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『ひとひらの雪』 [邦画(ハ行)]

「ひとひらの雪」(1985)★★☆☆☆40点
監督: 根岸吉太郎
企画: 三堀篤、瀬戸恒雄、矢部恒
原作: 渡辺淳一
脚本: 荒井晴彦
撮影: 川上皓市
美術: 今保太郎
編集: 西東清明、中野博
音楽: 本多俊之
出演:
 秋吉久美子(高村霞)
 津川雅彦(伊織祥一郎)
 沖直美(相沢笙子)
 岩本千春(高村かおり)
 藤田亜里早(まり子)
 岸部一徳(宮津)
 丹波義隆(望月)
 池田満寿夫(村岡)
 池部良(高村章太郎)
 みずきあい(坂井)
 木内みどり(伊織扶佐子)
製作・ジャンル: 日本/ドラマ/105分

ひとひらの雪 [DVD]








渡辺淳一原作小説、根岸吉太郎監督作品。

純文学の映画化と、いわゆるピンク映画やAVとの違いとは?
を改めて考えた。
前者にあって後者にないもの、それは
綿密に心情が描写されたしっかりとしたストーリー、
映像美に対するこだわり、
卓越した演技、ではないかと思う。

ストーリーについては少なくとも原作がある。
次に演技面。
津川を主人公に配し、
周りを固める女優陣も、
日常と変わらぬあえぎ声を上げるだけのAV女優ではない。

では、どう撮ったか。
これが問題だ。
撮影も「湾岸道路」の川上皓一が担当しているのであれば
もっと美しさやセンスを感じさせるアングルがあってしかるべきだが…
これは多分に、
ピンク映画出身の監督の実力不足に尽きるのではないか。
経験を積んだ彼が今この作品を撮ったら、違うのであろうが
映像とは残せる創造物であり、同時に残ってしまう創造物である。

物語としては、非常に身につまされる。
我が身を振り返って、辛く寂しい思いに浸った。
男の悲しい性(さが)なり。

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