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『野良猫ロック ワイルド・ジャンボ』 [邦画(ナ行)]

「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」(1970)★★★★☆75点
監督・脚本: 藤田敏八
製作: 笹井英男、岩沢道夫
原作: 船知慧「破れても突っ込め」
脚本: 永原秀一
撮影: 安藤庄平
美術: 斎藤よし男
音楽: ホリ企画
出演:
 范文雀(アサ子、正教学会幹部・藤森信介の二号)
 地井武男(タキ)
 藤竜也(ガニ新)
 前野霜一郎(デボ)
 夏夕介(ジロー)
 梶芽衣子(C子)
 白木マリ(女医)
 佐々木賢(香取)
 香川雅弘(河北)
 佐藤好将(西部会A)
 雲井辰雄(西部会B)
 露木護(保)
 夏純子(海岸の女・A)
 加藤和男(監視所の警官・A)
 内田良平(監視所の警官・B)
 和田アキ子
 にしきのあきら
 野村真樹
製作・ジャンル: 日本/アクション・ドラマ/84分

野良猫ロック・ワイルド・ジャンボ [DVD]








和田アキ子のソウル・ミュージックにのせて贈る青春ドラマ。
若い頃の和田は
今とは比べ物にならないほどパワフルでイカした歌い方をしている。
冒頭だけでなく、後半にもうまく使えたらいいのに。
本人が野暮ったいメット姿で登場するのは余計だ。

バンド "オックス" のメンバーだった夏夕介が
俳優に転身した最初の作品でもある。

范文雀に、藤竜也、梶芽衣子。
若い頃から大人びたカッコよさを備えた俳優たち。
現代の若者にはない精悍さと野性味がある。

今は死語となってしまった "不良" たちには、
はかなさと憂いを感じる。

現金輸送車の襲撃現場を去る、ジープ上のガニ新・デボ・C子。
細かい演技は置いておいて、ここが唯一納得できないシーン。
成功で喜ぶ笑顔の3人が映るのだが
直前でジローが死んでいるのだから、あの喜び様は理解できない。
無音にすることで
束の間の成功に狂喜する姿を刹那的に描きたかったのだろうが
展開的に納得できない。
このカットを大切にするのなら、
ジローの死は一瞬でも後にするべきだ。
撃たれたけど何とかジープに乗り込み、一緒に喜んだものの、
喜びの中で死ぬとか。

生き方の多様化した今日よりはるかに自由で放埓な彼らを
懐かしく、そして羨ましく思う映画。

あっけない死に方、
あくまでセンチメンタルに走らないラストに拍手。

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