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『楽園をください』 [洋画(ラ行)]

「楽園をください」(1999)★★★☆70点
原題: RIDE WITH THE DEVIL
監督: アン・リー
製作: テッド・ホープ、ロバート・F・コールズベリー
製作総指揮: デヴィッド・リンド
原作: ダニエル・ウッドレル
脚本・製作: ジェームズ・シェイマス
撮影: フレデリック・エルムズ
音楽: マイケル・ダナ
出演:
 トビー・マグワイア(ジェイコブ・ロデル、"ジェイク")
 スキート・ウールリッチ(ジャック・ブル・チャイルズ)
 ジョナサン・リース=マイヤーズ(ピット・マッキーソン)
 ジム・カヴィーゼル(ブラック・ジョン)
 ジェフリー・ライト(ダニエル・ホルト)
 ジュエル(スー・リー・シェリー)
 マシュー・フェイバー(ターナー・ロールズ)
 トム・ウィルキンソン(オートン・ブラウン)
 サイモン・ベイカー(ジョージ・クライド)
 マーク・ラファロ(アルフ・ボーデン)
 トーマス・ギリー(ライリー・クロフォード)
製作・ジャンル: 米国/ドラマ・戦争/138分

シビル・ガン 楽園をください [DVD]








青春を捧げて南北戦争を戦った若者たちの生き様を描く。

主役のT・マグワイアの演じるジェイクや黒人奴隷ホルトにとっては、
ドイツ系移民としての自分のアイデンティティとの戦いでもある。

作品の大半を占める戦闘シーンについて特筆しない。

戦争が終わり、19歳の青年に戻るジェイク。
一種浮かされた夢から覚めたようだ。
スー・リー・シェリーと結婚し、
仇ともいえるピットと再会し復習の機会を得るも撃つことはない。
ジェイクの性格の優しさだけによるものでなく
人間的に成長した姿の表れである。

アメリカ人とも南部人とも定義づけられなかった自己。
それが内戦を戦い生きることを通じて、
"一個の人間" にすぎないことを自覚した瞬間でもある。

それはラストシーンにも表れている。
ジャックにとって自分は "友人" ではなく、
やはり "奴隷" だったと語っていたホルト。
ジェイクはその彼に、
フルネームの "ダニエル・ホルト" と呼びかけて別れを告げるのだ。
それに対して、同じフルネームを呼んで返すホルト。
ドイツ人でも奴隷でもない、人間としての互いを認め合う。
清々しく美しい別れだ。

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