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『ガルシアの首』 [洋画(カ行)]

「ガルシアの首」(1974)★★★☆70点
原題: BRING ME THE HEAD OF ALFREDO GARCIA
監督・原案・脚本: サム・ペキンパー
製作: マーティン・ボーム
製作総指揮: ヘルムート・ダンティーネ
原案: フランク・コワルスキー
脚本: ゴードン・ドーソン
撮影: アレックス・フィリップス・Jr
編集: デニス・E・ドーラン、セルジオ・オルテガ、ロッブ・ロバーツ
音楽: ジェリー・フィールディング
出演:
 ウォーレン・オーツ(ベニー)
 イゼラ・ヴェガ(エリタ)
 ギグ・ヤング(クイル)
 ロバート・ウェッバー(サペンスリー)
 エミリオ・フェルナンデス(エル・イェフェ)
 ヘルムート・ダンティーネ(マックス)
 クリス・クリストファーソン(バイカー)
製作・ジャンル: 米国/アクション・ドラマ/112分

ガルシアの首 [DVD]








賞金のかかったガルシアの首を巻き込まれる一人の男のドラマ。

本国アメリカで興行的に失敗した本作だが
日本のペキンパー・ファンの間でとても人気の高い作品らしい。

ガルシアの子どもを孕んだ女とその一族の女性以外
ストーリーに絡むキャラクターは全員死んでしまう。

人生に区切りをつけ
自らの再生を図ろうとする男の切ない格闘劇だ。

バーでは気取った風でピアノを弾く主人公ベニー。
実は自分の人生に嫌気がさした中年男。
W・オーツ演じるベニーのあけすけな無様さがいい。
その恋人エリタに対する想いはまるで少年のように純粋だ。

人を真っ直ぐに見つめるエリタの心の目線も強く残る。

首と金を手に生きて帰れないラストも
非情というより、より現実的な演出だと思う。

ちょっとB級の匂いを感じなくもないが
そのB級さ加減につながる悲哀に胸をつかまれた。

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『コックと泥棒、その妻と愛人』 [洋画(カ行)]

「コックと泥棒、その妻と愛人」(1989)★★★★90点
原題: THE COOK, THE THIEF, HIS WIFE & HER LOVER
監督・脚本: ピーター・グリーナウェイ
製作: キース・カサンダー
撮影: サッシャ・ヴィエルニ
プロダクションデザイン: ベン・ヴァン・オズ、ヤン・ロールフス
衣装デザイン: ジャン=ポール・ゴルチエ
音楽: マイケル・ナイマン
出演:
 リシャール・ボーランジェ(リチャード)
 マイケル・ガンボン(アルバート・スピカ)
 ヘレン・ミレン(ジョジーナ・スピカ)
 アラン・ハワード(マイケル)
 ティム・ロス(ミッチェル)
 シアラン・ハインズ(コリー)
 ゲイリー・オルセン
製作・ジャンル: 英国=仏国/ドラマ/124分

コックと泥棒、その妻と愛人 [DVD]








難解なストーリー・独特の絵画的構図、ブラックユーモアで
一世を風靡したグリーナウェイ監督の名を一躍知らしめた作品。
グリーナウェイ映画としては、比較的分かりやすい。

至極演劇的なスタイルを取り込み
色彩を巧みに用いた美術とM・ナイマンの音楽で構成されている。
ジャン=ポール・ゴルチエの衣裳も幻惑的。

冒頭から歌われるボーイソプラノが
何度となく響くうちに、映画半ばでは耳障りになってくる。

"色彩" について。
特に、レストランの赤、化粧室の白が目に付く。
そこへ移行する人たちの衣裳の色も同様に変化。
そのほかにも、駐車場の青・厨房の緑など、
スペースごとにそのベース色を変えている。
人間の業と欲望の残酷さを "食" を通じて表現した傑作。

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『拳銃無宿』(TV) [洋画(カ行)]

「拳銃無宿」(1958~61)★★☆☆45点
原題: WANTED, DEAD OR ALIVE
監督: トーマス・カー、リチャード・ドナー、ロナルド・マクドゥガル、R・G・スプリングスティーン
出演:
 スティーヴ・マックィーン(ジョッシュ・ランダル)
製作・ジャンル: 米国/西部劇/全94話

