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『おくりびと』 [邦画(ア行)]

「おくりびと」(2008)★★★☆☆60点
監督: 滝田洋二郎
製作: 信国一朗
プロデューサー: 中沢敏明、渡井敏久
エグゼクティブプロデューサー: 間瀬泰宏
脚本: 小山薫堂
撮影: 浜田毅
美術: 小川富美夫
編集: 川島章正
音楽: 久石譲
ビューティーディレクター: 柘植伊佐夫
衣裳監修: 北村勝彦
照明: 高屋齋
装飾: 小池直実
録音: 尾崎聡
出演:
 本木雅弘(小林大悟)
 井桁雅貴(小林大悟、幼少時)
 広末涼子(小林美香、大悟の妻)
 山崎努(佐々木生栄、NKエージェント社長)
 余貴美子(上村百合子、NKエージェント事務員)
 笹野高史(平田正吉、火葬場の職員)
 杉本哲太(山下、大悟の同級生)
 吉行和子(山下ツヤ子、山下の母)
 峰岸徹(小林淑希、大悟の実父)
 松田七星(ツヤ子の孫娘)
 山田辰夫(富樫)
 宮田早苗(直美、富樫の妻)
 石田太郎(曽根崎、オーケストラのオーナー)
 飯森範親(オーケストラの指揮者)
 星野光代(小林和子、大悟の母)
 白井小百合(留男、大悟が納棺するニューハーフ)
 小柳友貴美(留男の母)
 大谷亮介(留男の父)
受賞:
 アカデミー賞
  ■外国語映画賞
 モントリオール世界映画祭
  ■グランプリ
製作・ジャンル: 日本/ドラマ/130分

おくりびと [DVD]








アカデミー賞外国映画賞受賞ということで期待して観たが
これがオスカー作品?と、アカデミーの審査基準を疑いたくなった。

きっと納棺師という職であったり、
日本式の葬式風景が珍しく感じただけなのではないだろうか。
物珍しさで評価されるという意味では、
蜷川の舞台がヨーロッパで受けるのと同じ。
なんか寂しくなる。

良作であることは否定しないが
台本が弱く、特に、妻・美香の描き方が特に甘いのが気になる。

ここのところ、死や老いに関する映画ばかり観ている。
数自体も増えているのだろうな。

『狼の紋章』 [邦画(ア行)]

「狼の紋章」('73)★★☆☆☆40点
監督: 松本正志
製作: 田中収
原作: 平井和正「狼の紋章」
脚本: 石森史郎、福田純、松本正志
撮影: 上田正治
美術: 竹中和雄
編集: 武田勲
音楽: 真鍋理一郎
出演:
 志垣太郎(犬神明)
 安芸晶子[市地洋子](青鹿晶子)
 松田優作(羽黒獰)
 伊藤敏孝(黒田力也)
 加藤小代子(小沼竜子)
 本田みち子(木村紀子)
 沢井正延(大賀)
 今西正男(大貫校長)
 林孝一(森塚教頭)
 富田浩太郎(田所)
 西尾徳(馬川)
 河村弘二(羽黒武雄)
 水城蘭子(戸崎文)
 黒沢年男(神明)
製作・ジャンル: 日本/学園・ホラー/84分

狼の紋章 [DVD]








漫画「8マン」の作者・平井和正の「ウルフガイ」がオリジナル。
漫画でリメイクされたあと、小説化もされている。

杉田二郎の歌声が時代を感じさせる。

主演は志垣太郎。
志垣といえば、ついサム・ニールを思い浮かべてしまうが
若き日の志垣は、今の山田孝之にも似ている。
骨格が似ているから、声も少し似ている気がする。

敵役の番長・羽黒に松田優作。
あの低い声で話す口調は、岸田森ばり。
日本刀で犬神に切りつける姿は
のちの「ブラックレイン」の鬼神と化した佐藤の原点を見るようだ。

黒沢扮する同じ狼男の神明が狼の道を諭すが
狼の生き方ってのが、
特に人間のそれとの違いにおいて
浮き上がってこないので、作品全体がボヤけている。

その上で、
犬神を思いやる青鹿先生を身を賭して助けに行く。
淡々と筋だけを追ってきた作品は、
結局のところ、感傷で片づけられてしまうのだ。

具体的に目に付いたところ。
青鹿先生を助けに走る犬神のバックに映る、
不釣合いに馬鹿でかい三日月がカッコイイ。
画面(えづら)のセンスのよさは、ところどころで感じる。

顔だけ狼に変身する姿は
どうしてもかぶり物を被っているようにしか見えないのが辛い。
いきなり、仮面ライダーの世界に放り込まれたようだ。
志垣が今にも、"怪人何たらかんたら" と名乗りそうだ。

羽黒のオヤジ連中を狼に変身した犬神が食い殺すシーン。
部屋の中央に裸で吊るされている先生。
普通に考えれば、
銃弾の嵐の中、流れ弾で確実に死んでいるんだけど…

人間の愚かさ・醜さを描くためだろうが、暴力・レイプシーンだらけ。
女性の裸満載の学園物、若者には受けたろうな。

『愛しのハーフ・ムーン』 [邦画(ア行)]

「愛しのハーフ・ムーン」(’87)★☆☆☆☆15点


安っぽい青春映画。それ以上でもそれ以下でもない。

唯一、23歳の若さで亡くなった堀江しのぶの面影を
偲ぶことができるのだけが見どころ。

『嵐が丘』 [邦画(ア行)]

「嵐が丘」(’88)(再)★★★☆☆65点
※(再):私が以前に観たことのある作品

嵐が丘 デラックス版 [DVD]








久しぶりに観たが、
つい先日観たフランス版とはまったく別の作品である。

2度目の鑑賞と、フランス版との比較から気づくのは
脚本も担当している吉田喜重監督は、
説明的な台詞を喋らせ過ぎるということ。
それがこの映画の大きな欠点だ。
「観念的な作風」を特徴とする吉田映画において、
「観念」的な部分を感じる楽しみを
観客・視聴者から確実に奪ってしまっている。

鎌倉時代に設定し、日本文化と融合させた創り方は面白いし
この映画を欧米で公開したらどういう反応があるのだろう
と興味もわくだけに残念。

古尾谷雅人、最近見ないなあと思ったら自殺していた。
なぜ今まで知らなかったのだろうと思ったら、
そのとき私は1年間のニューヨーク生活真っ只中だったのだ。
骨っぽい俳優を失った。

『愛のきずな』 [邦画(ア行)]

「愛のきずな」(’69)★★☆☆☆40点

愛のきずな [DVD]








こういう女性っているなあ、ってつくづく思った。
Sよりの性格の私には、ひたすら愛されることを求める女性は苦手だが
雪子を演じる園まりはとても愛らしい。
ただ人間関係が薄っぺらで、
のほほんとしたところで進行するためにスリルをほとんど感じない。
容易に想像がつくラストシーンでさらにがっくり。

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