『ハゲタカ』 [TVドラマ]
「ハゲタカ」(TV)(2007)★★★★☆80点
副題: ROAD TO REBIRTH
原作: 真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」
脚本: 林宏司
音楽: 佐藤直紀
演出: 大友啓史、井上剛、堀切園健太郎
制作総括: 阿部康彦
制作: 訓覇圭
監修: 森生明
経済考証: 佐山展生、山本礼二郎
金融考証: 勝又幹英
法律考証: 南賢一、草野耕一
エンディングテーマ: 題名『Riches I hold in light esteem(富は問題にならぬ)』(歌詞: エミリー・ブロンテ、音楽: 佐藤直紀、歌唱:tomo the tomo)
【第1回】日本を買い叩け!
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、三葉銀行資産流動化対策室室長)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
中原丈雄(迫田、三葉銀行専務)
神山繁(海野重雄、三葉銀行頭取)
津村鷹志(坂巻、三葉銀行常務)
佐戸井けん太(沼田透、三葉銀行広報部部長・芝野の同期)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
イアン・ムーア(アルバート・クラリス、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
唐木ちえみ(三島頼子)
小市慢太郎(野中裕二、東洋テレビ経済部記者・由香の上司)
宇崎竜童(西野昭吾、旅館 "西乃屋" 五代目・治の父)
永島暎子(西野史子、治の母)
松田龍平(西野治)
三谷昇(西野泰三、昭吾の父)
大関真(後藤)
杉内貴(進藤)
初回放映日: 2007年2月17日21:00~21:58
【第2回】ゴールデン・パラシュート
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、三葉銀行事業戦略部部長)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
冨士眞奈美(大河内瑞恵、玩具メーカー "サンデートイズ" 社長)
小林正寛(大河内伸彰、"サンデートイズ" 専務・瑞恵の長男)
岡本信人(百瀬敬一、"サンデートイズ" 常務)
山崎大輔(大河内伸男、"サンデートイズ" 副社長・瑞恵の夫)
菅原大吉(大河内真也、"サンデートイズ" 常務・瑞恵の義弟)
村松利史(木下、"サンデートイズ" 課長)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
佐戸井けん太(沼田透、三葉銀行広報部部長・芝野の同期)
中原丈雄(迫田、三葉銀行専務)
津村鷹志(坂巻、三葉銀行常務)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
松田龍平(西野治)
永島暎子(西野史子、治の母)
唐木ちえみ(三島頼子、由香の母)
渡辺哲(三島健一、由香の父)
初回放映日: 2007年2月24日21:00~21:58
【第3回】終わりなき入札
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、三葉銀行事業戦略部部長)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
佐戸井けん太(沼田透、三葉銀行広報部部長・芝野の同期)
矢島健一(日下部進、投資会社 "アイアン・オックス" 代表)
小市慢太郎(野中裕二、東洋テレビ経済部記者・由香の上司)
宮川俊二(東洋テレビアナウンサー)
松田龍平(西野治)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
冨士眞奈美(大河内瑞恵、玩具メーカー "サンデートイズ" 前社長)
小林正寛(大河内伸彰、"サンデートイズ" 新社長・瑞恵の長男)
岡本信人(百瀬敬一、"サンデートイズ" 常務)
光石研(遠山鎌一郎、弁護士)
渡辺哲(三島健一、由香の父)
初回放映日: 2007年3月3日22:00~22:58
【第4回】激震!株主総会
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、"大空電機" 再生担当執行役員)
栗山千明(三島由香、東洋テレビの報道番組 "PRIME11" キャスター)
菅原文太(大木昇三郎、"大空電機" 会長)
大杉漣(塚本邦彦、"大空電機" 社長)
田中泯(加藤幸夫、"大空電機" 特級技能士)
小市慢太郎(野中裕二、東洋テレビ経済部記者・由香の上司)
蟹瀬誠一(武田直也、東洋テレビの報道番組 "PRIME11" キャスター)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
イアン・ムーア(アルバート・クラリス、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
松田龍平(西野治)
唐木ちえみ(三島頼子、由香の母)
杉内貴(進藤)
