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『人のセックスを笑うな』 [邦画(ハ行)]

「人のセックスを笑うな」(2008)★☆☆☆30点
監督: 井口奈己
製作: 河合洋、松下晴彦、廣瀬敏雄
プロデューサー: 永田芳弘、西ヶ谷寿一
原作: 山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』
脚本: 本調有香、井口奈己
撮影: 鈴木昭彦
美術: 安宅紀史
美術監督: 木村威夫
衣装: 橋本庸子
音楽: HAKASE-SUN
エンディングテーマ: MariMari『MYLIFE』
照明: 山本浩資
録音: 高田伸也
出演:
 永作博美(ユリ)
 松山ケンイチ(みるめ)
 蒼井優(えんちゃん)
 忍成修吾(堂本)
 市川実和子(生徒)
 藤田陽子(画家)
 MariMari(画家)
 あがた森魚(猪熊さん、ユリの夫)
 温水洋一(山田先生)
 桂春團治(じいちゃん)
製作・ジャンル: 日本/ロマンス/137分

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日常を切り取ったようなリアルな映像作りをしたかったのだろう。
意図は分かるが、いまどき何の目新しさもない。
というか、むしろ古く感じる。

あがた森魚が出演している時点で
アングラチックな匂いが漂う。

近年元気だと言われる邦画。
その製作品数の増加に貢献した作品群に
こういった、脚本自体が曖昧でドラマのない映画が多い気がする。
好みの問題と一蹴するのは容易だが
景気の低迷・男性の弱体化など、社会の反映ではないかと思う。

私は技術論に疎いものの
アンニュイともナチュラルとも評される
こういった演出法は、ATGの特色の一つでもあった。

ATGとの大きな違いはドラマがないこと。
既婚の女と年下の男という構図だけ提示して、中身が空。
詰まるところ、ユリの人格もよく分からない。

ナチュラルな断片を表現することは非常に難しい。
アドリブっぽくとか、ナチュラルにとかを狙ったその瞬間から
その意図に反して、不自然で説明的なものに変わる。
永作と松山の演技がまさにそれだ。

嫉妬と恋慕に揺れる同級生に扮する蒼井優も
主役たち同様の演出を受けているが
前者2人と違い、その演出に見事に応えている。
生理的に受け付けない外見は変わらないが
彼女の演技力の高さを見せつけられた。

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