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『20世紀少年 ‐最終章‐ ぼくらの旗』 [邦画(ナ行)]

「20世紀少年 ‐最終章‐ ぼくらの旗」(2009)★☆☆☆☆15点
監督: 堤幸彦
製作: 堀越徹、 亀井修、島谷能成、平井文宏、西垣慎一郎、島本雄二、大月昇、和田倉和利、長坂信人、板橋徹
企画・脚本: 長崎尚志
原作・脚本: 浦沢直樹
製作総指揮: 小杉善信
エグゼクティブプロデューサー: 奥田誠治
プロデューサー: 飯沼伸之、甘木モリオ、市山竜次
撮影: 唐沢悟
録音: 鴇田満男
照明: 木村明生
美術: 相馬直樹
装飾: 茂木豊
音楽: 白井良明
音響効果: 北田雅也
主題歌: T・レックス 『20th Century Boy』
編集: 伊藤伸行
SFX/VFXスーパーバイザー: 野崎宏二
SFX/VFX/特撮: 阪上和也
第2班監督: 木村ひさし
COプロデューサー: 大村信
出演:
 唐沢寿明 (ケンヂ)矢吹丈/ケンヂ(遠藤健児)
 豊川悦司 (オッチョ)落合長治
 常盤貴子 (ユキジ)瀬戸口ユキジ
 香川照之 (ヨシツネ)皆本剛
 平愛梨 (カンナ)遠藤カンナ
 中村嘉葎雄 (神様)
 黒木瞳 (キリコ)
 藤木直人 (蝶野、警官)
 石塚英彦 (マルオ)
 宮迫博之 (ケロヨン)
 佐々木蔵之介 (フクベエ)
 高橋幸宏 (ビリー、焼き鳥屋の大将)
 古田新太 (春波夫)
 竹内都子(市原節子)
 佐野史郎 (ヤン坊/マー坊)
 六平直政(仁谷神父)
 福田麻由子(サナエ、オッチョを助ける少女)
 広田亮平(カツオ、サナエの弟)
 森山未來 (角田)
 小池栄子 (高須)
 木南晴夏 (小泉響子)
 石橋蓮司 (万丈目胤舟)
 サーマート・セーンサンギアム(チャイポン、タイマフィア)
 チェン・チャオロン(王、中国マフィア)
 山寺宏一 (コンチ、DJ)
 手塚とおる(金子、漫画家)
 田鍋謙一郎(氏木、漫画家)
 竹中直人(ピエール一文字)
 岡田義徳(集会場の裏方)
 津田寛治(諸星ダン)
 遠藤賢司(猟師)
 丸山智己(地球防衛軍隊長)
 北村総一朗(敷島教授)
 片瀬那奈(敷島ミカ)
 井浦新[ARATA](田村マサオ "13番")
 武蔵(大垣、厳道館師範代)
 光石研(山崎、元警察庁長官)
 MCU(ライブ客)
 左右田一平(ライブ客)
 原口あきまさ(ライブ客)
 吉田照美(ライブ客)
 ダイアモンド☆ユカイ(ライブ客)
 斎藤工(ライブ客)
 高嶋政伸(地球防衛軍隊員)
 石橋保(ケンヂの同級生)
 研ナオコ(ジジババ)
 西山潤(子供時代のケンジ)
 藤原薫(子供時代のサダキヨ)
 松元環季(子供時代のユキジ)
 安西壱哉(子供時代のマルオ)
 矢野太一(子供時代のモンちゃん)
 山田清貴(子供時代のヤン坊・マー坊)
 上原陸(子供時代のフクベエ)
 吉田海夕(子供時代の池上)
 澤畠流星(子供時代のオッチョ)
 小倉史也(子供時代のヨシツネ)
 吉井克斗(子供時代のドンキー)
 森山拓哉(子供時代のケロヨン)
 清水歩輝(子供時代のコンチ)
 安彦統賀(子供時代のヤマネ)
 田辺修斗(中学時代のケンヂ)
 神木隆之介(中学時代の勝俣忠信)
製作・配給・ジャンル:映画「20世紀少年」製作委員会(=日本テレビ、小学館、東宝、バップ、読売テレビ、電通、読売新聞、シネバザール、オフィスクレッシェンド、ディーライツ、STV、MMT、SDT、CTV、HTV、FBS、シネバザール、オフィスクレッシェンド)/東宝/サスペンス・ドラマ/155分

20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗 通常版 [DVD]20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗 豪華版 (本編DVD1枚+特典ディスクDVD1枚)※生産限定








浦沢直樹の人気コミック「20世紀少年」の映画化第3弾。

福田麻由子はさすが、芯が通っている。
デビュー時からその演技を絶賛されてきた彼女も
少し大人びたが、その安定感のある演技で
女優として確実に成長していることをうかがわせる。

源氏一派。
ケンジと音が似ててややこしい。
原作では、音でなく活字だから問題なかったんだろう。
かといって、原作のこの部分は変更しないだろうから
一番初めに口にする広田少年よ、もっとハッキリ発声してくれ。

高橋幸宏の登場が何とも嬉しい。
台詞はないが、渋さがあふれている。

宮迫のわざとらしい芝居、何とかならないのか。
救いようがないレベルだが
本人は名優と思っているらしいから性質が悪い。

前作で平愛梨の真っすぐな情熱はいいが、
大ざっぱな情感に流されて台詞を吐くのはいただけない。
意味をきちんと把握して発すれば、彼女の言葉はもっと重みを増す。

先日亡くなった左右田一平も
一市民で登場している。
作品とは関係ないが、偉大な名脇役を失ったものだ。

円盤を爆破しても
細菌も、爆熱で一瞬にして死滅しなければ
爆破地点の地上に細菌がばら撒かれることには変わりはない。

ロボットを横倒しにする手助けをするなら
オッチョはジープを足の内側でなく
外側に衝突させるのが道理ではないか。

トモダチの正体について。
前2作で一度も登場しない人間が、
いきなり犯人というのはあり得ないし
本作で、オッチョがヨシツネを疑うが
疑うのが前半ではあまりに早くて、オチが利かなくなる。
当然、主要メンバーで、
ほとんど何の仕事もせず消えた人物を想像するわけで、
人間ドラマに作りあげず
"やっぱりね" の種明かしに大金を注ぎ込んだのか、と呆れる。

キーとなるケンジの歌。
この歌が何故みんなの心を捉えたか、その説明は全くない。
それが明快に描かれれば、
クライマックスやそれに向う流れを、
もっと高揚感のあるものにできたにちがいない。
つまり、血の大晦日以降
ケンジは、カリスマにも正義のヒーローにもなれていない。

ロールが流れた後まで引っぱる真相。
ケンジがあんな大事な事件や人物を忘れていた、
という設定には説得力がない。
この部分が物語の発端と分かった途端、
大量の時間と金をかけて製作した作品全体がゴミ屑と化した。
原作どおりの結末かどうかは知らないが
連載の始まった当初、ワクワクしながら読んでいた終着点がこれか。
何のカタルシスもない湿気たラスト。
 
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