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『サラリーマン清水港』 [邦画(サ行)]

「サラリーマン清水港」(再)(1962)★★★☆65点
※(再):私が以前に観たことのある作品
監督: 松林宗恵
製作: 藤本真澄
脚本: 笠原良三
撮影: 西垣六郎
照明: 西川鶴三
美術: 浜上兵衛
録音: 矢野口文雄
編集: 岩下広一
音楽: 神津善行
出演:
 森繁久彌(山本長五郎、清水屋酒造社長)
 久慈あさみ(山本蝶子、長五郎の妻)
 小林桂樹(石井松太郎、秘書課長)
 英百合子(石井てつ、松太郎の母)
 加東大介(大柾、専務)
 三木のり平(小政、清水工場長)
 夏木陽介(追分進吾、営業部員・松太郎の大学の後輩)
 藤山陽子(青木妙子、秘書課員)
 草笛光子(千代子、銀座のBAR "バタフライ" のマダム)
 新珠三千代(〆蝶、新橋の芸者)
 東野英治郎(黒田駒造、黒駒醸造社長)
 藤木悠(大岩、黒駒醸造社員)
 フランキー堺(邸六漢、香港華僑の酒類バイヤー)
 有島一郎(都田吉兵衛、四国物産社長)
 司葉子(都田京子、吉兵衛の娘)
 一の宮あつ子(都田時子、吉兵衛の妻)
 柳家金語楼(フェリー上の寿司屋)
 丘照美(とく子、山本家女中)
 中島そのみ(宿の女中)
 石田茂樹(大瀬)
 児玉清(法印)
 井上大助(増川)
 中北千枝子(仲居)
 塩沢とき(ホステス)
 宇留木耕嗣(専務車掌)
 桐野洋雄(若い男)
 江端秀子(女中)
 大沢健三郎(新聞配達)
 沢村いき雄(社長運転手)
製作・配給・ジャンル: 東宝/東宝/コメディ/92分

サラリーマン.JPG

社長シリーズ第12作に当たる東宝喜劇映画。

三味線で始まり、
出演者のクレジットが
日本酒の酒瓶のラベルとして表示されるのは洒落ている。
清水に舞台を移す折には
浪曲まで流れる。

社長の自宅は結構こじんまりとしていて
ダイニングと呼ぶにはちと侘しく狭いスペースで
朝食をとっている姿は非常に庶民的。

三木のり平はいつ見ても面白い。

社長細君役の久慈のキャラクターがもう一つ弱い。

例によって、ダジャレが頻出するけど
このコンビでやりとりされるは不思議とクドくない。

新珠演じる〆蝶が上品すぎる。
高級であるのはいいが、
芸者ならではの男をたらしこむ色気に欠ける。

一方、草笛のマダムっぷりは板についたもの。

独特の個性と髪型で衆目を集めた塩沢ときが
ホステス役で出演しているのは一見。

タイトルが示すように
酒造工場が清水にあったり
社長以下、幹部社員28人衆が
清水一家の親分・子分衆になぞらえられたり。
ただ、役の性格に反映されているのは
石松こと、社長秘書の石井松太郎くらいだろうか。

邸との格闘ごっこで片目を負傷した石井は
どもりや眼帯姿で森の石松を体現する。

名だたる名優たちが水戸黄門を演じてきたが
その中でも、お茶の間に一番なじみが深いのは東野英治郎。
だが、やっぱり風貌から言えば
本作のように、圧倒的に悪役が似合う。

道後温泉界隈の風景を見るに
今もさほど風情は変わっていないなあと嬉しく思う。

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