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『媚薬』 [洋画(ハ行)]

「媚薬」(1958)★★★★☆75点
原題: BELL, BOOK AND CANDLE
監督: リチャード・クワイン
製作: ジュリアン・ブロースタイン
原作: ジョン・ヴァン・ドルーテン
脚本: ダニエル・タラダッシュ
撮影: ジェームズ・ウォン・ハウ
音楽: ジョージ・ダニング
出演:
 ジェームズ・スチュアート(シェパード "シェップ"・ヘンダーソン)
 キム・ノヴァク(ギリアン "ギル"・ホルロイド)
 ジャック・レモン(ニッキー・ホルロイド、ギルの弟)
 エルザ・ランチェスター(クィニー・ホルロイド、ギルの伯母)
 アーニー・コバックス(シドニー・レドリッチ)
 ハーミオン・ジンゴールド(ビアンカ・デ=パス夫人)
 ジャニス・ルール(マール・キトリッジ)
 フィリップ・クレー(ナイトクラブ "十二宮" のフランス人歌手)
 カンドリ・ブラザース("十二宮" のバンド)
 ハワード・マクニーア(アンディ・ホワイト、"シェップ" の同僚出版者)
 ベック・ネルソン(ティナ、"シェップ" の秘書)
 ウルフ・バーゼル("十二宮" の経営者)
 モンティ・アッシュ(薬草店店主)
 ゲイル・ボニー(ベティ、マールのメイド)
 ジョー・バリー(駆除業者)
 ドン・ブロディ(タクシー運転手)
 猫(パイワケット)
 オウム(シビル)
製作・ジャンル: 米国/ファンタジー・ロマンス/103分

媚薬 [DVD]








ジョン・ヴァン・ドルーテンの同名舞台劇の映画化。
現代のニューヨークに住む魔女と、ある出版者の
お洒落で不思議なラブストーリー。

主役の2人・キム・ノヴァクとジェームズ・スチュアートは
同年公開のヒッチコック作品「めまい」でも共演している。

また、若きジャック・レモンもノヴァクの弟役で出演。
その軽快な語り口には
のちにコメディ俳優として大成する彼の本領が垣間見える。

魔法をかけるとき
顔の前に抱きかかえる猫をマスクのように見せる演出は
魔法の神秘性を見事に表現。

魔法のハミングも
ノヴァックの低音の声と相まって、とても魅惑的。
クールな外見的美しさだけでなく
「めまい」でも存分に発揮される
彼女の持つセクシー内面的がなせる技だろう。



デパス夫人はともかく
私の大好きなシットコム「奥様は魔女」(TV)みたいに
魔法魔法らしいシーケンスが
ギルとシェップの間に出てこないのがいい。

また他方で、ドジな魔法しか使えないクィニーは
「奥様は魔女」のクララ伯母さんのモデルのように感じられる。

"スキヤキ" という言葉が
すでにこの時代のアメリカに定着していたことは
新鮮な発見。

シェップを失い、魔力で彼を取り戻そうと
パイワケットを追いかけ、路上で涙を流すギル。
涙が流れること、すなわち、人を愛し魔力を失った証。

魔法のせいにしすぎて、
登場人物の葛藤や対立が見えにくくなっているため
得られるカタルシスが薄いが
素敵なハッピーエンドには乾杯。

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