンシナティ・キッド」(1965)(再)★★★★85点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: THE CINCINNATI KID
監督・製作: ノーマン・ジュイソン
製作: マーティン・ランソホフ
製作補: ジョン・キャリー
原作: リチャード・ジェサップ
脚本: リング・ラードナー・Jr、テリー・サザーン
撮影: フィリップ・H・ラスロップ
音楽: ラロ・シフリン
主題歌: レイ・チャールズ
出演:
 スティーヴ・マックィーン(シンシナティ・キッド)
 アン=マーグレット(メルバ)
 カール・マルデン(シューター)
 エドワード・G・ロビンソン(ランシー・ハワード)
 チューズデイ・ウェルド(クリスチャン)
 ジョーン・ブロンデル(レディ・フィンガーズ)
 ジェフ・コーリイ(ホウバン)
 リップ・トーン(スレイド)
 ジャック・ウェストン(ピッグ)
 キャブ・キャロウェイ(イェラー)
製作・ジャンル: 米国/ドラマ・ギャンブル/103分

シンシナティ・キッド [DVD]








登場するキャラが非常に濃い。
出演俳優の層の厚さといったら言いのだろうか。

この映画を観るのは3度目か4度目になるのだが
何が私に何度も観させるのかは自分でも不明。

繰り返すようだが、俳優陣の個性・演技力の高さだろうか。

ポーカーゲームのスリルは余り感じない。
冒頭・ラストで登場する黒人少年の下手さだけが
ちょっと気になるレベルだ。

何を見てもマックイーンはかっこいいなあ。

前の10件 | 次の10件 洋画(サ行) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。