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『ソナチネ』 [邦画(サ行)]

「ソナチネ」(1993)★★★☆65点
英語題: Sonatine
監督・脚本・編集: 北野武
製作: 奥山和由
プロデューサー: 森昌行、鍋島壽夫、吉田多喜男
撮影: 柳島克己
照明: 高屋斉
録音: 堀内戦治
美術: 佐々木修
特殊メイク: 原口智生、織田尚
刺青: 霞淳二
衣裳: アレン・M・工藤、五島純一
音響効果: 帆苅幸雄、河瀬昌彦
音楽監督: 久石譲
出演:
 ビートたけし(村川、北島組幹部・村川組組長)
 国舞亜矢(幸)
 渡辺哲(上地、中松組幹部)
 勝村政信(良二、中松組組員)
 寺島進(ケン、村川組組員)
 大杉漣(片桐、村川組幹部)
 矢島健一(高橋、北島組幹部)
 南方英二(殺し屋)
 逗子とんぼ(北島、北島組組長)
 小池幸次(中松、中松組組長)
 松岡一カン(幸の恋人)
 水森コウ太(金本、マージャン店店主)
 津田寛治(津田、喫茶店ウエイター)
 北村晃一(助っ人)
 十三豊(助っ人)
 深沢猛(助っ人)
 森下能幸(助っ人)
 永井洋一(助っ人)
 安藤裕(助っ人)
 神田瀧夢(強姦魔)
 伊藤季久男(シャブ中)
 関根大学(中松組組員)
 夏坂祐輝(村川組組員)
 長岡毅(村川組組員)
 鈴木隆二郎(村川組組員)
 水谷正勝(村川組組員)
 城春樹(北島組組員)
 鬼界浩巳(北島組組員)
 木下ほうか(北島組組員)
 勝光徳(北島組組員)
 戸田信太郎(北島組組員)
 岸博之(トイレの男)
 津田卓也(クラブのボーイ)
 木村栄(マージャン屋の男)
 藤浪晴康(マージャン屋の男)
 船場牡丹(スナックのママ)
 掛田誠(スナックの支配人)
 山崎勘太(スナックのボーイ)
受賞:
 タオルミナ国際映画祭 ■カリッディ金賞
 コニャック国際映画祭 ■批評家賞
製作・配給・ジャンル: バンダイビジュアル、松竹第一興行/松竹/ドラマ・任侠/93分

ソナチネ [DVD]








北野武による監督第4作。
沖縄で繰り広げられている組抗争に
助っ人として送られたヤクザの姿を描く。

「その男、凶暴につき」の続編と位置づけられた本作は、
「凶暴な男、ここに眠る」というキャッチコピーが物語るように
主人公の虚無的な視線と、唐突に始まるバイオレンスを踏襲。

たけしが描こうとした冷然たる狂気は明確に見て取れるが
雰囲気や流れから意図が先走って見える感があり
一つ一つのドラマの積み重ねに負う部分は薄い。
この点が、観る者の好き嫌いの分かれ目ではないだろうか。

私個人は、好きなテーマ・世界観ではあるが
それを表現する映画としては面白味を感じない。

釣り人が登場した時点で、それが
殺し屋、あるいは敵方の組員であると察しがついてしまうのは
脚本・監督のたけしには問題でなかったのだろうか。
むしろ "解っても構わない、解らせたい" と考え
あえて、釣り人に偽装した殺し屋の姿を
一人カメラで追いかける意図なら、
ケンを撃ち殺すまでの追いかけ方が冗長的と言えよう。

やくざと言えば
出入りやドンパチといったバイオレンスをはじめ、
凄みを利かせ片意地の張った演技など
象徴的で、かつ紋切り型の描き方が多いが、
一般人と変わらぬやくざの姿を
ありふれた時間の流れの中に淡々と描いた本作は異色。
その構成・演出は評価していい。

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