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『20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり』 [邦画(ナ行)]

「20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり」(2008)★☆☆☆30点
監督: 堤幸彦
製作: 堀越徹、亀井修、島谷能成、平井文宏、西垣慎一郎、島本雄二、大月昇、和田倉和利、長坂信人、板橋徹
プロデューサー: 飯沼伸之、甘木モリオ、市山竜次
エグゼクティブプロデューサー: 奥田誠治
製作指揮: 島田洋一
ラインプロデューサー: 井上潔
企画: 長崎尚志
原作: 浦沢直樹
脚本: 福田靖、長崎尚志、浦沢直樹、渡辺雄介
撮影: 唐沢悟
美術: 相馬直樹
衣装: 川崎健二
音楽: 白井良明、長谷部徹、AudioHighs、浦沢直樹
音響効果: 北田雅也
音楽監督: 白井良明
主題歌: T・レックス「20thCenturyBoy」
VFXスーパーバイザー: 野崎宏二
照明: 木村明生
装飾: 茂木豊
録音: 鴇田満男
出演:
 唐沢寿明("ケンジ"・遠藤健児)
 豊川悦司("オッチョ"・落合長治)
 常盤貴子("ユキジ"・瀬戸口雪路)
 香川照之("ヨシツネ"・皆本剛)
 石塚英彦("マルオ"・丸尾道浩)
 宇梶剛士("モンちゃん"・子門真明)
 宮迫博之("ケロヨン"・福田啓太郎)
 生瀬勝久("ドンキー"・木戸三郎)
 小日向文世("ヤマネ"・山根昭夫)
 佐々木蔵之介("フクベエ"・服部哲也)
 佐野史郎(ヤン坊/マー坊)
 石橋蓮司(万丈目胤舟、友民党党首)
 中村嘉葎雄(神様、ホームレス)
 黒木瞳("キリコ"・遠藤貴理子、ケンジの姉)
 石井トミコ(遠藤チヨ、ケンジの母)
 森山未來(漫画家・角田)
 津田寛治(諸星)
 吉行和子(諸星の母)
 片瀬那奈(敷島ミカ)
 洞口依子(木戸美津子)
 平愛梨("カンナ"・遠藤カンナ)
 研ナオコ(ジジババ)
 竹内都子(市原節子、ユキジの大学の同級生)
 池脇千鶴(アルバイトの店員・エリカ)
 徳井優(コンビニの本部教職員)
 藤井隆(友民党CMのタレント)
 山田花子(友民党CMのタレント)
 中田敦彦(スクーターの若者)
 藤森慎吾(スクーターの若者)
 竹中直人(ピエール一文字)
 竜雷太(チョーさん)
 光石研(ヤマさん、刑事)
 石橋保(ケンジの同級生)
 入江雅人(ケンジの同級生)
 布川敏和(ケンジの同級生)
 デーブ・スペクター(TVのコメンテーター)
 宮崎哲弥(TVのコメンテーター)
 西山潤(幼少期のケンジ)
 松元環季(幼少期のユキジ)
 安西壱哉(幼少期のマルオ)
 矢野太一(幼少期のモンちゃん)
 山田清貴(幼少期のヤン坊/マー坊)
 上原陸(幼少期のフクベエ)
 澤畠流星(幼少期のオッチョ)
 小倉史也(幼少期のヨシツネ)
 吉井克斗(幼少期のドンキー)
 森山拓哉(幼少期のケロヨン)
 清水歩輝(幼少期のコンチ)
 田辺修斗(中学時代のケンジ)
 畠山彩奈(幼少期のカンナ)
 遠藤憲一
 ベンガル
 及川光博
 藤井フミヤ
 不破万作
 ダンディ坂野
 瀬戸陽一朗
 木下優樹菜
 阿藤快
 中村正(内山トラベルの電話の声)
製作・ジャンル: 映画「20世紀少年」製作委員会(日本テレビ放送網、小学館、東宝、バップ、讀賣テレビ放送、電通、読売新聞、シネバザール、オフィスクレッシェンド、ディーライツ、札幌テレビ放送、宮城テレビ放送、静岡第一テレビ、中京テレビ放送、広島テレビ放送、福岡放送)/ドラマ・アドベンチャー・サスペンス/142分

