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『ハンサム★スーツ』 [邦画(ハ行)]

「ハンサム★スーツ」(2008)★★★☆☆60点
監督: 英勉
企画・プロデューサー: 山田雅子
ラインプロデューサー: 上原英和
脚本: 鈴木おさむ
撮影: 小宮山充、北川聡
音楽: 川口大輔
照明: 保坂温
装飾: 寺尾淳
美術デザイナー: 吉田透
録音: 益子宏明
出演:
 塚地武雅(大木琢郎)
 谷原章介(光山杏仁)
 北川景子(星野寛子)
 大島美幸(橋野本江)
 佐田真由美(來香)
 池内博之(狭間真介)
 本上まなみ(谷山久恵)
 佐々木希(玲美)
 山本裕典(大沢勇気)
 伊藤明賢(沢田)
 住田隆(山田隆夫)
 ブラザー・トム(米沢明)
 中条きよし(白木)
 温水洋一
 伊武雅刀(神山晃)
 黒沢かずこ
 鈴木拓
 日村勇紀
 デーブ・スペクター
 パンツェッタ・ジローラモ
 石田純一
 渡辺美里
製作・ジャンル: 日本/コメディ/115分

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通販でおなじみの圧縮布団から着想した
と思えるハンサムスーツをめぐるコメディ。

塚地と大島の手が触れ合って、2人が初めてドキッとする瞬間
単純に大笑いできた。

役とはいえ、谷原は恥ずかしげもなくよくやる。
イケメンと俳優の自意識が相当強い証拠だ。

とはいえ、この映画は芸人組の勝利。
大島は、脚本の鈴木による身内キャスティングだが
結果オーライということで。

また、いいところで元春の♪someday♪が流れてくる。
人の幸せを自分の幸せに、という台詞を素直に受け入れられる。

ただやはり、"人は見た目"だと思う。
見た目が不細工なのが悪いと言うのではなく
人は見た目で判断されるし、人格も見た目に表れてくるということ。
造作が相当悪くても"人は見た目じゃない"と言えるのは
それこそ相当性格が魅力的な場合だけじゃないかな。

ま、大島が出てきた時点で
これが北川景子だって分かっちゃうけどね。
笑顔がキーとなる作品なのだから
北川の引きつった笑顔はNG。
もっと演技力をつけることを彼女には期待したい。

パーフェクト版のスーツがカッターごときで脱げるなら
ちょっと怪我しただけで戻っちゃうってことで
全然パーフェクトじゃない。

バイク事故で怪我したのが
塚地の相方ってオチは勘弁してほしい。

佐々木希。
クレジット見るまで知らなかった。

渡辺美里。
あんなもろに顔出しするなら、
パンパンに膨らんだ顔を気にして、少しはダイエットしなさい。

エンドロール終わりでの日村も蛇足。

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』 [邦画(ハ行)]

「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」('08)★★★☆☆60点
監督: 塚本連平
製作: 宇野康秀
プロデューサー: 森谷雄
エグゼクティブプロデューサー: 星野有香、河井信哉
企画プロデューサー: 山崎雅史、大前典子
製作エグゼクティブ: 依田巽
原作: ママチャリ『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』
脚本: 福田雄一
撮影: 瀬川龍
美術: 太田喜久男
編集: 平川正治
音楽プロデューサー: 志田博英
主題歌: FUNKYMONKEYBABYS『旅立ち』
照明: 原由巳
録音: 南徳昭
劇中イラスト: キン・シオタニ
 市原隼人(ママチャリ)
 佐々木蔵之介(駐在)
 麻生久美子(加奈子、駐在の妻)
 石田卓也(西条)
 加治将樹(孝昭)
 賀来賢人(グレート井上)
 冨浦智嗣(ジェミー)
 脇知弘(千葉)
 小柳友(辻村)
 豊田エリー(美奈子、加奈子の妹)
 水沢奈子(井上夕子)
 成嶋こと里(前園ミカ)
 倉科カナ(和美)
 石野真子(たみ子、ママチャリの母)
 森崎博之(寺島先生)
 坂井真紀(白井恭子先生)
 ガッツ石松(孝昭の父)
 安藤玉恵(孝昭の姉)
 片桐はいり(焼きそば屋「みどり屋」のおばちゃん)
 酒井敏也(電気屋のオヤジ)
 掟ポルシェ(花火職人)
 竹中直人(花火師の親方)
 根岸季衣(「バーバー吉田」のばばあ)
 宮田早苗(ミカちゃんの母)
 志賀廣太郎(神主)
 宮地真子(看護婦)
製作・ジャンル: 日本/青春・コメディ/110分

