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『男女7人夏物語』 [TVドラマ]

「男女7人夏物語」(1986)★★★★☆80点
演出: 生野慈朗、清弘誠
脚本: 鎌田敏夫
プロデューサー: 武敬子、山本典助
音楽: SHAKATAK
主題歌: 石井明美「CHA-CHA-CHA」
出演:
 明石家さんま(今井良介)
 大竹しのぶ(神崎桃子)
 池上季実子(浅倉千明)
 奥田瑛二(野上君章)
 賀来千香子(沢田香里)
 片岡鶴太郎(大沢貞九郎)
 小川みどり(椎名美和子)
 大沢逸美(浅倉紀子、千明の妹)
 加賀まりこ(今井千歳、良介の義姉)
 早崎文司(神崎徳治、桃子の父)
 井原千寿子(出口明美、良介の元恋人)
制作・ジャンル: TBS・テレパック/ドラマ・恋愛/54分×10回

男女7人夏物語 DVD-BOX








80年代、
『金曜日の妻たちへ』で不倫ブームを巻き起こし
本作でトレンディドラマに先鞭をつけた鎌田敏夫。
現在制作される恋愛ドラマの基本的なスタイルを築いた。
周知であろうが、さんまと大竹を結びつけた作品である。

バブル全盛期を背景にドラマは展開していく。
良介のツアーコンダクターや千明のディーラーといった職業、
出演俳優陣の髪型、千明のメガネなどのファッションが
バブル色を色濃く反映している。
オープニングで流れる映像には、
竣工間もない有楽町マリオンのからくり時計が出てくる。
1年前、2大テナントの一つである西武の撤退は
時代の経過を感じさせて感慨深い。

高層マンションに住んでいる良介が
コインランドリーに洗濯に行くのは無理がある設定。
桃子と良介の接点を増やすための方便だから理解はするが。

劇中、良介が香港から千明に絵葉書を送ってよこす。
今はEメールが普通の時代。
相手を思って絵葉書を選び、自分の筆で思いを綴る。
また、万人が携帯電話を持つ現代。
電話機を移動し、コードを引っぱる往時が偲ばれる。
電話の向こうで、ガチャという電話の切れる音が懐かしい。
アナログの良さを再認識できる良い機会となった。

恋愛を扱っていること、
さんまや鶴太郎といったお笑い芸人を先駆的に起用したこと、
そして何よりも
主要キャストの性格付けを明確にした鎌田脚本が
本作を成功に導き、最高視聴率32%を記録した一番の要因である。

さんま・しのぶの掛け合いは、明らかにアドリブ満載で
夫婦漫才さながらの面白さ。
本人達も本気で笑ったり吹いたりするシーンが随所に見受けられる。

主役は言うまでもなく、良介と桃子のカップルだが
物語の軸になるキーパースンは池上季実子演じる千明である。
池上は当時27歳。
美しいのは勿論だが、若い頃から妖艶な色気がある。
最近こういった色香を放つ若手女優がいないのが淋しい。

物語のラスト、桃子は
マイケル・ジャクソンのツアーに同行する為渡米する。
そのMJも今や故人。
少しわびしい気分にもなった。
 
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