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『もうひとつのラブストーリー』 [洋画(マ行)]

「もうひとつのラブストーリー」(1990)★★★☆65点
原題: EVERYBODY WINS
監督: カレル・ライス
製作: ジェレミー・トーマス
脚本: アーサー・ミラー
撮影: イアン・ベイカー
音楽: マーク・アイシャム
出演:
 デブラ・ウィンガー(アンジェラ・クリスピーニ)
 ニック・ノルティ(トム・オトゥール、私立探偵)
 ジャック・ウォーデン(ハリー・マードック、判事)
 ウィル・パットン(ジェリー)
 ジュディス・アイヴィ(コニー、トムの妹)
 キャスリーン・ウィルホイト(エイミー)
 フランク・コンヴァース(チャーリー・ハガティ、検事)
 フランク・ミリタリー(フィリックス)
 スティーヴン・スカイベル(マンシーニ神父)
 マリー・ルイーズ・ウィルソン(ジーン)
 マート・ハットフィールド(ベランカ)
 ピーター・アペル(ソニー)
 ショーン・ワイル(モンタナ)
製作・ジャンル: 英国=米国/ミステリー/97分

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謎を秘めた女から依頼を受け、
事件の闇に挑む私立探偵の姿を描いたミステリー。

この記事をしたためながら気づいたのだが
脚本は何と、あの大劇作家アーサー・ミラー。

デブラ・ウィンガーと言えば
私の中では「愛と青春の旅立ち」のヒロイン。
作品に惚れ、彼女に惚れて
劇場・DVDで何度観たかしれない。
人目を惹かずにはおかない美貌とハスキーボイス。
仕事一徹のトムでさえ、彼女の魅力には太刀打ちできない。
彼が恋に落ちるのは、納得の成りゆきである。

ニック・ノルティ扮するトムは
がたいも大きく粗こつだが、
恥ずかしがることなく、物事をストレートに表現する。
日本人俳優、いや日本人男性には稀少なタイプではないか。
こういう男は、作品に人生にドラマを生み出す。
私は好きである。

スピード感こそないが、謎が謎を呼び
恋愛のゆくえと、事件の真相に目が離せない展開。
何が真実なのか分からない。
そして、その中心には常にアンジェラがいる。

精神錯乱者・ジェリーは
事件にアクセントをつける貴重なキャラクターなのに、
事故死という唐突な形でブラックアウトしてしまうのが詰まらない。

トムの敵役であるハガティは、
アンジェラの話の中ではクローズアップされるが
ハガティ本人があまり登場しない為、スリリングな存在にならない。

映画を観はじめて1時間半。
"え、まさかこれで終わりじゃないよね" と言わずにはいられない。

"実は、マードック判事が黒幕" という結末を想像していただけに、
"おっ、違うのか"、とそこでグンと引き込まれるが、
その先の話がないので、嬉しい裏切りとは言えず…
最後の最後に梯子を外された感は否めない。
俗っぽいラストは、リアルと言えばリアルで
これを以って
原題の言う "みんな勝ち組" としてしまううやむやな終息が
実社会を思わせて苦笑を誘う。
アンジェラも所詮は、男を渡り歩くだけの女だったか。
だが、期待通りの
ドラマチックな事件解決と恋愛のハッピーエンディングを観たかった。
 
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