#61「女まじない師」
#62「乗っ取り」
#63「決着」
#64「副保安官の悪知恵」
#65「逃亡犯の秘密」
#66「のけ者」
#67「美人婚約者失踪」


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スティーブ・マックィーン主演で描く西部劇の30分のTVシリーズ。
彼が「荒野の七人」出演のきっかけとなった作品群。

吹替えで観たので、
彼の演技的なニュアンスは
ストレートには伝わってこなかったかもしれないが
TV時代から、あの粋な立ち居振る舞いが光っている。

30分で描ききるのが難しいエピソードばかりで、尻切れ。

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『ゴスフォード・パーク』 [洋画(カ行)]

「ゴスフォード・パーク」(再)(2001)★★★★☆80点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: GOSFORD PARK
監督・製作・原案: ロバート・アルトマン
製作・原案: ボブ・バラバン、デヴィッド・レヴィ
製作総指揮: ジェーン・バークレイ、シャロン・ハレル、ロバート・ジョーンズ、ハンナ・リーダー
脚本: ジュリアン・フェロウズ
撮影: アンドリュー・ダン
音楽: パトリック・ドイル
出演:
 マギー・スミス(コンスタンス・トレンサム伯爵夫人、三姉妹の叔母)
 マイケル・ガンボン(ウィリアム・マッコードル卿、屋敷の主人)
 クリスティン・スコット・トーマス(シルヴィア・マッコードル夫人、長女)
 ボブ・バラバン(モリス・ワイズマン、米国の映画プロデューサー)
 カミーラ・ラザフォード(イゾベル・マッコードル、ウィリアムの娘)
 チャールズ・ダンス(レイモンド・ストックブリッジ卿)
 ジェラルディン・ソマーヴィル(ルイーザ・ストックブリッジ夫人、次女)
 トム・ホランダー(アンソニー・メレディス中佐)
 ナターシャ・ワイトマン(ラヴィニア・メレディス夫人、末娘)
 ジェレミー・ノーサム(アイボア・ノヴェロ、俳優・ウィリアムの又従弟)
 ジェームズ・ウィルビー(フレディー・ネスビット)
 クローディー・ブレイクリー(メイベル・ネスビット、フレディーの妻)
 ローレンス・フォックス(ルパート・スタンディッシュ卿、侯爵家の次男)
 トレント・フォード(ジェレミー・ブロンド、ルパートの友人)
 アラン・ベイツ(ジェニングス、執事)
 ヘレン・ミレン(Mrs. ウィルソン、"ジェーン"、メイド頭)
 デレク・ジャコビ(プロバート、ウィリアムの従者)
 エミリー・ワトソン(エルシー、メイド・ウィリアム付きのメイド)
 メグ・ウィン・オーウェン(ルイス、シルヴィア付きメイド)
 リチャード・E・グラント(ジョージ、従者頭・金庫番)
 ジェレミー・スウィフト:アーサー(従僕)
 アイリーン・アトキンス(Mrs. クロフト、"リジー"、料理長)
 ソフィー・トンプソン(ドロシー、配膳室控えメイド)
 テレーサ・チャーチャー(バーサ、キッチンメイド)
 ライアン・フィリップ(ヘンリー・デントン、"Mr. ワイズマン")
 ケリー・マクドナルド(メアリー・マキーシュラン、"Ms. トレンサム")
 クライヴ・オーウェン(ロバート・パークス、"Mr. ストックブリッジ")
 ジョアンナ・モード(レネー、"Ms. ストックブリッジ")
 エイドリアン・スカーボロ(バーンズ、"Mr. メレディス")
 フランセス・ロー(サラ、"Ms. メレディス")
 スティーヴン・フライ(トンプソン警部)
 ロン・ウェブスター(デクスター巡査、トンプソンの部下)
受賞:
 アカデミー賞
  ■脚本賞 ジュリアン・フェロウズ
 全米批評家協会賞)
  ■助演女優賞 ヘレン・ミレン
  ■監督賞 ロバート・アルトマン
  ■脚本賞 ジュリアン・フェロウズ
 NY批評家協会賞
  ■助演女優賞 ヘレン・ミレン
  ■監督賞 ロバート・アルトマン
  ■脚本賞 ジュリアン・フェロウズ
 ゴールデン・グローブ賞
  ■監督賞 ロバート・アルトマン
 英国アカデミー賞
  ■衣装デザイン賞
  ■英国作品賞(アレキサンダー・コルダ賞)
 放送映画批評家協会賞
  ■アンサンブル演技賞
製作・ジャンル: 米国/ドラマ・ミステリー/132分

ゴスフォードパーク [DVD]







英国郊外のマナーハウス "ゴスフォード・パーク" を舞台に
繰り広げられる人間模様。

群像劇だけに、ドラマチックな展開を見て取ることはできないが
厳格な階級意識の陰に
数々の愚弄・嘲笑・企み・醜聞が息を潜めていて
英国スノッブここにあり、といった感じ。
仕える者たちに生態も含め、
英国階級社会の民俗学的要素をたっぷり楽しめる!

