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『レイクサイド マーダーケース』 [邦画(ラ行)]

「レイクサイド マーダーケース」(2004)★☆☆☆☆10点
監督: 青山真治
プロデューサー: 仙頭武則
エグゼクティブプロデューサー: 亀山千広、宅間秋史、小岩井宏悦
原作: 東野圭吾『レイクサイド』
脚本: 青山真治、深沢正樹
CGIプロデューサー: 坂美佐子
美術: 清水剛
音楽: 長嶌寛幸
音楽プロデューサー: 松尾潔
照明: 中村裕樹
特殊造形: 松井祐一
出演:
 役所広司(並木俊介)
 薬師丸ひろ子(並木美菜子)
 柄本明(藤間智晴)
 鶴見辰吾(関谷孝史)
 杉田かおる(関谷靖子)
 黒田福美(藤間一枝)
 眞野裕子(高階英里子)
 豊川悦司(津久見勝)
 牧野有紗(並木舞華)
 村田将平(藤間直人)
 馬場誠(関谷拓也)
 AI(モデル)
 井上肇(ポーター)
 鈴木英介(クライアント)
 山地健仁(スタジオ助手)
 外間隆史(喫茶店の客)
製作・ジャンル: 日本/ミステリー・サスペンス/118分

レイクサイド マーダーケース [DVD]








東野圭吾作の映画化。

主役の役所ではなく
淡々とした演技がドラマを引っ張る柄本明が面白い。

眞野裕子という女優さん、きれいだけど何か薄いなあ。

しかし、俳優に説教くさく語らせては、
それまでの演技、ストーリーはなんだったのかとがっかりする。

作品としては見るところなし。

『リアル鬼ごっこ』 [邦画(ラ行)]

「リアル鬼ごっこ」(’07)★★☆☆☆40点

リアル鬼ごっこ プレミアム・エディション [DVD]








パラレルワールド、パラレルスリップなど
私には馴染みの薄いSFのお話。

現世界で亡くなった佐藤姓の人はほとんどが男だ、
という話が出てくるが
特定できない息子を確保・利用するのが王(柄本明)の目的なら、
男は一人も殺してはならないはずだ。

データベースが破壊されて姓の "佐藤" しか分からない割には
捕まった妹をすぐに中継のカメラの前に連れて来る。
ということは、少なくとも
妹が "佐藤愛" であることは分かっているわけだ。
ならば、鬼ごっこで捕まえるよりもっと効率的な方法がありそうだし
妹も生きて捕まえるつもりなら、性別関係なしに殺してはならない。

また、息子が妻の超能力を受け継いでいるであろうということから
王はリアル鬼ごっこを開催して翼を探すわけだが
もし、翼にパラレルワールド間を移動する能力があるのなら
自在に移動する翼を捕まえることは出来ないはずで
鬼ごっこが翼確保の方策とならないのは明らか。


パラレルワールド同士が "連動" しているというが
"連動" という定義づけがあいまいだ。

どちらかの世界で人が死ねば、
それ以外のパラレルワールド(以下、Pワールドと記す)でも、
同時期にその人の分身ともいえる人間が死ぬという。

現世界で殺された人間のPワールドの分身が死んだり
Pワールドの死者の現世界の分身が死んだりしていることから
Pワールド間には、どちらが主導ということはないようだ。

王となるために、Pワールドの柄本は現世界に移動して
自分の世界で邪魔となる人物の分身を殺した。

ならば、殺すという行為に主導する力が存在することになる。
がそうなると、翼が現世界の妹を医師(柄本)から守ることでは
王に殺されかけているPワールドの妹を守れない理屈になり
妹・愛は死ぬのが必然なのだが…

そもそも、人間しか連動していないのだろうか?
人間以外の生物、また無機物・構造物は連動しないのか?

鬼とともに転落死したはずの洋(ひろし)が生きているとするならば
鬼ごっこが終了した時点で、
GPSに反応するのが翼一人だけというのがおかしい。

妹・愛が翼を世界間誘導できるのはいいとして、
翼を助けるために最後に誘導するのが
なぜわざわざ第3のパラレルワールドなんだろう?
それに、すぐに現世界に呼び戻したって良いわけだし。
単に、Pワールドは無限に存在するよということを
観客に説明したかった蛇足としか思えない。

山田悠介の原作を読んでいないが
列挙した疑問符や矛盾は、映画に特異なのではなく
もともとその小説に包含されていたものかもしれない。

翼が現世界に戻ったとき、翼と出会う友達二人。
翼の父が死んだことを告げるなら
見つけたときに、どこ行ってたんだよと言いながら
笑顔にはなるのはありえない。
これは、演技・演出の問題。

疑問や矛盾で頭が一杯になり、映像に没頭できたのは
唯一、追いつ追われつの鬼ごっこのシーンのみ。
ワイヤーでスパッと胴体が切れるなど
冒頭でグロくショッキングなショットが出てきたので
スリルを期待したが…裏切られた。

しかし役者さんたちは、走りまくりで大変だったろうなあ。

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