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『ベルリン・天使の詩』 [洋画(ハ行)]

「ベルリン・天使の詩」(再)(1987)★★★★☆60点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: DER HIMMEL UBER BERLIN(英語題 THE WINGS OF DESIRE)
監督・製作・脚本: ヴィム・ヴェンダース
製作: アナトール・ドーマン
製作総指揮: イングリット・ヴィンディシュ
脚本: ペーター・ハントケ
撮影: アンリ・アルカン
音楽: ユルゲン・クニーパー
出演:
 ブルーノ・ガンツ(天使ダミエル)
 ソルヴェーグ・ドマルタン(マリオン)
 オットー・ザンダー(天使カシエル)
 クルト・ボウワ(ホメーロス、年老いた詩人)
 ピーター・フォーク(本人、映画俳優)
受賞:
 カンヌ国際映画祭
  ■監督賞 ヴィム・ヴェンダース
 全米批評家協会賞
  ■撮影賞 アンリ・アルカン
 NY批評家協会賞
  ■撮影賞 アンリ・アルカン
 LA批評家協会賞
  ■外国映画賞
  ■撮影賞 アンリ・アルカン
 ヨーロッパ映画賞
  ■監督賞 ヴィム・ヴェンダース
  ■助演男優賞 クルト・ボウワ
 インディペンデント・スピリット賞
  ■外国映画賞
製作・ジャンル: 独国=仏国/ドラマ・ロマンス・ファンタジー/128分

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD]








人間を見守りづづけていた天使が
空中ブランコ乗りの女性に恋して、人間界に舞い降りるというお話。

視力の低下もあって、字幕が読むのにイライラしてしまった。
特に、天使目線のモノクロ映像に、同じ白の字幕は読みづらい。
おまけに、天使のモノローグや心の声の文字量が多すぎる。

翻訳の問題もあるのだろうけど
内容的にも
市井の人たちがあんなに哲学的なことを普段考えているだろうか
と、字幕を追う煩わしさも手伝って、批判的に思ってしまった。
大衆を主人公に映画いているように見えるが
人間は美しく高貴な存在であるという
ヴェンダース監督の願望が反映されることで、
俗人を過度に美化している嫌いがある。

だが、20代でこの作品を観た時は
こんなこと微塵も感じなかった。
ということは、単純に
歳を重ねた私の思考や感受性が、
柔軟さを失っただけのことかもしれない。

本人役で出演しているP・フォークがとてもいい。
人間であることを謳歌している優しいゆとりを感じる。

ダミエルが人間になった瞬間に、世界が色つきに変わる。
私は、普段本当に色つきの世界を見ているかな。
時々散歩に出かけて感じる風に
色や香りを感じる心持ちでありたい。

理屈や作品の意図は明確。
観客が汲み取るのではなく、
頭の堅くなった人間でも感じてしまう作品がいいな。

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