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『モダン・ミリー』 [洋画(マ行)]

「モダン・ミリー」(1967)(再)★★★★85点
※(再):私が以前に観たことのある作品
原題: THOROUGHLY MODERN MILLIE
監督: ジョージ・ロイ・ヒル
製作: ロス・ハンター
脚本: リチャード・モリス
撮影: ラッセル・メティ
作詞: サミー・カーン
作曲: ジミー・ヴァン・ヒューゼン
音楽: エルマー・バーンスタイン、アンドレ・プレヴィン、ジョセフ・ガーシェンソン
出演:
 ジュリー・アンドリュース (ミリー・ディルマウント)
 ジェームズ・フォックス(ジミー・スミス)
 メアリー・タイラー・ムーア("ミス"・ドロシー・ブラウン)
 キャロル・チャニング(マジー・ヴァン・ホスミア)
 ジョン・ギャヴィン(トレヴァー・グレイドン)
 ビアトリス・リリー(ミアーズ夫人、ホテル管理人)
 ジャック・スー (中国人1、ミアーズの手下)
 ノリユキ・パット・モリタ(中国人2、ミアーズの小柄な手下)
 キャヴァダ・ハンフリー(ミス・フラナリー、ミリーの女上司)
 アンソニー・デクスター(ファレス)
 フィリップ・アーン (ティー、マジーの中国人使用人)
 ハービー・フェイ(ドロシーを乗せるタクシー運転手)
 マイクル・セイント・クレア(リヒター男爵)
 リザベス・ハッシュ(ジュディス・トレメイン、邸宅でのパーティの女)
 アン・ディー(レストランの歌手)
受賞:
 アカデミー賞
  ■作曲賞 エルマー・バーンスタイン
 ゴールデン・グローブ賞
  ■助演女優賞 キャロル・チャニング
製作・ジャンル: 米国/ミュージカル・コメディ/138分

モダン・ミリー [DVD]








マジーに扮する
C・チャニングはブロードウェイの大女優だが
私にはオカマを思わせる低い声とバタ臭い顔。
まるで、何かサンダーバードの人形でも見ているようだ。

有名なナンバー ♪ベイビー・フェイス♪ は
CMなどでも聴いたことがあるだろう。

ユダヤ人の結婚式、マジーの邸宅でのジャズナンバーなどは
物語の本筋にはまったく関係のないミュージカル・シークエンス。
ただ、結婚式の円舞はスタイリッシュだし
後者は、言ってみればチャニングのパフォーマンスお披露目の場。

タイトルがタイトルだけに
ミリーのファッションや
歩き方など彼女の仕草には魅力たっぷり。

冒頭で登場したときのジミーは
がり勉タイプのダサ男に見えたが
ストーリーが進むにつれてとても愛らしい好青年に見えてくる。

ご機嫌斜めのエレベーターを動かすための
ミリーたちのタップや中国人のステップは good アイデア。
タップの踏み方に気分を反映させる演出も粋。

ビル上でデートの約束をして別れ際にミリーが言う
"butterfly boy(気まぐれ屋)" もお気に入り。

ミス・ドロシーと社長の熱視線が絡み合うたびに
ロマンチックな歌が流れ、定番の笑いを誘う。
麻酔の覚め際でも口ずさんでるし。

全編を通じて、ミリーがふと心に抱くボヤキが
ブラックバックに字幕としてインサートされるのは
いかにも演劇的で、のちの舞台版にも生かされている。

マジー宅でミアーズ一味をやっつけるときに
前回マジー宅で登場した小道具が存分に力を発揮しており
台本の用意周到さが伺える。

型芝居をコミカルに利用している点、
人身売買というミュージカルには一見不似合いなストーリーに
きわめて完成度の高い脚本。
といった具合に、用意された土台は磐石ゆえ
音楽やダンスといったミュージカルの要素が
イマイチストーリーに乗り切れていないのは不満。
せいぜい、先に挙げたタップとタイトル・ナンバーくらいであろうか。
まあ、ミュージカルとして観なければいいだけの話.
歌やフィジカルをふんだんに盛り込んだスタイリッシュ・コメディ。

J・アンドリュースにしても
ミュージカル女優としてのパフォーマンスを期待するのでなく
見事に喜劇をこなす達者な演技を堪能しよう。

「ベストキッド」のパット・モリタが端役で登場しているのも一興。

一番好きなキャラクターのはやはりミアーズ夫人。

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