谷本一(佐藤高志)
奥田達士(平田政夫)
菊池隆則(吉田)
佐久間哲(山口)
日向丈(山崎)
初回放映日: 2007年3月10日21:15~22:13
【第5回】ホワイトナイト
初回放映日: 2007年3月17日21:00~21:58
【最終回】新しきバイアウト
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン前代表)
柴田恭兵(芝野健夫、"大空電機" フェニックス計画推進本部取締役)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
松田龍平(西野治)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、ホライズン・インベストメント・ジャパン新代表)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
大杉漣(塚本邦彦、"大空電機" 前社長)
松重豊(大賀康男、"大空電機" 新社長)
田中泯(加藤幸夫、"大空電機" 特級技能士)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
徳井優(牛島誠二、"大空電機" 情報端末部部長)
浅利陽介(牛島誠二の息子)
唐木ちえみ(三島頼子、由香の母)
菊池隆則(吉田)
佐久間哲(山口)
日向丈(山崎)
初回放映日: 2007年3月24日21:00~21:58
製作・ジャンル: NHK/経済・ドラマ
2007年にNHKで放映された土曜ドラマ(全6話)。
不覚にも、第5話を誤ってHDから消してしまったようで
その部分はサイトでざっとあらすじを読んだ。
ただ、松田龍平との対決が話の主体の回なので
松田の演技にあまり興味のない私は、大して残念ではない。
栗山千明は、
初登場のシーンで、レポート音声から入るが
記者としての喋りがなっていないのがいきなりモロバレ。
下手なレポートだなあと思って、顔がONになったら彼女だった。
彼女の顔の造作については、何か人工的なイメージが強く
受け口も手伝って、嫌いな部類の顔だが
それ以外で、このドラマを通じてずっと感じていた違和感が何なのか
最終回のオーラスの記者会見のシーンで判明した。
彼女は無駄に口が開きっぱなしなのだ。
ふつう人は話す時、
一区切りの言葉を言い終えると口は自然に閉じるものだ。
栗山の場合は、ほぼ常に半開き状態。
これを以って、女優としてNGとは言わないが
エロいシーンで意識的に上手く使う以外には
決してプラスになるとは思えないし、
彼女が意識的にそうしているとは到底思えない。
ともあれ、私は疑問が一つ解決してスッキリした。
柴田恭兵は、本ドラマが肺ガンから復帰作だ。
若い頃からのあばた面が、
加齢と病気で少しやつれ感を助長しているようだが
実直で正義感の強いキャラクターを好演している。
個人的には、"恭兵ヘア" を返上して臨んでいれば、
評価もぐんと割増にしたいところ。
"あぶ刑事" も楽しかったが
こうした大人の演技をもっとたくさん見せてほしい。
大森南朋の評価は
初めて認識したのは、
本作と同じNHKの土曜ドラマ「クライマーズ・ハイ」である。
今回で言うと、栗山のポジションに近い若手記者を演じていた。
麿赤兒の息子という素性を知らずに、私はその演技に魅了された。
あまり口を開けずに話すのは彼の味でもあるが
滑舌の甘さをしばしば露呈することになり、
こういった専門用語の多い役どころでは、少なからずマイナスだ。
作品とともに、高い評価を受けたことがその好演の証明だが
もっともっと非情になっても良いのでは、と感じた。
全話にわたると、出演者があまりに多いので
主演の3名以外の演技については捨象する。
ストーリーとしては
世界経済、日本社会に密接に関連していて
資本主義のあり方、人生における"働くこと"の意味を問い直す時だと
痛切に感じさせるものだ。
鷲津と芝野の対立軸がこのドラマの芯であり
その見地からすれば
企業の買収・再生といった経済事象は、その道具でしかない。
若き銀行員だった鷲津の変節、
そして回帰ともいえるラストの鷲津の姿
を動機付けたものを、センチメンタリズムと一蹴することもできるが
人の痛みを知るための原動力が
感傷的な思いであってもいいではないかと思う。
エンディングテーマになっている
「Riches I hold in light esteem(富は問題にならぬ)」を歌う
tomo the tomo さんの声が印象的だったので、紹介しておく。
副題: ROAD TO REBIRTH
原作: 真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」
脚本: 林宏司
音楽: 佐藤直紀
演出: 大友啓史、井上剛、堀切園健太郎
制作総括: 阿部康彦
制作: 訓覇圭
監修: 森生明
経済考証: 佐山展生、山本礼二郎
金融考証: 勝又幹英
法律考証: 南賢一、草野耕一
エンディングテーマ: 題名『Riches I hold in light esteem(富は問題にならぬ)』(歌詞: エミリー・ブロンテ、音楽: 佐藤直紀、歌唱:tomo the tomo)
【第1回】日本を買い叩け!
