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『ジンギス・カン』 [洋画(サ行)]

「ジンギス・カン」(1965)★★☆☆50点
原題: GENGHIS KHAN
監督: ヘンリー・レヴィン
製作: アーヴィング・アレン
原作: バークレイ・マーサー
脚本: クラーク・レイノルズ、ビヴァリー・クロス
撮影: ジェフリー・アンスワース
音楽: デュッシャン・ラディック
出演:
 オマー・シャリフ(ジンギス=カン/テムジン、イエスガイ族長)
 スティーヴン・ボイド(ジャムーガ、メルキトの族長)
 フランソワーズ・ドルレアック(ボルテイ)
 ジェームズ・メイソン(カム=リン、中国高官)
 テリー・サヴァラス(シャン、サルキトの族長)
 イーライ・ウォラック(フワレズムの君主)
 ロバート・モーレイ(中国皇帝)
 マイケル・ホーダーン(ギーン)
 ケネス・コープ(スボダイ)
 ドン・ボリセンコ(ジェバイ)
 ロジャー・クラウチャー(カサー)
 ウッディ・ストロード(センガル)
 イヴォンヌ・ミッチェル(カトケ、シャンの妻)
製作・ジャンル: 米国=英国=西独=ユーゴスラビア/歴史劇/126分

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東洋人らしいキャストがいないことを挙げて
勘違い映画だと一蹴するのは野暮な話。
なので、人種的な問題は捨象して楽しむべき映画。

この時代、どれくらい中国ロケが出来たのだろうか?
製作参加国を見ても、完全にmade in 欧米だし
内景はともかく、外景もセットだとしたら大したもの。

毛利元就の "三本の矢" まがいの話をして
ボルテイがテムジンを諭すシーンがあるが
こういう逸話は世界中にころがっているのだろうか。

チンギス=ハンにまつわる作品は、数知れずあり
最近で言えば、
浅野忠信主演で話題になった映画「モンゴル」がある。
私は昔、
加藤剛主演のTVドラマ「蒼き狼 成吉思汗の生涯」を観て
ずいぶん面白かった印象が残っているが、詳細は覚えていない。

歴史紹介に終わるか、ドラマとして成立するかは
主人公の魅力と、敵役との対決など困難の克服にある。

この映画で言えば
vs ジャムーガ、vs 中国皇帝、
そしてモンゴル民族の統一、
それに色を添えるボルテイとの愛やカム=リンとの友情。
皇帝を倒して中国を飛び出し
ラストはジャムーガとの死闘となるなど、
正統な方程式を組んでいるのだが
雌雄を決するまでの、心理的対立や葛藤の描き方が薄いだけに
生かしきれていないのが残念。

ドラマチックにテムジンの死で終わるのはいいが
ガクッと首が落ちるのと、手の力が抜けるのと
臨終の瞬間が2段階に分かれて見えるのは、
細かいながらとても気になる。

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