使用人も、主人の姓で呼び合うという風習を初めて知った。

主人と使用人の働く場所が、階によって分けられているのは
まさに階級社会のピラミッドのごとく。

イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いは、多少分かっても
さすがに、イギリス英語内の階級差による言葉の違いまでは
外国人の私には判別できない。
分かればもっと面白いに違いないのと思うと残念。

製作が米国というのも面白い。
外から見る方がどれだけ興味深いかということだ。
アルトマン監督も米国人。
電話で英国の慣習などを報告するワイズマンは
この映画を通じてそれを世界に紹介する監督自身の投影では!?

エルシー役のエミリー・ワトソン。
流石は、デビュー映画で英国オスカーに輝いた演技派。
淑女にも悪女にも、そして下層階級の愛人役までこなしてしまう。
役柄の性格もあるが、一番人間っぽい演技を見せている。

沢山の人物がそれぞれ万遍なく登場するが
それぞれのキャラクターがしっかり演じられているので
思うほど混乱を招かない。

ただ、登場人物の多さは
殺人の謎解きをする上では
複雑な人間関係を含め、話についていきにくくしている。
人間の醜悪さに焦点が当てられているので
ミステリーと言うにはスリルに欠ける。

アンサンブルの見事な群集劇の傑作。

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『グリーン・デスティニー』 [洋画(カ行)]

「グリーン・デスティニー」(2000)(再)★★★★90点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: 臥虎藏龍(CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON)
監督・製作: アン・リー
アクション監督: ユエン・ウーピン
製作: ビル・コン、シュー・リーコン
製作総指揮: ジェームズ・シェイマス、デヴィッド・リンド
原作: ワン・ドウルー
脚本: ワン・ホエリン、ジェームズ・シェイマス、ツァイ・クォジュン
撮影: ピーター・パウ
美術監督: ティミー・イップ
音楽: タン・ドゥン、ヨーヨー・マ
主題歌: ココ・リー
出演:
 チョウ・ユンファ(リー・ムーバイ)
 ミシェル・ヨー(ユー・シューリン)
 チャン・ツィイー(イェン)
 チャン・チェン(ロー)
 チェン・ペイペイ(ジェイド・フォックス)
 ラン・シャン(ティエ氏)
 リー・ファーツォン(ユィ長官)
 ハイ・イェン(ユー夫人)
 ワン・ターモン(ツァイ)
 リーリー(メイ)
受賞:
 アカデミー賞
  ■外国語映画賞
  ■撮影賞 ピーター・パウ
  ■作曲賞 タン・ドゥン
  ■美術賞 ティミー・イップ
 NY批評家協会賞
  ■撮影賞 ピーター・パウ
 LA批評家協会賞
  ■作品賞
  ■撮影賞 ピーター・パウ
  ■音楽賞 タン・ドゥン
  ■美術賞 ティミー・イップ
 ゴールデン・グローブ
  ■外国語映画賞
  ■監督賞 アン・リー
 英国アカデミー賞
  ■監督賞(デヴィッド・リーン賞) アン・リー
  ■外国語映画賞
  ■作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞) タン・ドゥン
  ■衣装デザイン賞
 インディペンデント・スピリット賞
  ■作品賞 監督:アン・リー
  ■監督賞 アン・リー
  ■助演女優賞 チャン・ツィイー
 放送映画批評家協会賞
  ■外国語映画賞
 MTVムービー・アワード
  ■格闘シーン賞 チャン・ツィイー
製作・ジャンル: 米国=中国=香港=台湾/アクション・ドラマ・ロマンス/120分

グリーン・デスティニー コレクターズエディション [DVD]








