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あなたはこの伝説を知っていますか [日記]

あなたは "ちあきなおみ" という歌手を知っていますか?
二十歳前の人たちは名前すら知らないかもしれませんね。

昨晩、NHKBS2で
『歌伝説 ちあきなおみの世界』 が再び放映されていました。
2005年に初放映されたこの番組は、今回で実に7度目の放映。
いかに根強い人気があるか分かるでしょう。


彼女は稀代のアーティスト。
40代以降の方なら、
レコード大賞に輝いた「喝采」くらいは知っているはずです。
でも、そこで興味が止まっている人が
ほとんどなんじゃないでしょうか?

先日、昔の友人と飲んだときに
ちあきなおみの大ファンだという話をしたら、大笑いをされました。
彼女にとって、ちあきなおみという人物は
コロッケの物マネの対象でしかなかったようです。

隣でこらえきれないほど笑い倒す彼女を見て
言い知れない悲しみと、ちょっとした怒りさえ感じました。


デビュー2年目で「四つのお願い」がヒット。
「喝采」を出したときはまだ25歳の誕生日を迎える前でした。
あんな大人の歌を歌い上げた女性が
20代半ばだったと認識している人は少ないんじゃないかな。

彼女は歌を心底愛し、
売れ筋の歌を歌わされることに疑問を抱き
一時歌を離れていたこともあります。
でも、やはり歌が好きな彼女は芸能界に戻ってきました。

斬新なパフォーマンスで嘲笑の対象にもされた「夜へ急ぐ人」。
ジャズ、シャンソン、ファド(ポルトガル民謡)など
その取組みはスタイルやジャンルを問いませんでした。


彼女の夫は郷鍈治(ごうえいじ)。
宍戸錠の弟で俳優引退後は
ちあきさんの個人事務所の社長兼マネージャーを務めていました。

ちあきさんの夫に対する愛情は
並みの人間には容易に推し量れないほど深く強いものでした。

郷鍈治さんが亡くなって早17年。
それ以来、
彼女は一切の芸能活動を停止、実質の引退となってしまいました。

愛しい人が亡くなっても
「喝采」のように ♪今日も恋の歌 歌ってる♪ とはいかなかった。

55歳の若さで逝ってしまった彼が
歌手・ちあきなおみという存在まで
一緒に連れて行ってしまったことを憎みます。

そして、それほどまでにちあきなおみさんに愛された
彼に嫉妬を覚えるのです。


「歌なら、美空ひばりにはかなわないよ」という知人も多い。
けれど、彼女は一介の歌手ではなく
パフォーマーであり、表現者であり、芸術家でした。
そして、何より人間味あふれる "女" なのだと思います。

私は "ちあきなおみ" というアーティストに
触れることが出来たことを心から感謝します。

来週、BS2で
新たに「ちあきなおみ」を特集した番組を放映します。

リクエスト映像がたくさん放映されるようです。
個人的には、
「それぞれのテーブル」のステージをリクエストしたいです。

BSまるごと大全集 ちあきなおみ
11月21日(土) 午後9:00~11:00


皆さんにも是非観てもらいたいと思います。



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