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『ハリケーン』 [洋画(ハ行)]

「ハリケーン」(1979)★☆☆☆25点
原題: HURRICANE
監督: ヤン・トロエル
製作: ディノ・デ・ラウレンティス
原作: チャールズ・ノードホフ
脚本: ロレンツォ・センプル・Jr
撮影: スヴェン・ニクヴィスト
音楽: ニーノ・ロータ
出演:
 ミア・ファロー(シャーロット・ブルックナー、総督の娘)
 ジェイソン・ロバーズ(ブルックナー大佐、米国海軍総督)
 デイトン・ケイン(マタンギ、アラバ島の族長の息子)
 アリロー・テクラレール(モアナ、マタンギの婚約者)
 マックス・フォン・シドー(ダニエルソン、医師)
 トレヴァー・ハワード(マローン、神父)
 ティモシー・ボトムズ(米国海軍大尉/ジャック・サンフォード)
 マヌ・トゥプー(サモロ)
製作・ジャンル: 米国/パニック/120分

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1920年代の東サモアを舞台に
ハリケーンを題材にしたパニック映画。

若きミア・ファローが
サモア人の若者と恋に落ちる、純粋で可憐な娘を演じている。

その父親役のJ・ロバーズは、娘の恋人を目の敵にする。
その独善的で理不尽な言動から、過ぎるほどに分かりやすい悪役。

ハリケーンに襲われるシーンが単調で長い。
確かに、ハリケーンにしろ台風にしろ
通過するのに数時間は激しい影響を受けるし
仕方がないと言えばそれまでだが、
似たような映像ばかりで退屈だ。
ハリケーンがパニック物に適さないのかもしれない。

ハリケーンの去った後は
定石どおり、
悪役は死んで、主役の恋人たちは生き残るが
かと言って、その悪役はヒロインの肉親であり、
気持ちよくハッピーエンドとは言えない。

ハリケーンがやってくる以前に
シャーロットとマタンギの恋によって
マタンギの婚約者も死んでしまうし、
シャーロットに思いを寄せる軍人も振られた上に
その父の強引な命令の巻き添えを食って
こちらも死んでしまう。

エンディングには、ニーノ・ロータの平和な曲が流れるが
彼の音楽を使うにはミスマッチな映画。

J・ロバーズを筆頭に、
マックス・フォン・シドー、T・ハワード、T・ボトムズ。
映画創成期を支えてきた重鎮が出演しても
コアとなるドラマが陳腐すぎては、無用の長物。

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