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『伝七捕物帖 女肌地獄』 [邦画(タ行)]

「伝七捕物帖 女肌地獄」(1959)★★☆☆☆40点
監督: 酒井欣也
脚色: 高岩肇
原作: 城昌幸、土師清二、陣出達朗、野村胡堂
製作: 杉山茂樹
撮影: 片岡清
美術: 川村鬼世志
音楽: 万城目正
録音: 森沢伍一
照明: 市橋重保
編集: 太田和夫
出演:
 高田浩吉(黒門町伝七)
 瑳峨三智子(お俊、伝七の女房)
 名和宏(竹造)
 浪花千栄子(お虎、竹造の叔母)
 伴淳三郎(獅子っ鼻の竹)
 石黒達也(尾形玄庵)
 泉京子(お蝶)
 伊吹友木子(おれん、玄庵の娘)
 佐藤好昭(伊勢屋菊太郎)
 川口のぶ(おくめ)
 伏見恵子(おしげ)
 澤村國太郎(遠山左衛門尉)
 海江田譲二(神崎弥十郎)
 大邦一公(田島備中守)
 山路義人(早縄の五平)
 中田耕二(三太、五平の子分)
 乃木年雄(近江屋番頭金兵衛)
 戸上城太郎(弥五郎)
 青山宏(不死身の鉄)
 田中謙三(弁慶の政)
 高屋朗(磐若の三)
 天王寺虎之助(丑松)
 西田智(隼の吉)
 笹川富士夫(奉行所の下役)
 森八郎(見世物小屋口上)
 滝沢ノボル(生人形一座の呼込)
 滝川美津枝(播磨湯の女将)
 高山裕子(長屋の老婆)
 大泉滉(見世物小屋の芸人)
 サトウ・サブロー(見世物小屋の芸人)
 ダーク・大和(見世物小屋の芸人)
 曽呂利祐平(見世物小屋の男)
 真木康次路(花聟)
 西村公江(花嫁)
 宇野健之助(仲人)
 河上君江(仲人)
 南光明(家主)
 大和久乃(女房)
 中島淑恵(廃屋の花嫁)
製作・配給・ジャンル: 松竹/松竹/時代劇/89分

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シリーズ第10作。
伝七親分が、連続花嫁誘拐事件に始まるアヘン密輸の謎に挑む。

伝七の女房・お俊は、またまた配役替わり。
一貫してヒロインを演じてきた瑳峨三智子が女房に納まっている。
五社協定が締結され、
少ない座組みの中でしか配役できなかった環境は分かるが
同じ役くらい同じ俳優を使おうよ。

他の映画出演に多忙だった伴淳は
母親の面倒を見に田舎へ帰っている設定。
伝七の窮状を救うべく江戸に舞い戻るのだが
新しい子分・竹造もいることだし、親孝行しろと諭されて
素直に、再び帰郷の途につくのだ。

名和宏が扮する竹造は、ドジばかり踏むのだが
そのドジっぷりが笑えないのだ。
伴淳と名和、いったい何が違うのだろうか。
勿論、年齢も外見も違う。
ドジを踏んでやろう、という名和に対し、
真剣にやる結果がドジに終わる、伴淳。

十手を賭けての作戦も失敗に終わるが
十手を失っても、以前と何ら変わらぬ捜索ができている。
ならば、十手の威光も権限も有名無実だ。
都合のよい切り口だけ用意して
それを無視して展開するなら、そこからは何のドラマも始まらない。

花嫁をさらって、薬品や蝋を使って人形化する。
その人形の中にアヘンを隠して輸送する。
このあたりも、前作評に書いたように
乱歩作品を髣髴とさせるストーリーである。

ただ、表面的に真似るだけではいい作品は作れない。
しっかりしたドラマがなくては、サスペンスだってスリリングにはならない。
さらに、恐怖心やスリルを煽るには
音楽・映像によるしっかりしたサポートも不可欠。
外見ばかり似せて、中身の伴わない
どこかの国の商品のようになっては元も子もない。
 
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