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『つみきのいえ』 [アニメ]

「つみきのいえ」(未)(2008)★★★★☆80点
※(未):日本未公開作品
仏題: LA MAISON EN PETITS CUBES
監督・作画: 加藤久仁生
脚本: 平田研也
音楽: 近藤研二
作画: 森川耕平、前田裕、朝倉真愛、藤原よしえ、オープロダクション
プロデューサー: 日下部雅謹、秦祐子
ナレーション: 長澤まさみ
受賞:
 アカデミー賞
  短編アニメ賞 加藤久仁生
 アヌシー国際アニメーション映画祭
  アヌシー・クリスタル賞(最高賞)
製作・ジャンル: ROBOT/アニメ・ドラマ・ファンタジー/12分

つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]








アカデミー賞の受賞で一躍脚光を浴びた作品。
加藤が描いた一枚の絵を基に、平田がストーリーを書き上げた。
PCに取り込んだ鉛筆画に彩色するという手法。
鉛筆の質感が生み出す色の濃淡と陰影が
独特の柔らかさを演出する。

今回鑑賞した日本語版には
オリジナルにはない、長澤まさみのナレーションがついている。

海面の上昇で水没を続ける町。
その町に "積木" を積み重ねるように
家を建て増ししながら独り住む老人。
思い出とともに暮らす老人には、静かな時間が流れている。

ある日、老人はお気に入りのパイプを海中へと落としてしまう。
パイプを拾いに海の底へ潜る老人。

海に沈んだ昔の部屋を下へ下へ
そして、記憶の深層へ。
自らの過去と対面していく。

一番下にたどり着くと、海に沈む前の町の姿が広がる。
上へいくにつれ先細りし、塔のようにそびえる家に
老人が積み重ねてきた時間を改めて感じる。

積み重ねた過去の上に住み
そして、さらに先へ先へと新たな家を積み上げていく姿は
人生を歩む上での一つの道筋を提示しているよう。

長澤のナレーションも悪くはないが
BGMと効果音だけのほうが、より深く心に染みる気がした。

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