SSブログ

『腰抜け二刀流』 [邦画(カ行)]

「腰抜け二刀流」(1950)★★☆☆☆40点
監督: 並木鏡太郎
製作: 佐藤一郎
原案: 稲垣浩
脚本: 三村伸太郎
撮影: 平野好美
照明: 平岡岩治
録音: 片岡造
美術: 梶由造
音楽: 鈴木静一
出演:
 轟夕起子(おろく、三味線芸者)
 森繁久彌(宮本武蔵之助、二刀流居合い抜き師)
 岸井明(与茂作、おことの恋人)
 花菱アチャコ(殿様)
 田中春男(浅次郎、おとせの兄)
 永井柳筰(宿屋「かつらぎ」亭主)
 左卜全(中村屋権六、親分)
 杉寛(仙右ヱ門、百姓)
 鳥羽陽之助(宇坂半兵衛)
 江川宇礼雄(田村伸左ヱ門)
 清川荘司(矢尻源兵衛)
 清川虹子(おとせ、殿様の愛人)
 香川京子(おこと、村娘)
 堀越節子(女中おくめ)
 花岡菊子(女中お種)
 伊達里子(おまさ)
 菊地三郎(鷲尾荒熊、金棒使い)
 築地博(宿屋「福田屋」亭主)
 谷三平(三平、子分)
 大谷友彦(友三、子分)
 石川冷(久太、百姓)
 尾上桃華(船中の客)
 尾上桃華(船中の客)
 高松政雄(覆面の武士)
 松本武司(小太郎、おとせと殿様の子)
製作・ジャンル: 新東宝/コメディ・ミュージカル/76分

img44789.jpg

酒場の歌から始まるミュージカル仕立ての時代劇コメディ。

メインで歌うは、宝塚出身の轟夕起子。
歌唱力はしっかりしたものだけに、録音状態が悪いのが惜しい。

宮本の芸の前口上も、名薬売りの宣伝も歌に乗せて。
後にミュージカルの主演も務める森繁だが
この劇中での歌は取り立ててコメントすることはない。

若き森繁の風貌は、吉本新喜劇を沸かせた岡八郎を思わせる。
親分・子分2人の計3人を相手に歯痛を治す件は、
ギャグそのものがつまらない上に
痩せっぷりも手伝ってか、まったく笑えない。

お墨付きの奪取を狙う侍2人組との
追いつ追われつの珍道中。
森繁より、悪人侍たちの受け芝居のほうが面白かった。

一方、ワンポイントしか登場しない花菱アチャコは
流石というか、表情を見ているだけで可笑しい。

モールス信号音に、汽車の汽笛、ぬいぐるみ等々。
時代劇に、
未来に当たる昭和の風物をふんだんに盛り込み
それを笑いにしている点は斬新。

何かとでっかい木槌で落ちをつけたり
早回しで変化をつけたり
コミカルな演出は枚挙に暇がない。

そのタイトルから「腰抜け二挺拳銃」のパクリなのは自明だが
元ネタの西部劇を観ていないから、どうパクられているのかは不明。
私が粋や新鮮に感じた演出もみなパクリなのだろうか?
是非、本家「腰抜け~」も観てみたい。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。