『恋空』

「恋空」（’０７）★★★☆☆50点










冒頭とラスト、美嘉が列車から見上げたり
携帯の写真だったり
何かとタイトルの "空" を登場させて
印象付けようとしているが、その効薄くといったところ。

まあ、ガッキーは文句なしにかわいい。
周りを固める役者さんはいい演技をしているが
高橋ジョージだけが大根ぶりを露呈、一人浮いている。

学校での美嘉への中傷を大騒ぎして追及した後
図書室でHという流れはどうなのだろう？
細かいが
板書が卒業後もずっと消されずに残っていることも気になった。

金髪だからかもしれないが
弘樹に扮する三浦春馬の影が薄く、
ストーリーが展開しても一向に彼の "顔" が見えてこない。

最後に、美嘉は空を見てふたたび弘樹との恋を思う。
彼女はいつまでもひきずっていくのだろうか？
この世は生きている者のもの。
美嘉のこれからが見えない結末は、若い作者の甘さを感じる。
やっぱり携帯小説、とまとめてしまうのは安易かもしれないが。

純粋に、恋をしたい気分になれる映画ではあった。