獲得した山盛りの賞を見れば、多くを語る必要はあるまい。

アジア版エマ・トンプソンと私が勝手に呼んでいるミシェル・ヨー。
この作品でも、
ムンバイとイェンの間で揺れ動く恋心と
確固たる武侠精神を見事に表現している。

おざなりのハッピー・エンドにならないのが
この映画を作り物然とした薄っぺらいものにせずに済んでいる。

幻想的なウーダンの景色のなかに消えていくイェン。
えも言われぬ美しさと切なさに包まれる素晴らしいエンディングだ。

余談だが、矯正前のチャン・ツィイーのスキッ歯が素朴。

『過去のない男』 [洋画(カ行)]

「過去のない男」(2002)★★★★☆85点
原題: MIES VAILLA MENNEISYYTTA
     DER MANN OHNE VERGANGENHEIT(ドイツ)
     L' HOMME SANS PASSE(フランス)
監督・製作・脚本:アキ・カウリスマキ
撮影:ティモ・サルミネン
出演:
 マルック・ペルトラ(過去のない男M)
 カティ・オウティネン(イルマ)
 アンニッキ・タハティ(救世軍のマネージャー、バンドのヴォーカル)
 ユハニ・ニユミラ(ニーミネン)
 カイヤ・パリカネン(カイザ)
 サカリ・クオスマネン(アンティラ)
 マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ(救世軍バンド)
 アンネリ・サウリ(バーのオーナー)
 エリナ・サロ(造船所事務員)
 オウティ・マエンパー (銀行員)
 エスコ・ニッカリ(銀行強盗)
 ペルッティ・スヴェーホルム (刑事)
 タハティ(犬ハンニバル)
受賞:
 カンヌ国際映画祭
  ■審査員特別グランプリ アキ・カウリスマキ
  ■女優賞 カティ・オウティネン
 全米批評家協会賞
  ■外国語映画賞 アキ・カウリスマキ
製作・ジャンル: フィンランド=ドイツ=フランス/ドラマ・ロマンス/97分

過去のない男 [DVD]








包帯グルグル巻きの顔が映画紹介で出ていたので
どんなおどろおどろしい作品かなと思っていたが
やはりカウリスマキ作品らしく、静かな進行。

前に観た敗者三部作の最終作「街のあかり」の主人公と違い
記憶を失ったこの映画の主人公には終始前向きな力強さを感じた。

カウリスマキには弱者に対する温かな視線を感じる。

『カプリコン・1』 [洋画(カ行)]

「カプリコン・1」('77)★★★☆☆30点
原題: CAPRICORN ONE
監督・脚本: ピーター・ハイアムズ
製作: ポール・N・ラザルス三世
撮影: ビル・バトラー
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演:
 エリオット・グールド(ロバート・コールフィールド、新聞記者)
 ジェームズ・ブローリン(チャールズ・ブルベーカー、宇宙飛行士)
 サム・ウォーターストン(ピーター・ウィリス、宇宙飛行士)
 O・J・シンプソン(ジョン・ウォーカー、宇宙飛行士)
 ハル・ホルブルック(ジェームズ・ケロウェイ博士)
 カレン・ブラック(ジュディ、コールフィールドの恋人)
 テリー・サヴァラス(アルバイン、農薬散布会社社長)
 ブレンダ・ヴァッカロ(ケイ・ブルベーカー)
 リー・ブライアント(シャロン・ウィリス)
 デニース・ニコラス(ベティ・ウォーカー)
 デヴィッド・ドイル(ウォルター・ローリン)
製作・ジャンル: 米国/SF・スリラー/129分

カプリコン・1(ワン) [DVD]








機密・情報操作を扱った政治サスペンスに属すが、
30年以上前の本作を今見ると誠にお粗末。

計画に不審を抱くNASAスタッフの一人は
その存在を抹殺されてしまうが
そんな人間は宇宙センターにいないと他のスタッフが証言している、
という件は矛盾がある。
センター職員たちは、
計画の首謀者である博士の仲間ではないのだから
「いた」と証言するのが普通だし
逆にセンターのメンバーごとグルなら、
もともと異常を告発するようなスタッフが現われるはずがない。

大気圏突入時の断熱シールド剥離で
飛行士3人が死亡したことを博士が発表するかたわら、
飛行士らは自分達が利用された挙句、抹殺される運命だと悟るが
観ている方は、その時点で
彼らが生き抜いて映画のラストに登場するのが推察できる。
かつ、3人がそれぞれ別方向に分かれて逃亡し、
その一人のO・J・シンプソンが捕ま(って殺され)れば
スタジオでの捏造工作を一人降りたがっていたJ・ブローリンが
一人だけ生き残ることも予想できてしまう。

