『座頭市物語』 [邦画(サ行)]
「座頭市物語」(1962)★★★☆65点
監督: 三隅研次
脚色: 犬塚稔
原作: 子母沢寛
企画: 久保寺生郎
撮影: 牧浦地志
美術: 内藤昭
音楽: 伊福部昭
録音: 大谷巖
照明: 加藤博也
出演:
勝新太郎(座頭市)
天知茂(平手造酒)
万里昌代(おたね)
柳永二郎(飯岡助五郎)
島田竜三(笹川繁造)
毛利郁子(お豊、繁造女房)
三田村元(松岸の半次)
真城千都世(お芳、半次女房)
山路義人(弥平、蓼吉の父親)
中村豊(猪助、飯岡乾分)
南道郎(蓼吉、飯岡乾分・おたねの兄)
千葉敏郎(政吉、飯岡乾分)
守田学(清助、飯岡乾分)
浜田雄史(安七、飯岡乾分)
西岡弘善(為造、飯岡乾分)
細谷新吾(音七、飯岡乾分)
馬場勝義(羽子造、飯岡乾分)
結城要(磯次、飯岡乾分)
舟木洋一(与五郎、笹川乾分)
市川謹也(茂吉、笹川乾分)
尾上栄五郎(利兵衛、笹川乾分)
堀北幸夫(金治、笹川乾分)
福井隆次(大八、笹川乾分)
千石泰三(伊七、笹川乾分)
谷口昇(友蔵、笹川乾分)
小林加奈枝(お兼、笹川飯炊)
菊野昌代士(車の人足)
越川一(百姓男)
志賀明(壺振り)
愛原光一(後押し)
木村玄(正六、客)
長岡三郎(瑞念、西光寺住職)
淡波圭子(お咲)
製作・配給・ジャンル: 大映/大映/任侠・時代劇/96分
勝新太郎が盲目のやくざを演じ
全26作品が製作された「座頭市」シリーズの第1作。
原作は子母沢寛の短編『座頭市物語』。
大映入社以来、2枚目ばかりを演じるも一向に芽の出なかった勝が
「悪名」「不知火検校」でダークヒーローを演じて新境地を開拓。
居合抜きの腕前を見込まれ、
笹川親分の元に食客として草鞋を脱ぐ。
冒頭、笹川宅に通される市が
目の見えないはずの市が、スッと戸口の端に手をかける。
盲人の演技の、いきなりの綻び。
目の見えないことが売りのキャラクターだけに少々ガッカリ。
鮒釣りが縁で、市と知り合い心を通じ合う浪人・平手に天知茂。
若き天知は、どことなく佐々木蔵之介に似ている。
後年の天知と言えば、
「非常のライセンス」「明智小五郎シリーズ」の
現代物の苦みばしった渋さが印象的だが、
この当時はまだ細面で
深い眉間のしわと鋭い目つきは姿を見せていない。
渋み無くとも、労咳を患う厭世的な浪人を好演。
敵味方である市・平手の友情が、この物語の主軸である。
孕ませたお咲の溺死、
妹・おたねとその夫たる兄貴分のいざこざ
といった、傍流である蓼吉をめぐるエピソードが
曖昧に終わらず、もう少しドラマチックであれば…
市の男っぷりに惚れたおたね。
ラストシーンで
街道で待つおたねを顔を合わさぬ為に山を越える市に、
筋の通った男を見る。
監督: 三隅研次
脚色: 犬塚稔
原作: 子母沢寛
企画: 久保寺生郎
撮影: 牧浦地志
美術: 内藤昭
音楽: 伊福部昭
録音: 大谷巖
照明: 加藤博也
出演:
勝新太郎(座頭市)
天知茂(平手造酒)
万里昌代(おたね)
柳永二郎(飯岡助五郎)
島田竜三(笹川繁造)
毛利郁子(お豊、繁造女房)
三田村元(松岸の半次)
真城千都世(お芳、半次女房)
山路義人(弥平、蓼吉の父親)
中村豊(猪助、飯岡乾分)
南道郎(蓼吉、飯岡乾分・おたねの兄)
千葉敏郎(政吉、飯岡乾分)
守田学(清助、飯岡乾分)
浜田雄史(安七、飯岡乾分)
西岡弘善(為造、飯岡乾分)
細谷新吾(音七、飯岡乾分)
馬場勝義(羽子造、飯岡乾分)
結城要(磯次、飯岡乾分)
舟木洋一(与五郎、笹川乾分)
市川謹也(茂吉、笹川乾分)
尾上栄五郎(利兵衛、笹川乾分)
堀北幸夫(金治、笹川乾分)
福井隆次(大八、笹川乾分)
千石泰三(伊七、笹川乾分)
谷口昇(友蔵、笹川乾分)
小林加奈枝(お兼、笹川飯炊)
菊野昌代士(車の人足)
越川一(百姓男)
志賀明(壺振り)
愛原光一(後押し)
木村玄(正六、客)
長岡三郎(瑞念、西光寺住職)
淡波圭子(お咲)
製作・配給・ジャンル: 大映/大映/任侠・時代劇/96分
勝新太郎が盲目のやくざを演じ
全26作品が製作された「座頭市」シリーズの第1作。
原作は子母沢寛の短編『座頭市物語』。
大映入社以来、2枚目ばかりを演じるも一向に芽の出なかった勝が
「悪名」「不知火検校」でダークヒーローを演じて新境地を開拓。
居合抜きの腕前を見込まれ、
笹川親分の元に食客として草鞋を脱ぐ。
冒頭、笹川宅に通される市が
目の見えないはずの市が、スッと戸口の端に手をかける。
盲人の演技の、いきなりの綻び。
目の見えないことが売りのキャラクターだけに少々ガッカリ。
鮒釣りが縁で、市と知り合い心を通じ合う浪人・平手に天知茂。
若き天知は、どことなく佐々木蔵之介に似ている。
後年の天知と言えば、
「非常のライセンス」「明智小五郎シリーズ」の
現代物の苦みばしった渋さが印象的だが、
この当時はまだ細面で
深い眉間のしわと鋭い目つきは姿を見せていない。
渋み無くとも、労咳を患う厭世的な浪人を好演。
敵味方である市・平手の友情が、この物語の主軸である。
孕ませたお咲の溺死、
妹・おたねとその夫たる兄貴分のいざこざ
といった、傍流である蓼吉をめぐるエピソードが
曖昧に終わらず、もう少しドラマチックであれば…
市の男っぷりに惚れたおたね。
ラストシーンで
街道で待つおたねを顔を合わさぬ為に山を越える市に、
筋の通った男を見る。
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