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『氷の微笑2』 [洋画(カ行)]

「氷の微笑2」(再)(2006)★★☆☆50点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: BASIC INSTINCT 2
監督: マイケル・ケイトン=ジョーンズ
製作: モリッツ・ボーマン、マリオ・F・カサール、ジョエル・B・マイケルズ、 アンドリュー・G・ヴァイナ
脚本: レオラ・バリッシュ、ヘンリー・ビーン
撮影: ギュラ・パドス
プロダクションデザイン: ノーマン・ガーウッド
衣装デザイン: ベアトリス・アルナ・パッツアー
音楽: ジョン・マーフィ
テーマ曲: ジェリー・ゴールドスミス
出演:
 シャロン・ストーン(キャサリン・トラメル、小説家)
 デヴィッド・モリッシー(マイケル・グラス、精神鑑定医)
 シャーロット・ランプリング(ミレーナ・ガードッシュ、精神鑑定医)
 デヴィッド・シューリス(ロイ・ウォッシュバーン、刑事)
 ヒュー・ダンシー(アダム・タワーズ、アーベイン誌記者)
 インディラ・ヴァルマ(デニース・グラス、マイケルの元妻)
 スタン・コリーモア(ケヴィン・フランクス、サッカー選手)
 フローラ・モントゴメリー(ミシェル・ブロードウィン、精神薬理学者)
 ヘースコート・ウイリアムス(ジェイコブ・ゲルスト、精神学の権威)
受賞:
 ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)
  ■ワースト作品賞
  ■ワースト主演女優賞 シャロン・ストーン
  ■ワースト脚本賞 ヘンリー・ビーン、レオラ・バリッシュ
  ■ワースト前編・続編賞
製作・ジャンル: 米国/サスペンス・ミステリー/114分

氷の微笑 2 アンレイテッド・エディション [DVD]








前作「氷の微笑」の続編。

禁煙の取調室で、前作同様のやり取りがなされるが
パート1の中でもすでにアナロジーとして用いているだけに
前作を観ている人間にとってはくどく映るだけだし
観ていない人間には通じない遊びだ。
もっと特別な意味を持ってくるなら別だが
そうでないのに
その後もやたらとタバコにこだわりすぎ。

マイケルがキャサリンに惹かれるインセンティブが見えない。

そのインセンティブの性質も、本来は前作同様
知性の高い女性が
本能(basic instinct)に付き従うから面白いんじゃないのかな。
知性が痴性に成り下がり
金持の淫乱女が気取って男釣ってる風にしか見えないのが悲しい。

少しトウがたったとはいえ、
撮影当時47歳だったことを考えれば、シャロンの美貌は素晴らしい。
2008年、50歳を迎えても
仏雑誌 "PARIS MATCH" 誌にトップレスを披露したくらいだ。

sharons.jpg

マイケルがキャサリンに魅せられる理由も弱ければ
キャサリンが次々に殺人を犯す理由も弱い。
"危険中毒" という言葉で片づけるのでなく
それを体現する姿が描かれていなければ伝わってこない。

前作から14年の歳月が流れた。
前作とのつながりがほとんどなく
美貌の女性が同一人物・キャサリンである必要もなく
またキャサリンを再びシャロンが演じる必要もないストーリー。
この程度の続編なら、作るのに何故ここまで待ったのか。
折角なのだから、
タイムギャップを利用した作品作りを期待したかった。

ラストの語りで全部タネ明かしというお粗末な結末、
主役たちの人物像がまったく確立されていない、など
脚本に大きな責任はあるが
この映画はまず、製作の無能に尽きるのではないだろうか。

ただ、サスペンスを何も生み出せなかった失敗作だからといって
これほどラジー賞をあげなくても。
少なくとも、シャロンはじめとする俳優陣には同情する。

それにしても、主役の名前のマイケル・グラス。
前作の主演俳優マイケル・ダグラスもじった名前ってのも興ざめ。

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