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80年代初めを舞台にした青春ドラマ。
♪愛の水中花♪ のジャケット、
出演してる石野真子の ♪狼なんか怖くない♪
それから、当時のCMなんかが挿入されては
オジサン連中はたまらんだろう。
私も旧千円札は懐かしかった。

市原は何見ても眉間にしわ寄せてるなあ。
カッコイイけど、もちっと演技してほしい。

FUNKYMONKEYBABYS による挿入歌 ♪ちっぽけな勇気♪ は
とっても爽やかで、この映画に合っている。
好みとしては、こちらが主題歌のほうがよかったな。

やっぱり青春映画は若者が観るものだな
と自戒の念を抱いた。

だが、この映画、誰をターゲットにしているのだろう。
'80年代に若者だったオジサンたち?
それとも、今の若者たち?
中途半端で、どちらにもさほど支持されないと思うが。

『八甲田山』 [邦画(ハ行)]

「八甲田山」('77)(再)★★★☆☆60点
※(再):私が以前に観たことのある作品
監督: 森谷司郎
製作: 橋本忍、野村芳太郎、田中友幸
企画: 吉成孝昌、佐藤正之、馬場和夫、川鍋兼男
原作: 新田次郎「八甲田山死の彷徨」
脚本: 橋本忍
撮影: 木村大作
美術: 阿久根巌
衣裳: 長島重夫
編集: 池田美千子、竹村重吾
音楽: 芥川也寸志
助監督: 神山征二郎
出演:
 島田正吾(友田少将)
 大滝秀治(中林大佐)
 高倉健(徳島大尉)
 丹波哲郎(児島大佐)
 藤岡琢也(門間少佐)
 浜田晃(田辺中尉)
 加藤健一(高畑少尉)
 樋浦勉(佐藤一等卒)
 前田吟(斉藤伍長)
 北大路欣也(神田大尉)
 三國連太郎(山田少佐)
 加山雄三(倉田大尉)
 小林桂樹(津村中佐)
 神山繁(本宮少佐)
 森田健作(三上少尉)
 東野英心(伊東中尉)
 金尾哲夫(中橋中尉)
 山西道広(野口見習士官)
 新克利(江藤伍長)
 下絛アトム(平山一等卒)
 江角英明(進藤特務曹長)
 緒形拳(村山伍長)
 栗原小巻(神田はつ子)
 加賀まりこ(徳島妙子)
 秋吉久美子(滝口さわ)
 加藤嘉(作右衛門)
 花澤徳衛(滝口伝蔵)
 山谷初男(沢中吉平)
 丹古母鬼馬二(福沢鉄太郎)
 青木卓(沢田留吉)
 菅井きん(斉藤の伯母)
 田崎潤(鈴木貞雄)
 浜村純(中里村の老人)
製作・ジャンル: 日本/ドラマ・ヒストリー/169分

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第5連隊の行軍の音楽。
こんな感じで疲労や重苦しさを出したいのは分かるが
陳腐で説明的にすぎる。

