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『悪夢探偵』 [邦画(ア行)]

「悪夢探偵」(2006)★☆☆☆30点
英語題: NIGHTMARE DETECTIVE
監督・脚本・プロデューサー・撮影・美術・編集: 塚本晋也
脚本: 黒木久勝
プロデューサー: 川原伸一、武部由実子
エグゼクティブプロデューサー: 牛山拓二
撮影: 志田貴之
照明: 吉田恵輔
VE: 矢部光宏
録音: 加藤大和
音楽: 石川忠
音響効果: 北田雅也
エンディングテーマ: フジファブリック『蒼い鳥』
VFX: GONZOREVOLUTION
特殊メイク: 織田尚
出演:
 松田龍平(影沼京一 "悪夢探偵")
 hitomi(霧島慶子、刑事)
 安藤政信(若宮、刑事)
 大杉漣(関谷、刑事)
 原田芳雄(大石恵三)
 塚本晋也(ゼロ)
 猪俣ユキ(パンク少女)
 村木仁(肥枝田)
 ふせえり (肥枝田の妻)
製作・配給・ジャンル: ムービーアイ・エンタテインメント、海獣シアター、I&SBBDO/ムービーアイ・エンタテインメント/サスペンス・ミステリー・ホラー/106分

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原田芳雄出演作品というしか知らず
作品の前に身を置いたので、いろいろ驚きの連続。
一方、お目当ての原田の出演が
冒頭の5分程度だけというのが非常に残念だった。

塚本晋也といえば、「鉄男」というタイトルは浮かぶ。
タイトルはと言ったのは、作品を観ていないからである。
自ら、監督・製作・脚本・撮影・美術・編集・主演を担当するのが
彼の映画作りのスタイルとのこと。
作品の評価の大半が彼一人に返ってくるわけである。
結論から言えば、
彼のスタイルに触れた以外の収穫はなかった。

犠牲者が血まみれで自殺するシーンは目を背けたくなったが
ホラーというより、ミステリーの色合いが強いせいか
このジャンルが大の苦手の私でさえ、怖さを覚えなかった。

夢が現実に反映されるという設定は興味深いし
霧島・影沼ともに、同じゼロを相手に夢を見ているはずなのに
二人が見ている夢が違うのも面白いだけに、
構成以上に中身に目がいかないのが虚しい。

人の夢に入り込めるという影沼の過去やゼロの過去について
その描き方、それをどう背負っているか、
その過去に苦しむ影沼に霧島刑事の共感・同情していくか
いずれの点も中途半端で不明確であるがために
各人が抱える絶望・狂気・哀感が画面のこちらに伝わってこない。

私は hitomi のファンである。
綺麗な顔立ち(張ったエラも含めて)やスタイルはもちろん、
本業の、曲・歌声といった歌手の側面も好きである。
だが演技的には、邪魔にならない以上には評価できない。
刑事という堅いキャラで口にする台詞は、
下手な雰囲気芝居をする俳優に多い語尾伸ばしになっていて
ファンとしては残念至極である。
冒頭、歩いて登場する姿が
まず腰の落ちた半端なモデル歩きでいただけない。

また安藤についても、塚本同様
演技者として認識したのは今回が初めて。
「鉄道員(ぽっぽや)」「さくらん」は観ているのだが
彼のことは全く覚えていない。
北野監督の「キッズ・リターン」でデビューしたそうだから
この映画に出演するまでに10年のキャリアを積んでいたはずだが
演技は下手だし、
藤木直人ほどのソフトな色気もなく魅力も感じられない。

原田芳雄の名がなければ、まず観なかったろう。
たった5分でも、最もリアルで存在感を放っていた気がする。

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