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『暗黒街』 [邦画(ア行)]

「暗黒街」(1956)★☆☆☆30点
監督: 山本嘉次郎
製作: 本木荘二郎
原案: 菊島隆三
脚本: 若尾徳平
撮影: 遠藤精一
美術: 阿久根厳
音楽: 團伊玖磨
出演:
 鶴田浩二(庄司隆夫)
 志村喬(古谷恒次郎)
 青山京子(河野弓子)
 宮口精二(岡部)
 三船敏郎(熊田捜査主任)
 杉山昌三九(六郷の鉄)
 小泉博(鈴木敬一)
 岡豊(土屋)
 山田巳之助(手塚)
 桜井巨郎(松尾警部)
 恩田清二郎(銀行支店長)
 堺左千夫(高見)
 大村千吉(チンピラ)
 河崎堅男(あんま)
 根岸明美(安達夏江)
 小野松枝(おたけ婆さん)
 一万慈鶴恵(おかみさん)
 上野明美(喫茶店の女)
 津田光男(古谷組の若い衆)
 手塚勝巳(古谷組の若い衆)
製作・: 日本/サスペンス・任侠/94分

無題.JPG

黒澤が脚本の師と仰いだ山本嘉次郎の監督映画。

歳とってからの鶴田はともかく
この映画のような若き日の鶴田は
端整でシュッとした顔立ちはヤクザと言うよりはいいとこのお坊ちゃん。
むしろ警察側のイメージで、最初は三船と役どころが逆かもと感じた。

だが、淋しい結末を見ると、なるほどと思えるキャスティング。
ただ、鶴田はスターさんだけあって、怯える演技はあまり上手くない。

弓子は "自分のために庄司が撃たれた" と申し訳なく泣き崩れるが
庄司は別に助けるために撃たれたのでなく
兄貴分の反発と親分の女絡みから焼きを入れられただけだ。
ちょっと無理やりだな。

古谷はじめ、組の連中は
庄司をピストルで何発も撃っておいて、殺さないように医者に処置させるのに躍起。
弱腰ヤクザで保身の極み。
実にスケールの小さな話になってしまっている。

ヤクザの対立軸となる警察の三船は
冒頭に紹介程度で顔出しするだけで、3分の2まで登場しない。
さらにその後も、探りと逮捕程度で出番らしい出番なし。
すでに「七人の侍」でスターの地位を不動のものとしていたのに
こんな役で出演するとは意外や意外。

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