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、三葉銀行資産流動化対策室室長)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
中原丈雄(迫田、三葉銀行専務)
神山繁(海野重雄、三葉銀行頭取)
津村鷹志(坂巻、三葉銀行常務)
佐戸井けん太(沼田透、三葉銀行広報部部長・芝野の同期)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
イアン・ムーア(アルバート・クラリス、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
唐木ちえみ(三島頼子)
小市慢太郎(野中裕二、東洋テレビ経済部記者・由香の上司)
宇崎竜童(西野昭吾、旅館 "西乃屋" 五代目・治の父)
永島暎子(西野史子、治の母)
松田龍平(西野治)
三谷昇(西野泰三、昭吾の父)
大関真(後藤)
杉内貴(進藤)
初回放映日: 2007年2月17日21:00~21:58
【第2回】ゴールデン・パラシュート
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、三葉銀行事業戦略部部長)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
冨士眞奈美(大河内瑞恵、玩具メーカー "サンデートイズ" 社長)
小林正寛(大河内伸彰、"サンデートイズ" 専務・瑞恵の長男)
岡本信人(百瀬敬一、"サンデートイズ" 常務)
山崎大輔(大河内伸男、"サンデートイズ" 副社長・瑞恵の夫)
菅原大吉(大河内真也、"サンデートイズ" 常務・瑞恵の義弟)
村松利史(木下、"サンデートイズ" 課長)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
佐戸井けん太(沼田透、三葉銀行広報部部長・芝野の同期)
中原丈雄(迫田、三葉銀行専務)
津村鷹志(坂巻、三葉銀行常務)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
松田龍平(西野治)
永島暎子(西野史子、治の母)
唐木ちえみ(三島頼子、由香の母)
渡辺哲(三島健一、由香の父)
初回放映日: 2007年2月24日21:00~21:58
【第3回】終わりなき入札
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、三葉銀行事業戦略部部長)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
佐戸井けん太(沼田透、三葉銀行広報部部長・芝野の同期)
矢島健一(日下部進、投資会社 "アイアン・オックス" 代表)
小市慢太郎(野中裕二、東洋テレビ経済部記者・由香の上司)
宮川俊二(東洋テレビアナウンサー)
松田龍平(西野治)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
冨士眞奈美(大河内瑞恵、玩具メーカー "サンデートイズ" 前社長)
小林正寛(大河内伸彰、"サンデートイズ" 新社長・瑞恵の長男)
岡本信人(百瀬敬一、"サンデートイズ" 常務)
光石研(遠山鎌一郎、弁護士)
渡辺哲(三島健一、由香の父)
初回放映日: 2007年3月3日22:00~22:58
【第4回】激震!株主総会
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン代表)
柴田恭兵(芝野健夫、"大空電機" 再生担当執行役員)
栗山千明(三島由香、東洋テレビの報道番組 "PRIME11" キャスター)
菅原文太(大木昇三郎、"大空電機" 会長)
大杉漣(塚本邦彦、"大空電機" 社長)
田中泯(加藤幸夫、"大空電機" 特級技能士)
小市慢太郎(野中裕二、東洋テレビ経済部記者・由香の上司)
蟹瀬誠一(武田直也、東洋テレビの報道番組 "PRIME11" キャスター)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、鷲津の部下)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
イアン・ムーア(アルバート・クラリス、鷲津の部下)