捏造組は
車への細工や銃撃によってまで、
記者の殺害を目論むほど付け狙っているはずなのに
捏造の本拠地である閉鎖基地で証拠まで握る際には、
全く妨害していない。

ヘリによる追跡にしても、
「指示した方向を増員して捜索しろ」という博士の命令にも
追跡ヘリの数は2機のまま。

予算がなかったせいなのかもしれないが。
すべては、
"ヒーローとなる飛行士と記者が最後に引導を渡す"
という結末ありきだからだ。
2人を生き残らせるため、そこまでの追及が手抜きになったのだ。

公開当時は
SFや情報サスペンスというテーマ自体が興味を引いたのだろうが
サスペンスと呼ぶには遠く及ばない駄作。

『消されたヘッドライン』 [洋画(カ行)]

「消されたヘッドライン」('09)★★★★☆70点
原題: STATE OF PLAY
監督: ケヴィン・マクドナルド
脚本: マシュー・マイケル・カーナハン、トニー・ギルロイ、ビリー・レイ
オリジナル脚本: ポール・アボット
撮影: ロドリゴ・プリエト
プロダクションデザイン: マーク・フリードバーグ
衣装デザイン: ジャクリーン・ウェスト
編集: ジャスティン・ライト
音楽: アレックス・ヘッフェス
出演:
 ラッセル・クロウ(カル・マカフリー)
 ベン・アフレック(スティーヴン・コリンズ)
 レイチェル・マクアダムス(デラ・フライ)
 ヘレン・ミレン(キャメロン・リン)
 ジェイソン・ベイトマン(ドミニク・フォイ)
 ロビン・ライト・ペン(アン・コリンズ)
 ジェフ・ダニエルズ(ジョージ・ファーガス)
 マリア・セイヤー(ソニア・ベーカー)
製作・ジャンル: 米国=英国/サスペンス/127分

消されたヘッドライン [DVD]








冒頭の2つの殺人事件のつなぎ方に工夫がほしいが
公開当時、CMでもクローズアップされていたように
巨大権力vs.新聞社(記者)って構造が期待をそそる。

監督と脚本で出演を決めたというラッセル・クロウだが
オスカー絡みの監督に期待するのは当然だし
カルという役どころは
ラッセルがやりたくなる役だろうなと容易に想像がつく。

不摂生でデブった体を生かした新聞記者カルに、
熱血議員スティーヴン。
ラッセルやベン・アフレックの役作りはいいとしても
本自体の人間関係の描き方が薄い。
BBCのTVシリーズの映画化らしいが、
2時間あまりという枠への収め方を誤ったか。

この映画のどんでん返し(?)は
関係の形でなく、関係の深さに依るところが大だから
しっかりと人間の愛憎を描く必要があると思う。

最後に、カルは"議員の殺人関与"をヘッドラインに選ぶ。
そのニュース・ネタがスキャンダラスであることは否定しないが、
"民間軍事企業のスパイ行為"も
同様に、あるいはそれ以上に重大ではないだろうか。
そこを敢えて、カルに"議院の殺人関与"を選ばせるのは
スティーヴンとの関係にあるはず。

消されたのは、新聞のヘッドライン(見出し)ではなく
作品のテーマ、あるいは演出の焦点だったのか!?

『キッド』 [洋画(カ行)]

「キッド」(’21)★★★★★100点

キッド・コレクターズ・エディション [DVD]








恥ずかしながら、きちんと観たのは初めて。
いつも断片的にしか観ていなかった。

無声映画の素晴らしさ。
昔の邦画もそうだが、
言葉に頼り切った現代人には、
足元を見つめなおすいい機会を与えてくれる。

チャップリンは言うまでもないが
子役のジャッキー・クーガンにやられる。

『交渉人』 [洋画(カ行)]

「交渉人」(’98)★★★☆☆60点

交渉人 特別版 [DVD]








サミュエル・L・ジャクソンが熱演。
交渉人(Negotiator)っていうくらいだから、交渉にスポットを当てるのは仕方ないが
篭城場所から舞台が移動しないために、躍動感がない作品となっているのが残念。

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