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『リベリオン』 [洋画(ラ行)]

「リベリオン」(2002)★★★☆70点
原題: EQUILIBRIUM
監督・脚本: カート・ウィマー
製作: ヤン・デ・ボン、ルーカス・フォスター
製作総指揮: アンドリュー・ローナ、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
撮影: ディオン・ビーブ
プロダクションデザイン: ウルフ・クローガー
衣装デザイン: ジョセフ・ポロ
音楽: クラウス・バデルト
出演:
 クリスチャン・ベイル(ジョン・プレストン)
 エミリー・ワトソン(メアリー・オブライエン)
 テイ・ディグス(ブラント)
 ショーン・パートウィー(ファーザー)
 ショーン・ビーン(パートリッジ)
 アンガス・マクファーデン(デュポン)
 マシュー・ハーバー(ロビー・プレストン、ジョンの息子)
 エミリー・シーワート(リサ・プレストン、ジョンの娘)
 マリア・ピア・カルゾーン(ビビアナ・プレストン、ジョンの妻)
 ウィリアム・フィクトナー(ユルゲン、反体制派リーダー)
 ドミニク・パーセル
 クリスティアン・カールマン
製作・ジャンル: 米国/アクション・SF・サスペンス/106分

リベリオン -反逆者- [DVD]







第3次世界大戦後、感情を持つことを規制された警察国家。
"グラマトン・クレリック" と呼ばれる
一人のエリート執行官を主人公に、
感情に目覚めた彼の、葛藤と体制との闘いを描いたSFサスペンス。

SFにアクション、どちらもあまり得意分野ではない私。
「マトリックス」ばりの衣裳に身を包んだC・ベイルの登場で
いきなり、テンションが下がってしまったのだが、
いやいやどうして、
ベイルが主人公の葛藤を繊細に演じていて退屈しない。

冒頭、感情に目覚め、プレストンに殺される同僚パートリッジ。
イエーツの詩を唱え、
プレストンに感情の種を植え付ける重要な役どころ。
彼を演じるS・ビーンは、出番は少ないものの
頭の大きさもさることながら、
そのいかにもゲルマンといった顔立ちが印象的。

また、パートリッジの恋人で
プレストンも好意を寄せることになるメアリーには
実力派女優のE・ワトソン。
彼女が出演した「十二夜」の舞台を、ニューヨークで観た。
喜劇であるはずの、そのシェイクスピア作品で
感動のあまり涙する、という
まさかの体験を、私にさせてくれた張本人。
異性ながら、最も尊敬する俳優の一人である。
存在感たっぷりの風貌・演技は本作でも健在。
プレストンの決断を支えるキーパーソンとしての役割を
十二分に果たしている。

プレストンが庇う子犬が可愛い。
すがるように鳴く幼気な子犬に、心動かされない奴などいようか。

ガン捌きに空手の "型" を取り入れた
"ガン型{かた}" というアクションがこの作品の見せ場の一つだが、
マシンガン相手に、ほとんど無傷なプレストンは凄すぎる。
対して、敵役のブレストが弱すぎ。
袖口から飛び出す銃は、アクションものにしばしば登場するが
「タクシードライバー」を超える新鮮味は、やはりない。

プレストンの息子・ロビーは、
感情を支配された管理社会の申し子のような存在。
いつか、感情に目覚めた父親を陥れるのでは
と、観る側は危惧させられるのだが
実は、母親の死をきっかけに
2人の子供たちのほうが、
父親より先に "自由" に踏み出していたというオチが一興。

プレストンが
実はファーザーやブラントに操られていたというからくりや
ファーザーの正体を明かすシーンが
全く盛り上がらない。
これは、
ブラントを陥れて逮捕・処刑させる策略や
ファーザーの正体を探る過程が
あまりに短い間に容易に運びすぎるからである。
オーラスのどんでん返しが
盛り上がらないのでは如何ともしがたい。
 
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