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『デス・レース』 [洋画(タ行)]

「デス・レース」(2008)★★★★☆75点
原題: DEATH RACE
監督: ポール・W・S・アンダーソン
製作: ポール・W・S・アンダーソン、ポーラ・ワグナー、ジェレミー・ボルト
製作総指揮: ロジャー・コーマン、デニス・E・ジョーンズ、ドン・グレンジャー、ライアン・カヴァナー
原案・脚本: ポール・W・S・アンダーソン
オリジナル脚本: ロバート・ソム、チャールズ・グリフィス
撮影: スコット・キーヴァン
プロダクションデザイン: ポール・D・オースタベリー
衣装デザイン: グレゴリー・マー
編集: ニーヴン・ハウィー
音楽: ポール・ハスリンジャー
オリジナル原案: イブ・メルキオー
出演:
 ジェイソン・ステイサム(ジェンセン・エイムズ)
 ジョーン・アレン(ウォーデン・ヘネシー)
 イアン・マクシェーン(コーチ)
 ナタリー・マルティネス(エリザベス・ケース)
 タイリース・ギブソン(マシンガン・ジョー・メイソン)
 マックス・ライアン(パチェンコ)
 ジェイコブ・バルガス(ガナー)
 ジェイソン・クラーク(ウーリック)
 フレデリック・コーラー(リスト)
 ロバート・ラサード(ヘクター・グリム)
 ロビン・ショウ(14K)
 デヴィッド・キャラダイン(フランケンシュタインの声)
製作・ジャンル: 米国/アクション・SF/105分

デス・レース [DVD]








主演は
『トランスポーター』でブレイクのジェイソン・ステイサム。
かく言う私は『トランスポーター』を観ていないが。

スピード、競走、争い
男の子が喜びそうな要素が揃った娯楽映画。

ただ、PG-12の指定があるように
時々血が飛び散るので
そういったものが苦手な方は多少抵抗があるかも。

近未来の民営化された刑務所が舞台。
そこで繰り広げられる殺害ありのサバイバル・カーレース。

そのデス・レースには
フランクこと "フランケンシュタイン" という伝説のレーサーが存在したが、既にレースで死亡してしまっていた。
冷酷な女刑務所長ヘネシーは
不死身のフランク復活を画策し
元レーサーである主人公エイムズをフランクとしてレースに巻き込むべく、妻殺しの濡れ衣を着せて服役させる。

路上に設置された「剣」と「盾」のポイント上を通過すると
攻撃や防御の武器を繰り出すことが可能になるが
これを以って、多くのビューワーが
「実写版マリオカート」と評している。
プラス評価を下している人もいれば
パクリ・芸無しと揶揄している人もいる。
ゲーム音痴の私のように、マリオを知らない人にとっては
その仕掛けが評価を左右する材料にはならない。

主人公を演じるJ・ステイサム。
若き日には屋台の物売りとして生計を立てる一方で
アクションを学び
水泳の飛込競技ではイギリス代表選手に選ばれたこともある。
また、トミー・ヒルフィガーやリーバイスのモデルも務めた。
そんなステイサムは終始カッコいい。
海軍特殊部隊とともに行なったという肉体トレーニング成果は
懸垂をするバックショットに如実に表れており
筋肉フェチにはたまらないカットとなっている。

ライバル筆頭となるマシンガン・ジョー以外の出場者は
前半で次々に脱落・死亡してしまう。
脱落するたびに順位表で「Deceased(死亡)」の表示だけは映るものの、ほんの一瞬のことだし
誰が何番手を走っているとか、順位がどう入れ替わるとか
を知る手立てはそれ以外に全くない。
つまり、順位変動をまったく描写する意図がないわけだ。
競走であるのだから、
順位変動のデッドヒートという要素が加わったほうが
観ている方としては盛り上がるというもの。
その点、ちょっと不満が残る。

サブキャラで言えば
整備クルーメンバーのコーチとリストが印象的。
コーチ役のイアン・マクシェーンは
少し恰幅をよくしたアル・パチーノといった外見。
描写の少ないクルーにあって
頼りがいのあるリーダーとしての存在感たっぷり。
リストを演じるF・コーラーもその容姿だけで印象に残る。
非力でオタク気質だが、その純粋無垢な弟分キャラが可愛い。

ナビゲーターとして登場するケースは美人だが
エイムズとのお色気シーンは一切なし。
とにもかくにも
クラッシュと爆発が連続するアクションものに徹している。

色んな刺激に慣れっこになってしまっている私は
"迫力満点" という表現を使うほどには至らないが
気軽に楽しむ娯楽映画としては、中身も時間も適当。

先に書いた
クルーとのエピソードや
ケースとの色恋沙汰を織り交ぜて
もう少し尺を伸ばしても良かっただろう。
 
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