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LIFE & PEACE [日記]

昨日12月9日はジョン・レノンの命日でした。

一般的には、12月8日として報道されますが
彼が凶弾に倒れたのが、ニューヨーク時間の8日午後10時50分、
その25分後に死亡が確認されました。
日本時間では、12月9日午後1時前後の話です。

ちなみに
同様に、12月8日未明と認識されている真珠湾攻撃は
現地ハワイ時刻で12月7日午前8時前で、
ジョンの死亡とは、時間的に一日以上の開きがあります。


ゆうべは、仕事を終えて行きつけのBARへ。
仲の良い常連さんが一足違いで帰ったところ。
12時を回って店を後にするまで、客は私一人、貸切状態でした。

中学生の頃、友人宅へ出かけては
LPレコードに針を落として、ビートルズを聴き込んでました。
ジョンの突然の死は、子供心に衝撃だったことを思い出します。

あれから34年。
ジョン・レノンやビートルズの名前さえ知らない若者がいる現在。
昨日・おととい、日本で
どのくらい、ジョン、あるいはビートルズの曲が流れたのだろう?
壁に張られたストロベリーフィールズの写真を見ながら
ふとそんな思いが頭をよぎります。

strawberry fields.jpg

店のプロジェクターから映し出されるライブ映像には
Wings率いるポール・マッカートニー、PretendersにQueen。
若き日のフレディは、スリムで髪の毛フッサフサ。
例によって上半身は裸だけどね(笑)

音楽、映画、逝ってしまった国内外の名優たちの話に始まり
流行りや政治・社会問題まで、話題は尽きません。

他のお客さんとワイワイ飲むのも楽しいけど
マスター夫妻を独占して、静かに語り合うのも至福です。

年の瀬のあわただしさに押し流されがちなこの時期に
ゆったりと落ち着いた時間を過ごせたことに感謝する夜でした!
 
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仁義なき思い出 [日記]

菅原文太さんが亡くなった。

健さんに続いて、また一人
昭和を背負った映画俳優が消えていった。

まだ駆け出しの頃
火曜サスペンスで科捜研の研究員に配役された私は
パソコンで指紋照合するシーンを演じた。

早朝の寒いセットの中、椅子に腰掛け
助監に付き添われて、パソコンの操作を練習していると
いきなり後ろから声が飛んできた。

「それは何をするもんじゃい」

声の主は誰ぞ、と振り返ると
それが文太さんだった。

今から15年以上前、
パソコンがさほど普及していない頃の話だ。
カチカチと音を立ててイジっている物について訊かれたのだと思い
「パソコンを操作するマウスという器具です」と答えた。

それに対して、はっきりした返答はなかったように思う。
ただ、文太さんの顔からは怪訝な表情だけが見て取れた。

私の登場シーンに文太さんが出演されていたかどうかも
そのシーンがカットされずに放映されたのかも
まったく覚えてはいない。

閑散としたセットの中に響く渋い声、
力強さを感じる白髪、深く刻まれた額の皺。
私の脳裏には、その画が今も鮮明に残っている。


思えば、
同じドラマに出演されていた田中実さんも、すでに鬼籍の人だ。

「セット、寒いですから、上着を持って行かれたほうがいいですよ」

一足先に撮影に入っていた彼は
朝ドラで脚光を浴びたエリート俳優ながら、
同じ楽屋になったというだけの名もなき端役に対し
実に丁寧な口調でアドバイスをくれた。


こうした他愛もない小さな思い出。
その積み重ねを人生と呼ぶのではないだろうか。
今、そんなふうに感じている。
 
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