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『波止場』 [洋画(ハ行)]

「波止場」(1954)(再)★★★☆70点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: ON THE WATERFRONT
監督: エリア・カザン
製作: サム・スピーゲル
原作・脚本: バッド・シュールバーグ
撮影: ボリス・カウフマン
音楽: レナード・バーンスタイン
出演:
 マーロン・ブランド(テリー・マロイ)
 エヴァ・マリー・セイント(イディ・ドイル)
 リー・J・コッブ(ジョニー・フレンドリー)
 ロッド・スタイガー(チャーリー・マロイ、"紳士")
 カール・マルデン(バリー神父)
 ジョン・F・ハミルトン(ドイルの父)
 パット・ヘニング(ティモシー・J・ドゥーガン、"Kayo")
 トーマス・ハンドリー(トミー・コリンズ、ハト仲間の子ども)
 マーティン・バルサム(ジレット)
 リーフ・エリクソン(グローヴァー)
 ルディ・ボンド(ムース)
受賞:
 アカデミー賞
  ■作品賞
  ■主演男優賞 マーロン・ブランド
  ■助演女優賞 エヴァ・マリー・セイント
  ■監督賞 エリア・カザン
  ■脚本賞 バッド・シュールバーグ
  ■撮影賞(白黒) ボリス・カウフマン
  ■美術監督・装置賞(白黒) RichardDay美術
  ■編集賞 GeneMilford
 ヴェネチア国際映画祭
  ■サン・マルコ銀獅子賞 エリア・カザン
  ■イタリア批評家賞 エリア・カザン
 NY批評家協会賞
  ■作品賞
  ■男優賞 マーロン・ブランド
  ■監督賞 エリア・カザン
 ゴールデン・グローブ
  ■作品賞(ドラマ)
  ■男優賞(ドラマ) マーロン・ブランド
  ■監督賞 エリア・カザン
  ■撮影賞(白黒) ボリス・カウフマン
 英国アカデミー賞
  ■男優賞(国外) マーロン・ブランド
 アメリカ国立フィルム登録簿
  ■新規登録作品
製作・ジャンル: 米国/ドラマ/108分

波止場 コレクターズ・エディション [DVD]








ドゥーガンの傍らで演説をぶつカール・マルデン演じる神父の姿は
圧倒的で、見どころの一つでもある。

神父が荷運び用の昇降機で船底から迫上がってくるさまは
昇天するイエス=キリストさながらだ。

公聴会の後、
事務所裏でテリーが殴られるとき、
父ドイルが老体で手が出せないことは納得できても
擁護する発言すらしないのは解せない。

テリーが証言した時点で
組合を取り戻せると粋に感じ、
周りの人足仲間たちも立ち上がるはずだ。

演出とはいえ、立ち上がるのが遅い気がしてならない。

芝居を始めたばかりのころ
絶品だと演出家から勧められて観た当作。
さっそくDVDを借りて観た当時、
"別に悪くはないが、特に素晴らしいところが分からない"と答えた。

観た映画量が増えて思うことは
それまでの映画に乏しかったリアリズムの志向が
はっきり見えていることだろう。
正直、見直した今回もやはり感動までは覚えない。
リアリズム演劇が根づいた現代人からすると
その革命的作品をヴィヴィッドには感じられないのだ。

だが、
のちのアクターズスタジオ創設につながる
グループ・シアターのメンバーだったエリア・カザンの
大いなる貢献であったことは
その受けた賞の多さが如実に物語っている。

私が学んだNYのアクティングスクールは
アクターズスタジオと袂を分かったメンバーが創設したのだが
本流は同じであり
私も実感を抱かぬままその恩恵に浴しているのだ。

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