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『伝七捕物帖 美女蝙蝠』 [邦画(タ行)]

「伝七捕物帖 美女蝙蝠」(1957)★☆☆☆30点
監督: 福田晴一
製作: 杉山茂樹
原作: 野村胡堂、城昌幸、谷屋充、陣出達朗、土師清二
脚本: 永江勇
撮影: 片岡清
美術: 川村鬼世志
音楽: 万城目正
照明: 村田政雄
録音: 高橋太朗
出演:
 高田浩吉(伝七、黒門町の岡引)
 草笛光子(お俊、伝七の女房)
 伴淳三郎(獅子ッ鼻の竹、伝七の下引)
 瑳峨三智子(お咲/お駒)
 寺島貢(守田屋市兵衛、お咲の父)
 北龍二(久世但馬)
 水戸光子(おせん)
 石黒達也(横地矢源太)
 伊藤智子(市子の老婆)
 羅生門(洞窟の男)
 戸上城太郎(鉄五郎)
 大谷友右衛門(政吉)
 林幸平(小助)
 干典子(はる、女ぐれん隊)
 泉友子(なつ、女ぐれん隊)
 佐々木京子(あき、女ぐれん隊)
 飯田陽子(ふゆ、女ぐれん隊)
 桂道子(つゆ、女ぐれん隊)
 海江田譲二(本間治左衛門)
 富本民平(神崎、与力)
 山路義人(早繩の五兵衛)
 中田耕二(三太、子分)
 宮嶋安芸男(金助、子分)
 サトウ・サブロー(番頭忠助)
 野沢英一(人足頭)
 天野刄一(熊、鉄五郎の子分)
 中原伸(辰、鉄五郎の子分)
 大東弘明(秀、鉄五郎の子分)
 泉一郎(李元、琉球人)
 村田宏二(金雀充、子分)
 立花広二(康徹仲、子分)
 大友富右衛門(除清源、子分)
 西田智(番太の八公)
 南光明(三蔵、本間の使者)
 田中謙三(並木清之助、但馬の一味)
 光妙寺三郎(久保綱之亟、但馬の一味)
 松田繁一郎(岡本与八郎、但馬の一味)
 小宮山鉄朗(桜井弘之助、但馬の一味)
 生方功(岩崎健二郎、但馬の一味)
 和歌浦糸子(居酒屋の女将)
 西川ヒノデ(大坂屋、小間物屋)
 谷鈴子(ふじ、湯女)
 桧敦子(湯女、湯女)
 三笠輝子(湯女、湯女)
 森野由起子(湯女、湯女)
製作・配給・ジャンル: 松竹/松竹/時代劇・サスペンス/105分

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シリーズ第7作。
私は高田浩吉主演の映画をまともに観るのは初めて。

オープニングバック。
低音のBGMと鮮やかな朱に湧き上がる泉が
おどろおどろしさを煽る。

歌う映画スター・高田浩吉の登場は、
お約束どおり、歌いながら妻と餅を捏ねる場面。

女房の草笛様は美しい。
やっぱり、彼女には "銀ブラ" という言葉が似合う。

新年の挨拶もしない竹は、"くるくるパー" 呼ばわりされる。
すっかり私語になってしまったこの言葉、久しぶりに耳にした。
今は放送禁止用語なのだろうか

冒頭から、ことある毎に "蝙蝠" が登場するのだが
一向にストーリーに絡んでこない。

終盤で、金塊の隠し場所として "蝙蝠谷" が登場するだけ。
しかも、いよいよ伝七たちがその "蝙蝠谷" に乗り込んだときには
金塊は運び出された後というお話なので
タイトルの "美女蝙蝠" はほとんど意味をなさない。
劇中をお咲を死なせてまで、
彼女の背中の刺青から、金塊の在り処を割り出したのに。
先に触れたオープニングバックの朱の泉は
この "蝙蝠谷" の洞窟に存在するのだが、
妖術使いの老婆や原始人のような巨人を相手に
盛り上がりに欠ける闘いを強いられるだけ。
端的に言えば、不要なシーン。

女装して小間物屋に扮して捜索も出る伴淳だが、
喜劇畑の伴淳にしてみれば、これは彼の得意とするところ。

大八車の車輪を回転させて楯代わりに使い
山伏の投げる鉄の礫による攻撃をかわす。
こいつは面白いアイデアだ。

一味が一堂に会した宴会の席に
面をかぶって、連中の悪事を揶揄した歌を歌う伝七。
高田の歌披露の場を無理やり設けた感がありあり。

政吉の存在も活きてない。
ストーリーが杜撰と言わざるを得ない。
 
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