「天はわれらを見放した!」という台詞は、
実際にも神成(北大路、劇中名は神田)が吐き捨てたとされるもの。
何とも辛く、同情を禁じえない針のような言葉である。

凍死した北大路演じる第5連隊の指揮官を
第31連隊指揮官・高倉健が発見する場。
凍死なのに、なぜか北大路は口から一筋の血を吐いている。
(後で分かるが、責任を負って自ら舌を噛み切って死んだ設定)
こういう、スターさんにはカッコイイ死に様を用意しなければならない
というつまらない商業主義が作品を薄っぺらにしていく。

25年ほど前に初めて観たこの作品。
その後、車で青森を抜けた折、
八甲田山雪中行軍遭難事件の地を訪れた。
映画として評価を云々するより、
雪中での撮影や
100年以上前とはいえ実際に起きたのだという事実にばかり
思いは向かってしまう。

エンドクレジットに、劇団の先輩の名をいくつか発見。
意外だった。

『卑弥呼』 [邦画(ハ行)]

「卑弥呼」('74)★☆☆☆☆20点
監督・製作・脚本: 篠田正浩
製作: 岩下清、加藤正夫、葛井欣士郎
脚本: 富岡多恵子
撮影: 鈴木達夫
美術: 栗津潔
編集: 山地早智子
音楽: 武満徹
出演:
 岩下志麻(ヒミコ)
 草刈正雄(タケヒコ)
 横山リエ(アダヒメ)
 三國連太郎(ナシメ)
 加藤嘉(オオキミ)
 河原崎長一郎(ミマキ)
 河原崎建三(イクメ)
 芝田陽子(キサキ)
 郷真由美(トヨ)
 浜村純(語り部)
 土方巽(国ッ神の集団)
 暗黒舞踏団(国ッ神の集団)
製作・ジャンル: 日本/ドラマ・ヒストリー/100分

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時代を反映する映画スタイル。

山腹の荒野のシーンを多用している点で
吉田喜重の「嵐が丘」を思い出した。

ただ、その「嵐が丘」と違うのは、
安っぽい原色の衣裳や舞台の書割のような室内セットとの対比で
野外のロケシーンが浮いて映るということだ。

時代を感じさせる以外
ストーリー、演技、セットとも見るべきものなし。

『The Harimaya Bridge はりまや橋』 [邦画(ハ行)]

「The Harimaya Bridge はりまや橋」('09)★☆☆☆☆25点
原題: THE HARIMAYA BRIDGE
監督・脚本: アーロン・ウールフォーク
製作総指揮: ダニー・グローヴァー、與田尚志、キム・ウィジュン
撮影: 中堀正夫
音楽: 丸山和範
主題歌: misono『終点~君の腕の中~』
出演:
 ベン・ギロリ(ダニエル・ホルダー)
 高岡早紀(久保紀子)
 清水美沙(原結子)
 ダニー・グローヴァー(ジョセフ・ホルダー)
 misono(中山サイタ)
 穂のか(エミ)
 ヴィクター・グラント(ミッキー・ホルダー)
 アーダ・ウルフォーク(リンジー・ホルダー)
 白石美帆(竹内佳代)
 山崎一(井上クンジ)
 北見敏之(紀子の父)
 柏木由紀子(紀子の母)
 浜田晃
 織本順吉
 ピーター・コヨーテ
製作・ジャンル: 日本=米国=韓国/ドラマ/120分


作品のプロットにエッジが全く利いてなくて
まったく盛り上がらない作品。

主役のベン・ギロリがはっきりいって大根だ。
ダニー・グローバーがやればいいのに、と思ったけど
とてもギャラ払えなかったのだろう。
あんなチョイ役でも、相当払ってるはず。

製作側は何とかビッグネームが欲しかったんだろう。
しかし、映画ファンからすると
あんな形でだったらむしろ出演しないで欲しい。

高知は個人的に愛着を覚える土地。
だからこそなおさら
説教くさいエンディングに、はりまや橋が使われていて残念。

また
ラストの高岡早紀のモノローグのため以外に、
舞台が高知である必然性はまったくない。
(高知であっていけない理由もないが)