20世紀少年 第1章 終わりの始まり 豪華版(生産限定) [DVD]








ビッグコミック・スピリッツに連載されていた漫画の映画化。

私も当時読んでいたが、
浦沢の遅筆でしばしば中断されるうち
漫画全般に興味を失い、コンビニでの立ち読みもやめ
この作品も読まなくなってしまった。

前半しか読んでいない私にも
前宣伝どおり、主要メンバーの風貌は原作に似ており、
そのキャラクターをよく捉えている。

唐沢は若々しい。
28歳の役だが、全く違和感がない。
逆を言えば、歳相応・老け役に違和感が出てくるのだが。
とにかく、正義感の強いガキ大将・ケンジにぴったりだ。

"いらっしゃいませ、キングマートへようこそ" の言い方は
唐沢のアイデアだろうか?
東京出身のロッカーに、田舎訛りのあの言い回しはどうだろう。
一瞬、映画の舞台は東京だったよな、と確認してしまった。

唐沢の特徴であるが、泣き・笑いが上手くない。
特に彼が泣いても、私にはハートがまったく伝わらない。
「白い巨塔」の財前五郎のような冷徹な役とか
高潔な役柄が似合う。
端的に言えば、彼の演技は "ふり" ばかりである。
この映画で言えば
駅のホームで母親とカンナを見送った後が分かりやすい。
悲しい気持ちを表すために取ってつけたような洟すすり。
こういう演技を観ると辟易する。
観客を馬鹿にするのもいい加減にしろ、と言いたい。

改めて思うのは
名が知れていても、上手い俳優・いい俳優の少ないこと。
この先も一生舌足らずであろう豊川のように
技術面に問題を抱えている俳優は論外。
子役の方がよほど上手い。
ケンジやドンキーを演じた子役は特にいい。
しかし、これが現実だ。
悔しかったら私自身が売れるしかない。

作品に戻って、冷静にストーリーを観察するに
トモダチは
ヤン坊・マー坊を含め、9人の戦士が誰かを知っているわけだから
ケンジの仲間たちにも、指名手配はかかってもいいはずだ。

また、ロボットの吐く液体が細菌兵器を含んでいるとすれば
オリラジが "雨か?" と言って、液体を浴びた時点で死ぬはずでは?

ロボットを目の前に、トモダチはお面だけで平気なのか。
面まで剥いじゃうんだし。

原作を尊重したのか、
あるいは
原作がある為、変更・追加場面以外に推敲する頭がなかったのか
演出や多少の変更で上手くつなげられる所をなおざりにしている。
何日も仲間と籠もって練り上げた黒澤明たちの台本作りこそ
ものづくりの基本。
どんなジャンルでも、やっつけで安易に創作活動してはほしくない。

それにしても、動きの鈍いロボット一体で攻撃するより
飛行機で細菌を空中散布する方がよほど早い。
でも、"よげんのしょ" の忠実な実現だから仕方ないのか。

特に、気になったこと。
小声・ウィスパーの場面の音量が小さすぎる。
俳優たちはしっかり演技しているのだから
レベルを上げても、十分ウィスパーのシーンだって分かる。
外国映画では字幕を読んでいるせいか、全く感じないが
邦画ではしばしば感じること。
監督たちはもっと俳優を信じよう。

人気コミックの映像化が盛んになって久しいが
どの作品でも原作を越えるのはなかなか難しい。
無名でも演技の上手い俳優はたくさんいる。
ストーリーが面白い人気作だからこそ、
敢えてスターと言われる俳優を一切使わずに作るのも一手だと思う。

駄作と斬り捨てられる作品だが
コミックを途中から読んでいないので
続編も観るつもりでいる。
 
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