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『フェイク』 [洋画(ハ行)]

「フェイク」(1997)(再)★★★★★95点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: DONNIE BRASCO
監督: マイク・ニューウェル
製作: マーク・ジョンソン、バリー・レヴィンソン、ルイス・ディジャイモ、ゲイル・マトラックス
製作総指揮: パトリック・マコーミック
原作: ジョセフ・D・ピストーネ
脚本: ポール・アタナシオ
撮影: ピーター・ソーヴァ
音楽: パトリック・ドイル
タイトルデザイン: カイル・クーパー
出演:
 アル・パチーノ(ベンジャミン・"レフティ"・ルッジェーロ)
 ジョニー・デップ(ジョセフ・D・"ジョー"・ピストーネ、"ドニー"・ブラスコ)
 マイケル・マドセン(ソニー・ブラック)
 ブルーノ・カービイ(ニッキー)
 ジェームズ・ルッソ(ポーリー)
 アン・ヘッシュ(マギー・ピストーネ、ジョーの妻)
 ジェリコ・イヴァネク(ティム・カーリー)
 ロバート・ミアノ(ソニー・レッド)
 ジェリー・ベッカー(ディーン)
 ブライアン・タランティナ(ブルーノ)
 ロッコ・シスト(リチャード・"リッチー"・ガッツォ、FBI捜査官)
 ロニー・フレア(アネット、レフティの妻)
 ヴァル・エイヴリー(トラフィカンテ、フロリダ・マフィアのボス)
 ザック・グルニエ
 トニー・リップ
受賞:
 米国映画批評会議(NBR)賞
  ■助演女優賞 アン・ヘッシュ
製作・ジャンル: 米国/サスペンス・クライム・ドラマ/126分

フェイク エクステンデッド・エディション [DVD]








マフィアに潜入捜査したFBI捜査官の実話に基づく映画。
公開当時、劇場で観て以来の鑑賞。

レフティとドニーの兄弟の絆、
"ジョー" とマギーの夫婦間の確執と愛。
台本と俳優たちの名演で深く描かれた人間ドラマが素晴らしい。

負け組人生を歩き続けるレフティ。
演じるパチーノの背中が悲しくそしてカッコイイ。

"呼び出し" を受け
"お前だから許せる" とドニーへの伝言を妻に残す。
そして、妻のために金目の物をすべて置いていくレフティ。
遺産だと分かるよう、
引き出しを少しだけ開けていく彼の想いに胸が詰まる。

実際のレフティはFBIに逮捕され、刑務所で病死。
ドニーを潜入させたとして粛正されたのはソニー・ブラック。

6年にわたる潜入に成功し、
数知れない犯罪の証拠を手に入れた実在の捜査官は
マフィアとしても相当に優秀で、
そして何よりハートのある人間だったに違いない。
スリルとストレスに身を晒しながら、
正悪両方の "掟" の中で生きることを強いられた主人公。
見事に演じたJ・デップの演技力に驚かされた。
「シザーハンズ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「チャーリーとチョコレート工場」といったファンタジーもいいが
こうしたストレートな役どころこそ、ジョニーの本領だと思っている。

クレジットが流れる前、
"ピストーネにはマフィアから50万ドルの懸賞金がかけられている"
と出るが、現在は取り下げられているようだ。

劇場の片隅で、切なさに涙を浮かべながら
クレジットロールが流れるのを最後まで見つめていたのを思い出す。

実話に基づくマフィア物だが
静かに進行し、悲哀あふれる珠玉の名作。

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