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『若い娘たち』 [邦画(ワ行)]

「若い娘たち」(1958)★★★☆☆60点
監督: 岡本喜八
製作: 金子正且
原作: 石坂洋次郎「霧の中の少女」
脚本: 井手俊郎
撮影: 小泉福造
美術: 北辰雄
録音: 伴利也、宮崎正信
照明: 金子光男
音楽: 馬渡誠一
出演:
 雪村いづみ(石沢カナ子)
 水野久美(野村友子、"東海医科大学" 生)
 野口ふみえ(柴田澄子)
 山田真二(川崎光夫、"東海医科大学" 生)
 桐野洋雄(橋本実、"東海医科大学" 生)
 三宅邦子(石沢美保子、カナ子の母・和裁家)
 笹るみ子(石沢タマ子、カナ子の妹)
 加東大介(柴田善吉、澄子の父・美保子の兄・「柴田書店」主人)
 沢村貞子(柴田千枝、澄子の母)
 上原謙(野村浩太郎、友子の父・"東海医科大学" 教授)
 高嶋稔(野村大助、友子の弟・タマ子の同級生)
 ミッキー・カーティス(田中誠三、"東海医科大学" 生)
 沢村いき雄(主事)
 笠原健司
 山田彰
 岩本弘司
 中山豊
 山本廉
 宝田明
製作・ジャンル: 東宝/青春/78分

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監督2作目の岡本喜八が
幼なじみの3人娘と下宿人の大学生の恋愛コメディを描く。

初対面の川崎に対し
立ったまま貧乏ゆすりしながら
自分に恋心を持たぬよう、下宿の心得を宣告するカナ子。
テキパキというか、畳み掛けるような事務的な口調。

私が歌手として知っている雪村いづみは
柔らかく優しい印象だが
この映画ではギスギスしたいかすけない娘で、魅力を感じない。

意地を張るカナ子を焚き付けるため
自ら貧乏クジを引く友子は
ストーリー的にもスポットを浴びず可哀想。
笑う所ではないだろうが
友子の売り言葉に "挑戦するわ!" と答えるカナ子には吹き出した。

ついに恋心を打ち明けるカナ子。
川崎の部屋でいちゃつく2人のやりとりは
子どもっぽすぎる失笑もの。

二枚目の山田、個性的な桐野、
意外にも、この2人は短い活躍しかしていない。

例によって
ミッキー・カーティスは歌うために出てくるだけ。

姉弟で夫婦を演じる加東&沢村。
俳優としてどんな心境なのだろう。
上品な三宅と、俗っぽい沢村のコントラストが面白かった。

それにしても、狭い世界でくっ付きまくりのお話。
可もなく不可もなく。

ラストカットに
野村家の下宿人を争う学生役でちらっと顔を出す宝田明。
喜八の監督3作目となる次回作「暗黒街の顔役」で
主演・鶴田浩二の弟役を任せる宝田をPRしたというわけだ。

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