若い頃と比べて演技的に成長したとは感じないが
中年になった清水美紗さんが意外によかった。

misono、演技なんかしないでくれ。
歌手らしいから、歌でだけ頑張りなさいと言いたい。
本編が終わり、エンドロールとともに歌が流れ出す。
そう、misonoが歌だ。
彼女の一声が流れた瞬間に、劇場中が失笑。
みんな同じ思いだったようだ、観客が一つになった瞬間(爆笑)

高岡早紀はエロっぽい女優。
嫌いな男性は少ないんじゃないだろうか。
だが、彼女の良さが全然引き出されていない。
彼女の演技力不足と結論する人もいるかもしれないが、
やはり前述したようにこの脚本では…厳しい。

石橋貴明の娘・穂のかが出演している。
演技については別に邪魔じゃなかった、程度しか評価出来ない。
子供のうちは主役張れるかもしれないが
よほどの演技派に成長しないかぎり、あのルックスでは…?

『博士の愛した数式』 [邦画(ハ行)]

「博士の愛した数式」(’06)★★★☆☆60点

博士の愛した数式 [DVD]








記憶がなければ、
人は生きていることは何て寂しいことなんだろう。
短い間しか記憶がもたない博士から、
主役の母子は多くのものを得るが、
それは得る側に記憶があるからだ。

自分の想いが伝えた相手に留まることがない。
記憶、思い出のない人生を歩まなければならないとしたら、
何て辛いだろうか。

痴呆の問題とは若干違うものの
痴呆の家族を抱えた人たちの生活に思いをはせ、
胸が詰まってくる。


『バッテリー』 [邦画(ハ行)]

「バッテリー」(’07)★☆☆☆☆20点

バッテリー [DVD]








キャッチャーの男の子はとてもいいが
主役の男の子の演技がイマイチ。

それにしても台本が悪すぎる。
終盤になって両親が語りだすけど、伏線となる描写が弱い。

病気と子供。
動物が出てこないのがせめてもの救いだ。

あと、音量のバランス悪すぎ。

『花のれん』 [邦画(ハ行)]

「花のれん」(’59)★★★☆☆65点

花のれん (新潮文庫)








寄席商売に捧げた女の半生。
主人公のごりょんさんこと多加を淡島千景が熱演。

後家となった女が、
女・母としての生き方を捨てて商いにまい進する。
大阪商人の本懐といったところだろうが
ひそかに想いを寄せていた伊藤(佐分利信)の死や
息子との衝突をとおして
自らの生き様を省みる。

女のたくましさはしっかり伝わってくるが
あまりに淡白に描きすぎていて、
最後に多加が思いを新たにするのがあっけなさすぎる。

台詞の少ない伊藤役の佐分利信。
彼の存在感は、しゃべらなくても、他の作品同様圧倒的だ。

花菱アチャコも、彼の個性が生かして番頭役を好演。
さすが漫才師としてトップを極めた人だ。

『光る女』 [邦画(ハ行)]

「光る女」(’87)☆☆☆☆☆5点

光る女 デラックス版 [DVD]







点をつけたくないくらいの駄作。
「セーラー服と機関銃」「魚影の群れ」「台風クラブ」など
面白い作品づくりを高く評価していた相米慎二監督の映画。
プロレスラーの武藤敬司、歌手の秋吉満ちるなど
救いようのない演技を見せるど素人を主演させた罪は大きい。(子役が一番うまかったりして)
秋吉に新人賞まで与えた当時の日本アカデミーに、権威どころか侮蔑を感じるのは当然のこと。
監督作の一覧をよくよく見ると、相米監督は子供とか素人ばかり使う傾向あり。
俳優を全く信用しない自意識過剰の投影か。
俳優を信用しない監督に使われる俳優が付いていくだろうか?
私の相米評は地に落ちた。

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