『魚河岸帝国』 [邦画(ア行)]
「魚河岸帝国」(1952)★★☆☆50点
監督: 並木鏡太郎
製作: 野坂和馬、佐野宏
原作: 宮本幹也
脚色: 戸田伊太郎、池俊行
構成: 小国英雄
音楽: 清瀬保二
出演:
田崎潤 (塚本良介)
伊藤雄之助 (今川義行、「土佐犬」)
千秋実 (権田原普門、「和尚」)
山村聡 (五郎、協和運送社長「帝国」)
野上千鶴子 (美也子、五郎の娘)
花柳小菊 (御前崎深雪)
片山明彦 (御前崎弘、深雪の弟「サイドカー」)
三條利喜江 (母まさ)
三原純 (堂宰、協和運送支配人)
龍崎一郎 (麻川要、記者・塚本の先輩)
製作・ジャンル: 日本/ドラマ/103分
築地の魚河岸運送会社を舞台にしたモノクロ映画。
跳ね上げ全開の勝どき橋が古き元気な日本を象徴する。
驚くのは
労働者階級である運送会社の雇われ運転手たちが
みんな現代でも違和感のないイカした髪型をしていること。
そして昔の映画は
眉の太い目鼻立ちのはっきりした俳優が多いこと。
山村聡がワンマン社長を演ずるために
徹頭徹尾がなりたてる姿を見るのは初めてだ。
歳いってからの田崎潤しか知らなかったが
若い頃から荒井注に似ている。
いやちょっと顔の大きな志垣太郎、それとも加東健一か。
ずらりと並べられた塚本からの見舞い花に
鼻っ柱の強い深雪の微笑む表情がとても可愛らしい。
深雪に夢中な良介に対し
「私もあなたの車で轢いてもらいたかったわ」
男尊女卑と一蹴する現代にはない、
女のしおらしさを是とする社会だからこそ聞くことの出来る台詞だ。
見舞いのたびに塚本が口にする "義務と責任"。
自由の裏に
この二文字が存在することを現代人は忘れてはいないだろうか。
ラスト、帽子を目深に被らされた良介。
再びオート三輪のハンドルがブレるが
今度は深雪がハンドルを修正して事故にはならない。
監督: 並木鏡太郎
製作: 野坂和馬、佐野宏
原作: 宮本幹也
脚色: 戸田伊太郎、池俊行
構成: 小国英雄
音楽: 清瀬保二
出演:
田崎潤 (塚本良介)
伊藤雄之助 (今川義行、「土佐犬」)
千秋実 (権田原普門、「和尚」)
山村聡 (五郎、協和運送社長「帝国」)
野上千鶴子 (美也子、五郎の娘)
花柳小菊 (御前崎深雪)
片山明彦 (御前崎弘、深雪の弟「サイドカー」)
三條利喜江 (母まさ)
三原純 (堂宰、協和運送支配人)
龍崎一郎 (麻川要、記者・塚本の先輩)
製作・ジャンル: 日本/ドラマ/103分
築地の魚河岸運送会社を舞台にしたモノクロ映画。
跳ね上げ全開の勝どき橋が古き元気な日本を象徴する。
驚くのは
労働者階級である運送会社の雇われ運転手たちが
みんな現代でも違和感のないイカした髪型をしていること。
そして昔の映画は
眉の太い目鼻立ちのはっきりした俳優が多いこと。
山村聡がワンマン社長を演ずるために
徹頭徹尾がなりたてる姿を見るのは初めてだ。
歳いってからの田崎潤しか知らなかったが
若い頃から荒井注に似ている。
いやちょっと顔の大きな志垣太郎、それとも加東健一か。
ずらりと並べられた塚本からの見舞い花に
鼻っ柱の強い深雪の微笑む表情がとても可愛らしい。
深雪に夢中な良介に対し
「私もあなたの車で轢いてもらいたかったわ」
男尊女卑と一蹴する現代にはない、
女のしおらしさを是とする社会だからこそ聞くことの出来る台詞だ。
見舞いのたびに塚本が口にする "義務と責任"。
自由の裏に
この二文字が存在することを現代人は忘れてはいないだろうか。
ラスト、帽子を目深に被らされた良介。
再びオート三輪のハンドルがブレるが
今度は深雪がハンドルを修正して事故にはならない。
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