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『たまゆらの女』 [アジア映画]

「たまゆらの女(ひと)」(2002)★★☆☆50点
原題: ZHOU YU'S TRAIN(周漁的火車)
監督・製作・脚本: スン・チョウ
製作: ビル・コン、ホアン・ジャンシン
製作総指揮: ハン・サンピン
原作・脚本: ベイ・チュン
脚本: チャン・メイ
撮影: ワン・ユー
美術: スン・リー
編集: ウィリアム・チャン
音楽: 梅林茂
出演:
 コン・リー(周漁(チョウユウ)/秀(シュウ))
 レオン・カーフェイ(陳清(チェンチン))
 スン・ホンレイ(張強(ヂャンチャン))
 チャッチャー・ルチナーレン(リン)
 ワン・スーユエン(リンの母)
 ソー・ヤッライ (インイン)
製作・ジャンル: 中国/ロマンス・ドラマ/93分

たまゆらの女 [DVD]








目が大きくないが艶っぽさを感じさせるコン・リーみたいな人こそ
アジア美人といわれる人なんだろうなあ。

まっすぐに貫く車内の通路、線路と走り抜ける車輪の音、
そこに挟み込まれる過去の出来事。
そういった電車がらみの描写をはじめ、
地名しか登場しない "仙湖" という夢のような象徴、
片道10時間も汽車に揺られて通う重慶の美しい景観。
(殊に、河とロープウェイ、重慶の景色には引き込まれる)
詩人の詩で始まり、同じ詩で終わるこの映画。
監督は作品そのものを一大恋愛詩にしたかったのだろう。

その意味では、詩的な舞台を背景に
彼女の見目の美しさや色気と
売れない詩人を演じるレオン・カーフェイの
頼りなげな持ち味が生きている。

落としどころの見えない男女の情愛。
ドラマチックなプロットを好む人には、ヒットしない作品でもある。

舞台俳優である私からすると
映画ならではの、景観の視覚化が生み出す淡い詩情の広がりに
憧れを感じる好きなタイプの作品。
ただ、チベットへ去ってからの全く陳清の描写が欠落しているため
秀が陳清を訪れるラストには情感すら感じられないのが残念。

陳清の昔の女と今の女。
コン・リーは周漁と秀の2役を演じるが
オバさんパーマみたいな髪型にしてまで演じさせる必要があったか
非常に疑問。
むしろ、まったく別の女性が演じた方がいいと感じた。

終わりよければすべてよし的な見方をすることが多い私には
……ん~

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