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『さらば愛しき女よ』 [洋画(サ行)]

「さらば愛しき女よ」(1975)★★★☆65点
原題: FAREWELL, MY LOVELY
監督: ディック・リチャーズ
製作: ジョージ・パパス、ジェリー・ビック、ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮: エリオット・カストナー
原作: レイモンド・チャンドラー「さらば愛しき女よ」
脚本: デヴィッド・Z・グッドマン
撮影: ジョン・A・アロンゾ
音楽: デヴィッド・シャイア
出演:
 ロバート・ミッチャム(フィリップ・マーロウ、私立探偵)
 ジャック・オハローラン(ムース・マロイ)
 シルヴィア・マイルズ(ジェシー・ホールステッド・フロリアン)
 ジョン・アイアランド(ナルティ、警部補)
 ハリー・ディーン・スタントン(ビリー・ロルフ、刑事)
 シャーロット・ランプリング(ヘレン・グレイル)
 アンソニー・ザーブ(レアード・ブルネット)
 ケイト・マータフ(フランシス・アムサー、娼館の女主人)
 ジミー・アーチャー(ジョージー)
 ウォルター・マッギン(トミー・レイ)
 ジョン・オリアリー(リンゼイ・マリオット)
 シルヴェスター・スタローン(ジョニー)
 ジム・トンプソン(バックスター・ウィルソン・グレイル判事)
 ローガン・ラムゼイ(刑事局長)
 ジョー・スピネル(ニック)
製作・ジャンル: 米国/ミステリー/95分

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ハードボイルド小説の大家R・チャンドラーの
私立探偵マーロウを主人公にした長編小説の映画化。
出所した大男マロイによるベルマ探しの依頼に始まるミステリー。

原作を読んだことはない。
それでも、細かい経緯は別にして
犯人が先読みできてしまうのは少し残念だった。

R・ミッチャムのリアルな存在感は
世間と隔絶した印象の強いハードボイルドの主人公を
現実に根ざした生身の人間にしている。
それゆえに、
ハードボイルド・ファンの目にはウェットに映るかもしれない。

この作品でも
S・ランプリングの澄んだ瞳が美しい。
あの青味がかったグレーの瞳で見つめられれば
どんな男だってその謎めいた美しさの虜となること間違いなし。
役どころの割に出番の少ないキャラクターだが
それでも鮮烈なインパクトを残すのは
しなやかな物腰も含めた優雅な美しさゆえに他ならない。

マロイ役のJ・オハローランとアムサー役のK・マータフ。
この2人の、文字通りスケールの大きさは際立つ。
それぞれが持つキャラクターと相まって
存在自体が強烈なアクセント。
アムサーのパワーたるや、
女性という概念を吹っ飛ばすほど衝撃的だ。

スタローンがそのアムサーの手下で出演。
台詞もないチョイ役だが、あの特徴的なタレ目にはすぐ目がいく。

片や、若きH・D・スタントンは目立たない。

個人的には
マーロウの手足となって働くジョージーが好きだ。
主人に忠実な柴犬のよう。
ディマジオの記録に喜々とする2人が微笑ましい。

NYのネオンに始まり、またそのネオンに終わるこの映画。
謎解きのストーリーも悪くはないが
ミッチャムの魅力に尽きる。

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