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『吸血鬼ドラキュラ』 [洋画(カ行)]

「吸血鬼ドラキュラ」(1958)★★★☆70点
原題: DRACULA(英語題HORROR OF DRACULA)
監督: テレンス・フィッシャー
製作: アンソニー・ハインズ
製作総指揮: マイケル・カレラス
原作: ブラム・ストーカー
脚本: ジミー・サングスター
撮影: ジャック・アッシャー
美術: バーナード・ロビンソン
衣装デザイン: モリー・アーバスノット
音楽: ジェームズ・バーナード
出演:
 クリストファー・リー(ドラキュラ伯爵)
 ピーター・カッシング(ヴァン・ヘルシング博士)
 マイケル・ガフ(アーサー・ホルムウッド)
 メリッサ・ストリブリング(ミーナ・ホルムウッド)
 キャロル・マーシュ(ルーシー・ホルムウッド)
 ジョン・ヴァン・アイゼン(ジョナサン・ハーカー)
 ヴァレリー・ゴーント(吸血鬼の女)
 チャールズ・ロイド・パック(スーアード医師)
 ジョージ・ベンソン(インシュタット通行所の官吏)
 オルガ・ディッキー(ゲルダ)
 マイルズ・メイルソン(葬儀屋)
製作・ジャンル: 英国/ホラー/82分

吸血鬼ドラキュラ [DVD]








「フランケンシュタインの逆襲」につづく
英国ハマー・フィルム・プロダクション製作のゴシック・ホラー第2弾。
ドラキュラ映画としては初のカラー作品。
C・リーとP・カッシングの黄金コンビを配したドラキュラ映画は
以降シリーズ化され、その数9本に及んだ。

ユニバーサル映画「魔人ドラキュラ」(1931)同様、
B・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」を原作とするが、
地名やキャラクターの設定は微妙に変わっており、
小説の映画化とは言い切れない。

本作によって、前年にフランケンシュタインの怪物を演じているリーは
ベラ・ルゴシと並ぶドラキュラ俳優としての名を確固たるものとした。

冒頭から緊張と恐怖心を煽る不気味な音楽。
ドラムの低音と管弦楽器の高音に、シンバルが効果的に響く。
そして、おどろおどろしいクレジットの書体。

映画化にあたり単純化しすぎた嫌いのあるストーリーと
夜と昼の画質の明るさに違いが薄いなど、明るいカラー画面から
小説に描かれた陰鬱としたイメージはない。

吸血鬼たちが棺おけの蓋を開けっ放しにして眠るのを目にして
原作はそうであったろうかと記憶の曖昧さを思い知る。

冒頭の、妖鳥の装飾を施したドラキュラ城のショット
ラストの、ドラキュラの灰が風に飛ばされた後に残る指環。
吸血鬼 or ドラキュラ映画としては勿論、古典的怪奇映画の傑作。

昔から実在したドラキュラ伯爵に関心の高い私。
せいぜいB・ストーカーの小説どまりだったが
これを機会に架空の吸血鬼もかじってみようか。

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