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『百万円と苦虫女』 [邦画(ハ行)]

「百万円と苦虫女」(2008)★★☆☆50点
監督・脚本: タナダユキ
プロデューサー: 木幡久美、田中正
企画・プロデュース: 前田浩子
撮影: 安田圭
美術: 古積弘二
音楽: 櫻井映子、平野航
音楽プロデューサー: 緑川徹
主題歌: 原田郁子「やわらかくてきもちいい風」
スタイリスト: 中谷弘美
ヘアメイク: 竹下フミ
照明: 石田健司
録音: 白取貢
出演:
 蒼井優(佐藤鈴子)
 齋藤隆成(佐藤拓也、鈴子の弟)
 矢島健一(鈴子の父)
 キムラ緑子(鈴子の母)
 嶋田久作(刑務官)
 平岩紙(リコ、バイト仲間)
 弓削智久(浜田武、リコの彼氏)
 モロ師岡(刑事)
 松田一沙(鈴子の同級生)
 江口のりこ(浅野弥生、拓也の担任教師)
 斎藤歩(黒澤祐三、海の家の主人)
 安藤玉恵(黒澤広美、祐三の妻)
 竹財輝之助(ユウキ、ナンパ男)
 笹野高史(白石、喫茶店店主)
 佐々木すみ江(藤井絹、桃農家)
 ピエール瀧(藤井春夫、桃農家の長男)
 石田太郎(上田、村長)
 堀部圭亮(小暮、ペットセンター主任)
 森山未來(中島亮平、大学生)
 悠城早矢(宮本朋世、ペットセンターの新入りバイト)
製作・ジャンル: 「百万円と苦虫女」製作委員会(日活、ポニーキャニオン、イトーカンパニー、WOWOW、電通、幻冬舎、エキスプレス)/ドラマ・コメディ/121分

百万円と苦虫女 [DVD]








百万円を貯めるたびに住む町を変えていく女を主人公に据えた
ロードムービー的映画。

弟役の齋藤隆成のいじらしさがたまらない。
それが鈴子との姉弟の絆の深さを強く印象づける。

弁当の海苔だけじゃ物足りないのか
ベンチまで100の形に配列した上、俯瞰で撮影。
コメディとはいえ、こういう陳腐な手法にはゲンナリ。

蒼井優には細いイメージは強かったが
その細さも手伝って手足が恐ろしく長い。
ことある毎に、床に大の字になり、その体躯を強調している。

桃作りをしている農村では
村民の怒り方にリアリティがなさすぎて白ける。
餞別の桃はとてもおいしそうでヨダレが出そうだったが。

森山未来は
気ばっかり強くて薄っぺらい印象だったが
意外に男っぽく骨っぽい所を発見して見直した。

中島が金を借りる理由は
"100万円貯められて出て行かれるのが嫌だから"
だと、端から想像はつくが
好き同士で付き合っているのに
尻に火がつくまで、それを口にしない中島が私には理解できない。
若さゆえの照れ・気取り?
そんな甘っちょろいものを描きたかったのだろうか?
それとも、"最後のすれ違い" ありきのお話作りか。

目線が合っているように見えて、実は合っていない
というラストシーンの演出については
"来るわけないか" なんて言葉による説明など要らないから
客観的な引きのカットを一つ入れるだけで十分。

主人公の心模様はよく伝わってくるが
トータルで "だから" と言いたくなる作品だった。

テクニカル面で
この監督もか、と感じたのは
ウィスパーや静かな語りで、声が聞こえないことが多い。
言葉が聞き取れる程度にボリュームを調整したところで
求めるリアリティが崩れるとは全く思わない。

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