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『半落ち』 [邦画(ハ行)]

「半落ち」(2003)★★☆☆☆40点
監督: 佐々部清
プロデューサー: 中曽根千治、小島吉弘、菊地淳夫、濱名一哉、長坂勉
企画: 坂上順、近藤邦勝
原作: 横山秀夫「半落ち」
脚本: 田部俊行、佐々部清
撮影: 長沼六男
美術: 山崎秀満
編集: 大畑英亮
音楽: 寺嶋民哉
主題歌: 森山直太朗「声」
照明: 吉角荘介
録音: 高野泰雄
出演:
 寺尾聰(梶聡一郎、元県警警部)
 柴田恭兵(志木和正、県警捜査一課強行犯係指導官・警視)
 國村隼(植村学、梶の担当弁護士)
 伊原剛志(佐瀬銛男、検事)
 吉岡秀隆(藤林圭吾、裁判官特例判事補)
 鶴田真由(中尾洋子、新聞記者)
 原田美枝子(梶啓子、聡一郎の妻)
 樹木希林(島村康子、啓子の姉)
 石橋蓮司(岩村肇、県警刑事部長)
 嶋田久作(加賀美康博、県警本部長)
 斉藤洋介(笹岡、警務部長)
 中村育二(伊予数男)
 豊原功補(栗田)
 西田敏行(小国鼎、検事正)
 本田博太郎(辻内、裁判長)
 田山涼成(鈴木孝夫、検察事務官)
 井川比佐志(藤林圭一、藤林の父・元裁判官)
 奥貫薫(藤林澄子、藤林の妻)
 高島礼子(植村亜紀子、学の妻)
 奈良岡朋子(高木ひさ江、啓子の主治医)
 田辺誠一(片桐時彦、洋子の上司)
 笹野高史(古賀誠司、刑務官)
 岩本多代(高野しず子)
 並樹史朗(熊野病院医師)
 石田法嗣(梶俊哉、梶夫妻の息子)
 高橋一生(池上一志、ラーメン屋の青年)
 横山秀夫
製作・配給・ジャンル: 「半落ち」製作委員会(=東映、TBS、住友商事、東京都ASA連合)/東映/ドラマ・ミステリー/121分

半落ち [DVD]







最愛の妻を殺害して自首してきた男。
横山秀夫のベストセラーミステリーの映画化し
元敏腕刑事がたどった空白の2日間をめぐり人間ドラマが展開する。

前半、無為に時間が過ぎていく。
加えて
県警内・記者間の駆け引き・確執の描き方が中途半端。
かつ、それらの件が後半に全く活きてこないなら
全カットでもいいくらい、つまらない。

出番の少なかった豊原、
役どころの割に目立たない柴田。
普段は2枚目で芯を張る俳優たちが
控え目のポジションで真摯に取り組んだ演技に好感を持った。

國村も、必要以上に熱くならず
彼の味でもあり時に欠点ともなる、あざとさを抑えて演技しており
梶の心理を誠実に探る弁護士を好演している。

静かに淡々と演じる寺尾は
役どころも含めて、いつも同じパターンでちょっと飽きる。

原作者の横山氏が、判決シーンで傍聴人として
鶴田のすぐ後ろ、画面中央でエキストラ出演。
悪目立ちするほどの存在感に、ちょっと意識が妨げられた(笑)

良かったと思うシーンと言えば
月並みな画面(えづら)だが、
移送される梶を池上と志木が見送るラストだろうか。

そして、クレジットの流れる親子3人の回想シーンへと移る。
問題はそこにかかる主題歌。
余韻を味わいたい観客の心を
一気に白けさせる森山の歌声が最悪。
彼の特徴たるハイトーンのファルセットは
映画の世界から、
"森山直太朗クン、歌ってます" という現実に引き戻される。
彼のライブではないのだ。
彼を起用した製作サイドのミスとしか言いようがない。
ヴォーカルなしのインストラメンタルで良かったのではないか。

痴呆、介護、あるいは人間の尊厳
という、なかなか深い問題をテーマにした意欲作だと思うが
映画としては…

ドラマ化に当たっては
尺の都合上、法廷関連のシーンがカットされたらしい。
法廷のシーンこそ、
感動を誘うドラマチックなクライマックスに仕立てられると思うのだが。

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