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『駆逐艦ベッドフォード作戦』 [洋画(カ行)]

「駆逐艦ベッドフォード作戦」(1965)★★★☆70点
原題: THE BEDFORD INCIDENT
監督: ジェームズ・B・ハリス
製作: リチャード・ウィドマーク 、 ジェームズ・B・ハリス
原作: マーク・ラスコビッチ
脚本: ジェームズ・ポー
撮影: ギルバート・テイラー
音楽: ジェラルド・シャーマン
出演:
 リチャード・ウィドマーク(フィンランダー艦長)
 シドニー・ポワチエ(マンスフォード)
 マーティン・バルサム(ポッター少佐、軍医)
 ジェームズ・マッカーサー(ラルストン少尉)
 エリック・ポートマン(シュレプケ代将)
 ウォーリー・コックス(ケフル)
 マイケル・ケイン(アリソン中佐)
 コリン・メイトランド(ジョーンズ)
 エド・ビショップ(ハッカー大尉)
 ドナルド・サザーランド(ナーネイ医務員)
製作・ジャンル: 米国/戦争・ドラマ/102分

駆遂艦ベッドフォード作戦 [DVD]








メルヴィルの『白鯨』を下敷きにしたこの作品。
冷戦の緊張下、異常なドラマが展開する。

冷戦時代の米国駆逐艦 vs ソ連潜水艦の攻防。
水面下に潜むソ連潜水艦の内実が全く見えず
シュノーケルしか姿を現さないのが無気味であり、
観る者の想像を膨らませる。

真摯なジャーナリズムを貫かんとする黒人従軍記者マンスフォード、
医師としてのプライド回復を求めて服役した軍医ポッター。
この2人の存在が
戦艦ベッドフォードの独裁者フィンランダーの
横暴と執拗に好戦的な性格を浮き立たせる。

予備知識の全くなかった私にとって
結末は衝撃的であり、唐突な幕切れが得も言われぬ感慨を残す。

有能で忠実なラルストン少佐、通信士たちは
ポッターの心配どおり
長すぎる張り詰めた緊張のあまり、ついに精神に破綻をきたす。
それが最後の悲劇につながるのだが
特に、ジェームズ・マッカーサーの端整で誠実に見える顔立ちが
突発的で常軌を逸した行動が周囲に広げる絶望感を
印象的に決定づけている。

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