太田緑・ロランス(リン・ハットフォード、鷲津の部下)
松田龍平(西野治)
唐木ちえみ(三島頼子、由香の母)
杉内貴(進藤)
谷本一(佐藤高志)
奥田達士(平田政夫)
菊池隆則(吉田)
佐久間哲(山口)
日向丈(山崎)
初回放映日: 2007年3月10日21:15~22:13
【第5回】ホワイトナイト
初回放映日: 2007年3月17日21:00~21:58
【最終回】新しきバイアウト
出演:
大森南朋(鷲津政彦、ホライズン・インベストメント・ジャパン前代表)
柴田恭兵(芝野健夫、"大空電機" フェニックス計画推進本部取締役)
栗山千明(三島由香、東洋テレビ経済部記者)
松田龍平(西野治)
志賀廣太郎(中延五郎、鷲津の部下)
ティム(アラン・ウォード、ホライズン・インベストメント・ジャパン新代表)
嶋田久作(村田丈志、鷲津の部下)
大杉漣(塚本邦彦、"大空電機" 前社長)
松重豊(大賀康男、"大空電機" 新社長)
田中泯(加藤幸夫、"大空電機" 特級技能士)
中尾彬(飯島亮介、三葉銀行常務)
徳井優(牛島誠二、"大空電機" 情報端末部部長)
浅利陽介(牛島誠二の息子)
唐木ちえみ(三島頼子、由香の母)
菊池隆則(吉田)
佐久間哲(山口)
日向丈(山崎)
初回放映日: 2007年3月24日21:00~21:58
製作・ジャンル: NHK/経済・ドラマ
2007年にNHKで放映された土曜ドラマ(全6話)。
不覚にも、第5話を誤ってHDから消してしまったようで
その部分はサイトでざっとあらすじを読んだ。
ただ、松田龍平との対決が話の主体の回なので
松田の演技にあまり興味のない私は、大して残念ではない。
栗山千明は、
初登場のシーンで、レポート音声から入るが
記者としての喋りがなっていないのがいきなりモロバレ。
下手なレポートだなあと思って、顔がONになったら彼女だった。
彼女の顔の造作については、何か人工的なイメージが強く
受け口も手伝って、嫌いな部類の顔だが
それ以外で、このドラマを通じてずっと感じていた違和感が何なのか
最終回のオーラスの記者会見のシーンで判明した。
彼女は無駄に口が開きっぱなしなのだ。
ふつう人は話す時、
一区切りの言葉を言い終えると口は自然に閉じるものだ。
栗山の場合は、ほぼ常に半開き状態。
これを以って、女優としてNGとは言わないが
エロいシーンで意識的に上手く使う以外には
決してプラスになるとは思えないし、
彼女が意識的にそうしているとは到底思えない。
ともあれ、私は疑問が一つ解決してスッキリした。
柴田恭兵は、本ドラマが肺ガンから復帰作だ。
若い頃からのあばた面が、
加齢と病気で少しやつれ感を助長しているようだが
実直で正義感の強いキャラクターを好演している。
個人的には、"恭兵ヘア" を返上して臨んでいれば、
評価もぐんと割増にしたいところ。
"あぶ刑事" も楽しかったが
こうした大人の演技をもっとたくさん見せてほしい。
大森南朋の評価は
初めて認識したのは、
本作と同じNHKの土曜ドラマ「クライマーズ・ハイ」である。
今回で言うと、栗山のポジションに近い若手記者を演じていた。
麿赤兒の息子という素性を知らずに、私はその演技に魅了された。
あまり口を開けずに話すのは彼の味でもあるが
滑舌の甘さをしばしば露呈することになり、
こういった専門用語の多い役どころでは、少なからずマイナスだ。
作品とともに、高い評価を受けたことがその好演の証明だが
もっともっと非情になっても良いのでは、と感じた。
全話にわたると、出演者があまりに多いので
主演の3名以外の演技については捨象する。
ストーリーとしては
世界経済、日本社会に密接に関連していて
資本主義のあり方、人生における"働くこと"の意味を問い直す時だと
痛切に感じさせるものだ。
鷲津と芝野の対立軸がこのドラマの芯であり
その見地からすれば
企業の買収・再生といった経済事象は、その道具でしかない。
若き銀行員だった鷲津の変節、
そして回帰ともいえるラストの鷲津の姿
を動機付けたものを、センチメンタリズムと一蹴することもできるが
人の痛みを知るための原動力が
感傷的な思いであってもいいではないかと思う。
エンディングテーマになっている
「Riches I hold in light esteem(富は問題にならぬ)」を歌う
tomo the tomo さんの声が印象的だったので、紹介しておく。
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