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『ザ・ウォーカー』 [洋画(サ行)]

「ザ・ウォーカー」(2010)★★☆☆50点
原題: THE BOOK OF ELI
監督: アレン・ヒューズ、アルバート・ヒューズ
製作: ジョエル・シルヴァー、ブロデリック・ジョンソン、アンドリュー・A・コソーヴ、デヴィッド・ヴァルデス、デンゼル・ワシントン
製作総指揮: スティーヴ・リチャーズ、スーザン・ダウニー、エリック・オルセン
脚本: ゲイリー・ウィッタ
撮影: ドン・バージェス
美術デザイン: ゲイ・バックリー
衣装デザイン: シャレン・デイヴィス
編集: シンディ・モロ
音楽: アッティカス・ロス
音楽監修: デヴァ・アンダーソン
出演:
 デンゼル・ワシントン(イーライ "ザ・ウォーカー")
 ゲイリー・オールドマン(カーネギー)
 ミラ・クニス(ソラーラ、クローディアの娘)
 レイ・スティーヴンソン(レッドリッジ、カーネギーの手下)
 ジェニファー・ビールス(クローディア、カーネギーの情婦)
 フランシス・デ・ラ・トゥーア(マーサ、老婦人)
 マイケル・ガンボン(ジョージ、老人)
 トム・ウェイツ(技師)
 マルコム・マクダウェル(ロンバーディ)
 クリス・ブラウニング
 リチャード・セトロン
 ラティーフ・クラウダー
 エヴァン・ジョーンズ
 ジョー・ピングー
製作・ジャンル: 米国/SF・アクション・サスペンス/118分

bookofeli.jpg
一冊の本を携え
一人旅する"ウォーカー(旅人)" を描いたロードムービー。
サスペンス・アクション超大作と銘打ってはいるが
静かなアクションで展開される一種の宗教映画。

舞台は世界が崩壊した近未来。
D・ワシントン演じるイーライが
一冊の本を西へ運ぶ天命を受けて西へと旅するのだが
それが聖書であることは自明で、謎も何もない。

聖書こそ世界を支配する術だと信じ、それを奪おうとするカーネギー。
イーライは彼に執拗な追撃を受けるわけだが
イーライの圧倒的な強さゆえか、その攻防にあまり見応えはない。
G・オールドマンも、悪役としての魅力を発揮しきれない。

カーネギーに "本" を奪われたまま旅を続けるイーライが
たどり着いた "西" とはサンフランシスコ。
ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)も登場。
挙句、アルカトラズ島へと舟を漕ぐ。

そのアルカトラズこそ、世界再生の拠点。
本を持たぬまま旅を続けだした時に、予測がつくことだが
長旅の間、毎日読み続けていた彼こそが
"聖書" となっていたのだ。

邦題では「ザ・ウォーカー」となっているが
原題では「THE BOOK OF ELI(イーライ書)」であり
クリスチャンでない私でも、何かキリスト教絡みかなと感じた。
たとえば
「ヨブ記」は "Book of Job"、「ダニエル書」は "Book of Daniel"
「エゼキエル書」は "Book of Ezekiel" などなど
旧約聖書に多い書名である。
英語圏の人間には、
タイトルを見ただけで中身の予測がついてしまうかもしれない。

イーライに帯同するソラーラの存在意義が不明。
愛する母を捨ててまで、イーライに付いて行く動機が薄弱。
使命を果たし絶命するイーライに変わって
新たな伝道の旅を引き継ぐと言った月並みなラストのために
用意されたとしか思えない。

キリスト教、あるいは宗教といったものに執着の薄い日本人にとって
この作品が受けるとは考えにくい。

「時計じかけのオレンジ」で名を馳せた
M・マクダウェルの名をクレジットで見つけるも
どこで登場したのか分からなかった。

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